怪我をした選手がして欲しいアドバイス | 日本オランダ徒手療法協会

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怪我をした選手がして欲しいアドバイス

2019.09.30

from  橘田幸博 地元カフェにて

 

 

最近、身近な人と子供のゲームについて話す機会が多くあります。

 

 

なぜかというと、子供がゲームに熱中しすぎることはどうなのか?

 

 

教育に悪いのではないか?とふと考えることがあるからです。

 

 

世間では

 

 

「ゲームは教育に悪い」

 

「ゲームは将来役に立たない」

 

 

など騒がれています。

 

 

今はスマホでゲームができるので、

 

僕らの時代より、子供がゲームをもっと触れる機会が多いのように感じます。

 

 

でも実際ゲームは子供教育に悪いのでしょうか?

 

 

本当に役に立たないのでしょうか?

 

 

僕は、これには答えがないと思っていて、

 

 

熱中することは良いことで、

 

 

ゲームに集中して勉強しないことが特に悪いことではない

と思います。

 

 

逆に子供がゲームをやることに敏感になりすぎて、

 

 

子供のやりたいことを抑えることになり、あまりよくないと思います。

 

 

というように

 

身近では、当たり前にように信じられていることが当たり前ではないことってよくあります。

 

 

まずは本質を見極めて、物事を判断する習慣を作ることが良い結果を生むと思います。

 

 

さて、、、

 

選手からのLINE

 

何年か前の話。

 

 

あるスポーツのトレーナー業務。

 

 

チームと契約してサポートする場合は平日の練習に全部はいけないので、

 

 

メッセンジャーやLINEで

 

選手からの怪我やトレーニングの相談を受けるようにしています。

 

 

実際に選手からきた怪我の相談。

 

 

内容は、

 

「2週間前に左足首を自分の右足で強烈に蹴ってしまい、腫れてしまいました。徐々によくなってきているのですが、まだ治りません。どうすれば良いのでしょうか?」

 

 

という質問です。

 

 

一緒に写真も送ってくれたのですが、

 

 

確かに受傷直後の写真では、内顆の周辺に腫れが強いが、その1週間後の写真では、腫れはほとんど見られず、日常生活をほぼ問題なく、歩行も痛みなくできる。

 

 

強烈な打撲でしたが、処置がよかったのか

 

経過は順調そうです。

 

 

選手からのこのような質問は

 

サポートをすると決まってからは日常茶飯事にあるので、

経過が良い場合は、

心配いらないからそのまま病院の指示に従ってください

 

とアドバイスしてその日のやり取りは終了。

 

 

しかし、その二日後、その選手からまたメッセージが

 

 

「痛みが無くなりません、打撲の他に原因がありますか?」

 

 

このメッセージからは不安があることを感じます。

 

 

さらに

 

 

「いつ治るのでしょうか?」

 

 

このメッセージで何か感じることはありますか?

 

 

そうです。

 

 

選手が僕に聞きたいのは、いつ治るのかです。

 

 

ここで僕のミスは選手に痛みの原因と経過良好をいうことしか伝えていなかったことです。

 

 

いつ治るのか?の伝え方

 

いつ治るのかを伝えることは

 

 

特にスポーツをしている選手にとって聞きたいことの1つです。

 

 

でも、これって自信や経験がないと伝えることができないですよね。

 

 

なぜ伝えられないのか・・。

 

 

それはいつ治るのかに基準がない、

 

 

基準を知らないということが問題でした。

 

この基準の基になる理論は

 

 

「組織の治癒期間」です。

 

 

組織とは例えば、体の中にある靭帯や筋肉、関節包、軟骨などのことをさします。

 

 

これらはコラーゲンの配列などの構造が違うために伸び縮みできる、収縮する、クッション作用や硬さも違います。

 

 

このことから、もちろん治るスピードが違うので、

 

 

治癒期間は自ずと違うことがわかります。

 

 

なので、どの組織が痛みの原因かが分かれば、

 

 

いつまでに治るのかの基準の1つになることがわかります。

 

 

これからのこと踏まえて選手にアドバイスすると

 

 

この怪我の場合、内顆の部分にある組織は

 

関節包、靭帯、腱などが考えられて

 

 

治癒期間を伝えてから

 

 

本人の怪我に対する治るイメージができたので、結果スムースに競技復帰することができます。

 

実際はしっかり患部を診て、鑑別することで

 

 

組織の断定の正確さが増しますが、

 

 

このようにメッセージで治すとこもできるのです。

 

 

いかがですか?

 

 

この治癒期間から治る期間を予測する手法はもちろん普段の現場でも十分使える理論なります。

 

 

ぜひ、使ってみてくださいね!

 

p.s

でも子供ってゲームの操作を覚えるのめっちゃ早いですね。びっくり。










この記事を書いた人

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橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015,2019)に帯同。2019タッチラグビー世界選手権日本初の銅メダル獲得にも貢献、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。