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ギックリ腰を治す薬は「安心感」 | 日本オランダ徒手療法協会

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ギックリ腰を治す薬は「安心感」

2019.05.07

from 黒田雄太  自宅デスクより

 

密かにダイエットに取り組む黒田です(笑)

 

と言っても、甘いものをただ控えているだけですが(苦笑)

 

ダイエットと繋げるわけじゃないんですけど、最近の僕の昼ご飯はばくだんおにぎり1個とみそ汁です。

 

前回のメルマガに書きましたが、娘の〇〇ウイルス中の看病で僕も下痢症になってしまいました(涙)。

 

数日仕事を休んだんですけど、胃腸に負担をかけないようにと思い、おにぎり1個とコンビニのインスタントみそ汁を買って軽めの昼ご飯にしようと思ったんですね。

 

するとみそ汁が美味い!美味い!昼ご飯のみそ汁は最高です!

 

多分、お昼に暖かい食べ物を食べる習慣がなかったからかもしれません。素朴ですが、かなり幸せな気分になりました!

 

それに、お昼からの仕事効率が抜群に良いんですね!

 

いつもお弁当をお腹いっぱい食べていたので、お腹もパンパンだったし、逆に夕方の時間帯はエネルギー切れしていたんです。

 

でも、おにぎりとみそ汁でさほどお腹いっぱいにならないような昼食にしてからはその方が夕方にお腹が空くことも少なくなりましたし、仕事にも集中して取り組めるんです!

 

いや〜、やっぱり腹八分目がちょうど良いんですよね〜!

 

味をしめた僕はその後からおにぎり&みそ汁スタイルが続いています(笑)

 

これからどんどん暑くなってくると思うんですけど、その分冷たいものを食べたり飲んだりする機会が増えると思うんですね。

 

だからあえて暖かいものを食べる習慣があった方が胃腸には優しいですよね。

 

ということで今回も娘の〇〇ウイルス看病記からお送りしています(苦笑)。

 

前回僕がギックリ腰になった時の対処法をあなたとシェアしましたよね。

 

今回はちょっと別の視点から僕がギックリ腰になった時のことをお話ししようと思います。

 

あなたは腰痛になったことはありますか?

 

痛みの強さ弱さの程度はあるものの腰痛の経験がない人はほとんどいないんじゃないでしょうか?

 

あなたはどうですか?

 

僕も振り替えてみると腰痛歴は結構長いです。

 

中学2年の冬に腰椎分離症になりましたし(これが僕の初腰痛です苦笑)、去年には神経根症状、つい先日ギックリ腰…細かな腰痛を含めると数えられない程です。

 

特に上の3つの時は痛みも強かったし結構辛かったですね(涙)

 

様々な治療がある腰痛ですが、最近急性腰痛に対する治療法はかなり確立されてきています。

 

特にヨーロッパやオーストラリアでの話です。

 

基本的には「安静にしすぎず、痛みが強くならない範囲で日常生活や仕事などの活動を継続する」

 

これに尽きます。

 

「仮に安静にするにしても3日以上は安静にしないで下さい。」

 

「腰痛は本来しっかりと治るものだから不安に思う必要はないですよ。」

 

などと治療家は患者さんにアドバイスして、また1週間〜10日後に経過を確認する。

 

これが世界の急性腰痛に対するスタンダードな治療法なんです。治療といっても徒手でする治療ではないんですけどね。

 

ですが、特にオーストラリアでは大変な成果をあげています。どうしても触りたくなっちゃうのを我々は我慢しないといけないんです!

 

私もこの知識を臨床で使っていました!確かにすぐに良くなっていく患者さんが多かったです。

 

なので、急性腰痛の患者さんの治療成績はかなり良かったですね!

 

ただ、実際に自分が腰痛になってみるとさっきのようなアドバイスだけされても…

 

痛みが強い中どうやって動いたらいいの〜(涙)と思っちゃうんですよね。

 

実際に僕もギックリ腰中にはそんな心理になっていましたから(汗)

 

1~2日経つと少しずつ痛みは軽くなってくるので、その頃には動いておこう!と思えたのですが…(汗)

 

このように自分が腰痛になってみると、腰痛患者さんの心理がよく分かるんです。

 

果たして自分は本当に腰痛患者さんに寄り添った治療が出来ていたのかと自問自答しました。

 

急性腰痛患者にとってあるべき治療家の姿とは?

 

腰痛になった時に即座に症状をとる事?

 

科学的に正しい情報を言う事?

 

両方とも必要なスキルかもしれません。

 

ですが、腰痛になってみて自分がどんな気持ちになったかと言うと

 

【不安や恐怖】に襲われるんです。

 

急性腰痛は数日で治ると知っている僕であってもそう思いました。

 

強い痛みに襲われた時に

 

・本当にこの痛みは軽くなっていくんだろうか?

 

・この腰痛は治るんだろうか?

 

・また以前と同じ生活が出来るんだろうか?

 

腰痛に対しての正しい知識を知らない一般の患者さんであればなおさら強い【不安や恐怖】に襲われる事でしょう。

 

そんな時治療家は何をすべきか?

 

・腰痛になった時に即座に症状をとる事?

 

確かに出来れば患者さんは嬉しいと思います。痛みから解放されるのですから。

ですが、急性腰痛の対応としては科学的ではないかもしれませんし、患者さんを依存的にさせてしまう可能性もありますよね。

 

・科学的に正しい情報を言ってくれる事?

 

これは僕は半分は正解かなぁと思います。しっかりと科学的な根拠に基づいた対応をしていますから。

 

ただし辛い痛みを抱えている中で、いくら正しい事を言われても患者さんもなかなか受け止めるだけの余裕もないと思います。

 

そう考えた時に、今までの自分はただ正しい情報を言っていた治療家になっていたんだなぁと思ったんです。

 

では、急性腰痛患者さんにとってどんな治療家が良いのでしょうか?

 

それは「安心感」を与えてくれる治療家だと思います。

 

【不安や恐怖】に襲われた患者さんに「安心感」を与える

 

しっかりと「安心感」を与えた上で安静にしないようなアドバイスをする。

 

特に今後の経過を伝えてあげると患者さんはかなり安心します。ギックリ腰は1週間から10日でかなり症状が軽減するので僕はこれを伝えるようにしています。

 

「安心感」を与えないといけない理由は自律神経が関係しています。

 

【不安や恐怖】が強いと自律神経の交感神経系が優位に働き、体の循環を悪くしてしまうんですね。

 

なので、血流が悪くなると痛み物質も体に滞りやすくなって痛みを長引かせてしまう可能性が高いんです。

 

心理と体にはこのような関係があるんですよ。

 

急性腰痛になった時に患者さんに我々治療家が出来る事。

 

それは患者に「安心感」を与えることだと僕は自分の経験から確信しました。

 

あなたは急性腰痛の患者さんを目の前にした時に

 

どのような

 

・表情

・声かけ

・姿勢

 

で対応していますか?

 

「安心感」を与えられる対応が出来ていますか?

 

今回はちょっとでもあなたの日々の臨床を振り返るきっかけになっていれば幸いです…。

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

最近のコンビニのクオリティーは凄いですね!野菜がたっぷり入ったみそ汁がオススメですよ(笑)


この記事を書いた人

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。