半月板損傷に必要な”加圧と減圧”の勧め | 日本オランダ徒手療法協会

blog

半月板損傷に必要な”加圧と減圧”の勧め

2018.05.28

from 杉山貴規 

息子と一緒にテレビを見いて

油汚れにジョイのCMが流れていた

一滴垂らして、くしゅくしゅ数回握るとスポンジ全体に泡が広がるやつ

 

急に何かを思いついたのか

 

家のキッチンで遊美出したんだよね。

一滴、垂らしてはクシュクシュ

これを何回も何回も

 

スポンジの他にもサランラップやアルミホイル、ダンボール、枝

 

いろんなものでやってたんだよね。

 

まー、ものの見事にクシュクシュなるやつとそうでないものが出てきて

 

楽しそうに遊んでいたんだよね。

 

親としてはやめてくれと思うんだけど、楽しそうだからそのままにしておいた。

だけど、アルミホイル、枝、サランラップだけは泡が立たない、

 

それと、ただ垂らして、泡が立つかもやっていって、

そうすると全て泡が物の見事に立たないんだよね。

「そんなの当たり前でしょ!」

って思って見ていたんだけど。

 

子供の発想って面白い。

でもなんで、クシュクシュやると泡が立つんだろう??

こういうこと考えたことがある?

 

これってすごく興味深い

まず繊維がどうなっていくかが大切だよね。

 

繊維がどのようになっているのか?

 

スポンジ、ダンボールこれは繊維が大きい

 

そこに洗剤が入り込んで、クシュクシュすると泡が立つ。

 

他のものにも、繊維があるけど、洗剤の界面活性剤が入り込めなくて

クシュクシュしても表面で泡が立つだけになる

関節軟骨に必要なスポンジ効果

この現象、実は人体でも起こっていること知ってる?

 

実はこのクシュクシュ現象

関節の軟骨で起こっているんだ。

 

半月板、関節円板や軟骨といった関節のクッション材

ここでの循環システムがこのクシュクシュ現象

スポンジ効果っていうだけど、

加圧と減圧を繰り返すことで、実は血液循環を可能にしているんだよね。

 

半月板を例に出すと半月板には外側には血管があるんだけど物の見事に中心部には血管が通っていないんだよね。だから、中心部の磨耗がひどくなって、半月板損傷なんかが起こるんだよね。


半永久的に水分が存在しているから。

そういうわけではなくて、

 

この加圧と減圧を使って、

血液の循環をして、血管のない中心部に水分がいきわたるようなシステムになっているんだよ。

 

リハビリの初期に

膝の疾患の人で膝の曲げ伸ばし歯痛くないけど、荷重をかけると痛いという人いるでしょ。でも、徐々に歩く距離や時間を増やしていったら痛くないという人いると思うだよね。

 

その考察は様々だとは思うけど、歩くこと、荷重をかけたことで、加圧と減圧を繰り返して、半月板の循環が良くなって、水分が行き渡って痛みが緩和したことも一つの要因。

 

もちろんアライメントのことも考えるけど、アライメントが良くなっても、半月板のクッション作用がなければ、荷重をかけた時に硬いものに乗るわけだから、痛みを感じたり、違和感を感じたりすることがあると思う。

 

だからこそ、この半月板などの関節のクッションで痛みが生じている時には、加圧と減圧の訓練をすると効果的なんだよね。

 

膝であれば自転車漕ぎや、スクワット。

 

腰であれば、自重でいろんな方向に動いたり、ベンチプレスを持ったりすることも一つの方法かな。

 

闇雲に重いものをももたせたり、過負荷にすることはよくないけど、その人に合わせたゴールを見据えて、おこなう分には効果があるよ。

 

実際、半月板損傷の人に段階的だけど、ベンチプレスを持ってもらってジャンプ動作をしてもらった人もいるからね。

 

この加圧/減圧の関係性

関節症を持っているお客さんには使えると思うから是非参考にしてみて。

P.S

昨日もうちの子供のクシュクシュライフが止まらず、

 

いろんなものを試している。

なんか面白い発見があればいいのだが、

 

高野豆腐と干ししいたけで遊ぼうとしてたからそこは

 

親として怒っておいた。

 

おい息子!食べ物は粗末にしちゃあかんよ。

 

でも、夏休みの自由研究にはなりそうだ。

関連動画