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下位腰椎の痛みは自律神経が問題 | 日本オランダ徒手療法協会

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下位腰椎の痛みは自律神経が問題

2019.07.01

from 黒田雄太  自宅デスクより

 

梅雨入り間近で本当に憂うつな黒田です(涙)

 

このメルマガを書いているのが、6月22日…長崎はこの時期になっても、まだ梅雨入りしていません。

 

梅雨は憂うつではあるんですけど、これだけ雨が降らないとそれもまた水不足が心配ですね。

 

そう思うといい加減梅雨入りしてもらいたいなぁ〜とも思いますね(苦笑)

 

そんな梅雨入り前の天気が良い平日の話。

 

久々に娘と2人でデートです♪

 

6月に入ってからというものの、平日は自分の仕事、週末はオランダ徒手のスクール講師活動などが重なり、16連勤ぐらいしていたんです(汗)。

 

娘も妻に任せっきりでした。(苦笑)

 

久しぶりに平日の休みがあり、娘と1日過ごすことが出来たんですね。

 

ちょっとストレスが溜まっていた僕は、たったこの1日でフルチャージし、また仕事を頑張っています!

 

まぁ、デートと行ってもファミレスにお昼を食べに行って、デパートのおもちゃ売り場で遊んで帰ってくる…その程度なんですけどね(笑)。

 

疲れて寝てしまった顔を見るとまたそれも癒される〜。

 

やっぱり自分なりのストレス発散法を持っていないとダメだなぁと思いましたね。

 

ここ数ヶ月体調を崩し気味だったので、気をつけようと思います(汗)

 

ストレスにかけまして、つい先日腰痛の原因がストレスに関係していたある方を治療したんですけど、とても興味深いことがあったんです!

 

期待のNew Face!でも不安でソワソワ…

 

そのある方というのは今期からオランダ徒手のスクールアシスタントとなった「Nさん」一応個人情報なので、イニシャルで登場です(笑)

 

僕と同じ長崎県在住の理学療法士。同郷のオランダ徒手生がいるのは嬉しいですね!

 

そんなNさん。6月の福岡基礎コースが本格的な授業を行ういわば「講師デビュー」だったんです。

 

いつも笑顔が素敵なムードメーカー的存在なのですが、授業前の打ち合わせの時には緊張の面持ち(苦笑)。顔がこわばっています(汗)。

 

そりゃ〜緊張しますよね(笑)

 

、、、

 

何とか自分の担当授業を終えたNさん。

 

本人はあんまり上手くいかなかったようなんですけど、周りから見ている講師陣には堂々とした講義に見えました。

 

しっかりとした準備の賜物です!次回にも期待したいです!

 

初日の最後にケーススタディをしたNさん。

 

終了後、反省会がてらに一杯行こうとした時、

 

Nさん「腰がやばいっす!バキバキです(涙)」

 

その気持ちは分かります!結構2時間立ちっぱなしってキツイんですよね。

 

すると、もう1人オブザーバーで来ていたNさんの同僚が

 

同僚「腰治療してもらったら?」と一言。

 

という事で…僕がちょっと治療する事に。

 

チェックしてみると、

 

腰全体的に痛みがあるものの、特に左の下位腰椎あたりに痛みが集中。

 

Nさんとはかれこれ1年ぐらいの付き合いになるので、授業の中で大まかにNさんのカラダの状態は把握していました。

 

・長時間同じ姿勢での腰痛

・全体的な痛み

・中臀筋が弱い →主な神経支配はL5

 

…などの情報からNさんは下位腰椎、特にL5あたりの不安定性腰痛だと予想しました。

 

実際にチェックしてみると、

 

腰部全体の張りが強く、特にL5周囲は圧痛もある状態でした。

 

あと、筋や関節の硬さだけでなく腰の皮ふを爪でスーッと引っ掻くような感じで皮ふの反応も見てみたんです。

 

すると、結構面白い反応が!!

 

そして、その反応にもとづいて

 

・痛み刺激を使って筋肉を緩ませる血液循環療法

・筋肉の滑りをよくするリリース

・脊柱のマニュプレーション

 

などの治療を1〜2分程度…すると、

 

Nさん「うわー、めちゃくちゃ楽になりました!!ありがとうございます!」

 

という感じでかなり楽になったようなんです。

 

実は治療したのは痛みがあるL5周囲ではなく、別の部位だったんです。

 

その治療をした部位こそがNさんの根本の問題となっていた場所だったんです。

 

さて、Nさんが抱えていた問題とは…?

 

寝不足…問題は自律神経だった!

 

実はNさんここ数ヶ月間、結構なストレスを抱えていて、若干自律神経が乱れていたんです。

 

「アシスタントとして初めて行う授業のプレッシャー」

 

これもストレスとなる一つの原因だったようですが、Nさんにはまた別の実はこれよりも大きなイベントがあっていたんです。

 

それは、「子どもの誕生」

 

一見、嬉しい出来事ですが子どもの誕生は嬉しいばかりではなく、これまでの生活リズムを一変させてしまいます。僕もこれは経験済みなのでよく分かります!

 

子どもが生まれた事は嬉しい出来事ですが、カラダにとってはストレスの一つ。

 

それに加えて夜泣きや慣れない育児でNさんは食欲が亢進していたり、やや不眠気味だったりと、自律神経の乱れが出始めていたんです。

 

Nさんの腰の皮ふを爪でスーッと引っ掻いた時の反応なんですけど、

 

・正常:引っ掻いた後に赤い線となり、それが次第に消えていく。

・Nさん:引っ掻いた後に赤い線となるが、消えずに左のみ赤い線が残る。

 

さらに赤い線が残ったのは、左の胸腰椎移行部や上位腰椎だったんです。

 

これらの部位は腰椎や下肢の栄養状態をよくする自律神経が出ている部位なんです。

L5領域の自律神経はL2から出ています。

 

つまり、ストレスが原因で下位腰椎の栄養状態をよくする「上位腰椎」に過剰な反応が出ていたという事なんです。

 

なので、僕がリリースしたり、マニュプレーションをした部位は上位腰椎を中心に行いました。

 

、、、

 

ストレスが原因で腰痛になることは多々ありますが、対処法は様々です。

 

・有酸素運動

・瞑想

・コーピング

・笑う

 

など、エビデンスが高い治療法が数多くあります。

 

ですが、Nさんはストレスから自律神経に影響が生じた結果、局所的な自律神経の方に乱れが出てきました。

 

そのような状態であれば、上のような治療法でなく徒手療法でも十分に対応することが出来ます!

 

ストレスや自律神経と聞いてこの治療法だけやっておけば大丈夫!…とはならないですよね。

 

結果的にストレスが原因だと結論づけてもそこに至る背景は千差万別です!背景が違えば治療法も異なります。

 

しっかりと個々の患者さんに合った治療法を提供していけるようにしたい!…そう思ったケースでした。

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

娘とのデート帰り。長崎でロケをしていた芸人の「トータルテンボス」を見たんです!僕が大好きなローカル番組に出てるんですけど、やっぱ、芸能人オーラ出てましたね!


この記事を書いた人

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。