不安定性の真犯人は椎間板です! | 日本オランダ徒手療法協会

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不安定性の真犯人は椎間板です!

2018.10.11

from 黒田雄太 長崎のKONAMI休憩室より

 

またもやKONAMI休憩室で

メルマガを書いている黒田です!

 

最近はこのルーティンが定着しつつありますね(笑)

 

突然ですが

実はですね

僕…

 

腰痛持ちなんです(涙)

 

じゃあ先に

自分の腰痛治せよ!

って思われるかもしれないですけど…

 

そんな経験をしたから

腰痛患者さんの気持ちが良く分かるんです!

 

プロフィールにも

腰痛で苦しんだ過去があることは

書いてあるので

興味があれば見て下さいね!

 

本当これ

結構きつかったからなぁ(涙)

 

だから

時間を作ってトレーニングをしてるんですよね

 

そんな訳で

いつものように

KONAMIに来てみると

 

人が多い!多い!多い!

 

マシンもエルゴも

パンパンですよ!

 

なかなか思うように

マシンの順番が回って来ずに

 

あー、マシンの上でスマホ見るなよー!!

 

ついイライラしてきちゃったんですね

 

あー、もう今日は帰ろうかなー

と思った瞬間

 

イライラしていた僕の心が

一瞬で晴れちゃう出来事が起こったんですね

 

それは、なんと…

 

キレイなお若い

インストラクターのお姉さんが目の前に!

 

、、、

 

オレ単純すぎる…(苦笑)

 

そのあとしっかり

トレーニングは頑張りましたよ!(笑)

 

はぁ!今日も良いトレーニングが

出来たなーと大満足!!!

 

…のはずが

 

???

 

あれっ、腰が重たい⁈

 

うそっ、やっちゃった⁈

 

あのキレイなインストラクターさんのせいだ(笑)

 

見栄はって頑張っちゃったんだ(涙)

 

、、、

 

キレイなインストラクターさんの

せいかはおいといて(苦笑)

 

僕の腰では一体何が起こったんでしょうか?

 

皆さんも臨床でこんな経験したことありませんか?

 

・腰まわりがガチガチで全然ほぐれない人

 

・トレーニングをすればするほど腰が張る人

 

なんでこんな事が起こるのか?

皆さんも疑問に思ったことはないですか?

 

今回はそれを紐解いていこうと思います!

 

【僕の腰で起こった事】

腰がパンパンに張っている…

 

こんな時にすぐに思いつくことは

脊柱起立筋が過剰に収縮している

ということですよね

 

そして

腰が張っているときの痛みは

 

鈍いや重たい

と表現される

いわゆる鈍痛ですよね

 

このような鈍痛のときには

組織の損傷や炎症はないです

 

では、脊柱起立筋が過剰に収縮してしまう理由…

それは何でしょうか?

 

それはですね

インナーマッスルとアウターマッスルの

バランスが崩れているからでーす!!

 

以上!

 

って、黒田さん!

これぐらいじゃ

見てる人満足しないよ!

 

そんなこと言われそうです…

でもご安心を

 

もちろん

インナーとアウターの

バランスが崩れることが原因なのですが

 

もう少し掘り下げて考えてみましょう!

 

【アウターが頑張る本当の理由】

それは実は「不安定性」なんです

 

想像してみてください

 

L5とS1の椎間が不安定だったとします

 

腰椎を分節ごとに

安定させる筋肉は

多裂筋ですね

 

もし多裂筋が働かないとしたら

不安定性を補うために

アウターの脊柱起立筋を頑張って働かせて

安定性を保とうとしますよね

 

でもその状態が続けば当然のように腰は張ってきます

 

当然っちゃ当然のことですよね(汗)

 

でもさらにここから核心に迫ります

 

そもそも

なぜ「不安定性」が出るのでしょうか?

 

「不安定性」がないと

アウターも過剰に収縮する必要なんて

ないんですから

 

本当の理由

 

それは…

 

「椎間板」が薄くなることなんです!!

 

よく言われる

多裂筋が働かないのではないんですよ⁉︎

 

椎間板は椎体と椎体の間にあります

そして椎体同士は靭帯によって

繋がれていますよね

 

椎体間の靭帯は

椎間板の厚みのおかげで

ピンと張っているんです

 

逆に椎間板が何らかの原因により

薄くなってしまうと

椎体間のスペースが狭くなってしまう…

 

つまり靭帯が緩み

その分節は不安定になってしまうという事なんです

 

じゃあ今度は

椎間板が薄くなってしまう原因は?

ということになっちゃうんですが

 

原因もいくつかあるので

そこまでいれると

メルマガの量が倍ぐらいになりそう…(汗)

 

これはまたどこかで

しっかり紹介することにしますね!

 

ただ、1つだけ面白い情報を

 

Q、椎間板の変性は何歳からはじまるとおもいますか?

①50代?

②30代?

③20代?

 

結構カラダの様々な器官は

20代〜30代から変性がはじまっていると

いわれますよね!

 

ただ、ですね

実は椎間板は…

 

なんと

生後3〜4ヶ月から変性がはじまると

いわれているんです!!

 

これって驚きじゃないですか⁉︎

 

お母さんのお腹の中にいた時は

羊水の中にプカプカ浮かんでいますよね

つまり無重力状態です

 

そして

出産とともに一気に重力下に

さらされます

 

ただ、まだ大丈夫なんです

 

しかし

生後3〜4ヶ月頃から変性がはじまってしまう

 

この頃赤ちゃんには何が起こりますか?

 

そう

「クビが座る」

ということがはじまるんですね

 

クビが座るということは

抗重力支持が少しずつ出来てくる頃

 

つまりこの頃から

椎間板に圧縮ストレスが加わり始め

徐々に変性していくんですね…

 

僕の可愛い娘の椎間板も

すでに変性がはじまっているのなと思うと

少し悲しいですが(涙)

 

ただ

しっかりと動かしておけば

きちんと椎間板の厚みは保たれるので

ご心配なく!

 

、、、

 

椎間板が薄くなるなんて

皆さんあまり想像しませんよね

 

椎間板の薄さが原因の腰痛は

実は20〜50代の方に多いんですよね

 

ただ痛みは強くなく、腰が張るという程度なので

皆さんあまり気にしないんです

 

このような腰痛を治すには

体幹トレーニングが有効です!

 

体幹トレーニングといっても

いきなりプランクみたいな事を

やっちゃうと

また腰がパンパンに張ってしまうので

 

低い負荷から徐々に

高い負荷にあげていきます

 

その患者さんに必要な

日常生活や仕事、スポーツなどの

強度までですね

 

ただこの体幹トレーニングだけでは

治療の完成度は50〜60%といったところ

 

このメルマガを最後まで読んでくれた皆さんは

もうお分かりだと思いますが

 

椎間板を厚くするというところまで行うのが

完成度の高い治療のポイントなんですよね

 

椎間板は「スポンジ効果」

要するに

加圧⇄減圧を繰り返すことで

厚くなっていくんです

 

それも色んな方向に

数多く動かす必要があるんですよね!

 

腰痛の治療って

結構やらないといけない事が多いんです

 

しかもけっこう根気強く

繊細にやらないといけません

 

そういう理由から

「腰痛はすぐに再発してしまう」

と言われるのかもしれないですね

 

ただまずは原因を知らない事には

治療をすることは出来ません

 

だから原因を知るだけでも

皆さんのアプローチの幅は大いに拡がると思いますよ!

 

【グッバイ!腰痛!】

 

そんな日がいつか来ますように

 

P.S.

KONAMIで出会ったキレイなお若いインストラクターさん

次も会えるかな〜、って思っていたらなんとこれ夢の中のはなし!!!

腰痛が悪くならなかっただけ良かったと思うしかないなぁ(涙)


この記事を書いた人

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。