Warning: call_user_func_array() expects parameter 1 to be a valid callback, class '' not found in /home/jadmt/jadmt.or.jp/public_html/wp-includes/class-wp-hook.php on line 324
肩甲骨の内側の痛みを取る方法 | 日本オランダ徒手療法協会

blog

肩甲骨の内側の痛みを取る方法

2019.09.13

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

 

「好きな食べ物はなに?」

 

 

ってなこと、この間友人と話してたんだよね。

 

 

寿司、焼肉、ピザ、ハンバーグ、カレー。。。

 

とにかく、たくさんのものが出てくるんだ。

 

 

そんでもって、これなら毎日でもいけるっていうんだよね。

 

 

確かにいけそう。

 

 

で、一度やってみたんです。

 

 

『毎日好きなもの食べれるか?』

 

 

ルールは簡単、毎日であれば朝、昼、晩どこに入れてもいい。少し食べるだけでもOK

 

 

で、自分はカレー、友人はラーメンに挑戦したんだよね。

 

 

この時点でアホ

 

 

最初は好きなもんだからいけるだろうって、思っていたんだけど。やはり、終わりは早かったんです。両者ともに1週間でノックアウト、4日目になってくると、もはや拷問に近いものがあった。友人も、さすがに3日目で飽き飽き状態だったらしい。

 

 

食べようとは思うんだけど、体がもう受け付けないんだよね。

 

 

で、1週間後友人と二人で食べたのは、なんと味噌汁と白米と焼き魚

 

 

ザ・和食!

 

 

これがやっぱり一番だよね。

 

 

そう、言われてみるとこの組み合わせ実は毎日でもいけるんだよね。

 

 

結局このオチはないんだけど、

 

 

初心に帰るってことが実は一番で、好きなものは毎日食べれるなんって実は妄想。

 

 

医療の現場でも、これがって思い込んでやり込むけど失敗することってあるじゃないですか。

 

それで初心に戻って、あることをすると道が拓けてくるなんてことざらにありますよね。

 

 

今回はそんな症例を紹介します。

 

肩甲骨の内側が痛い

 

選手「肩甲骨の内側が痛いんです。」

 

杉山「どんな時に痛い?」

 

選手「ボールを蹴る時に、手をこんな感じで動かすんですけど、この手が入った時です。」

 

 

もう長年、この痛みに悩まされているらしい。

 

 

それでも、ものすごく痛くないし、プレーに直接は関係はないものの、ふとした時にその痛みが出てきて、集中できなくなるらしい。

 

 

その選手のボールを蹴る時の手の動作ってこんな感じ

 

 

 

長年ってことで、おそらく関連痛の可能性があるんだけど、痛みのある箇所も触ってみると左右差があって、訴えのある側の皮膚や筋肉はかなり固く硬結している。

 

 

だから、その部分に関してのアプローチをしたんだよね。

 

 

・僧帽筋のリリース

・肩甲骨のモビライゼーション

・肩甲骨周囲筋ストレッチ

・C2〜4マニュピレーション・モビライゼーション

 

 

しかし、痛みと硬さがまだ残る感じ、深部の方に

 

 

そうなってくると菱形筋の可能性が強くなってくると考えて改めて、

菱形筋にアプローチしたんだ。

 

 

でも、この菱形筋って僧帽筋が邪魔して直接は触れないんだよね。肩甲骨下角のほんの一部は触れるけど。

 

 

しかし、筋肉の走行が僧帽筋が脊柱から肩甲骨に対して一直線上に走行しているのに対して、菱形筋って斜め下向きについているからそこをアプローチするようにするんだ。

 

 

すると、どうだろう。

 

 

硬結はかなり取れてきたんだけど、やはり何か残る感じがあったんだよね。

 

なぜだろう?

 

 

直接やってダメ。関連痛も視野に入れて頚椎からのアプローチしてもダメ?

 

一体なんなんだろう??

サッカーの時間は多くて3時間

 

もう一度初心に戻って、この選手の1日のスケジュールを聞いてみたんだ。

 

 

すると、サッカーをやっている時間は多くて3時間ってことがわかったんだ。

 

 

それ以外は何をしているのか?

 

大学で勉強→5時間

スーパーで荷物の上げ下ろし→2時間

スマフォ→2時間(一日合わせて)

電車での移動→2時間(一日合わせて)

サッカー練習→(3時間)

 

 

ってな感じだったんだよね。

 

 

これでなんとなくこの選手の体の使い方がわかったんだ。

 

 

サッカー以外の運動というか体の使い方がかなり偏っていたんだよね。

 

 

電車での移動以外

結構前方の筋肉を固まらすような使い方をしているんだ。

 

 

つまり猫背の姿勢、体が丸くなる姿勢だよね。

 

 

肩甲骨を中心に考えるとかなり肩甲骨は挙上、上方回旋、外転位になっている。

 

 

つまり、この使い方がサッカーのボールを蹴る動作で菱形筋に無理をさせていることがわかったんだ。

 

 

前方の筋肉大まかに大胸筋、小胸筋、大円筋まだまだ多くの筋肉があるけど、この筋肉が邪魔して、無理やりボールを蹴る際の動きをやるから、過度に肩甲骨を内転させることで、菱形筋群のオーバーユーズを引き起こしていたって考えたんだ。

 

 

そこで、試しに大胸筋と小胸筋を緩めてみたんだよね。

 

 

すると、かなり肩甲骨の位置関係が下方、内転位になって菱形筋群の硬結、張りや痛みがかなり取れたんだ。

 

 

ボールを蹴る動作を選手にやってもらったらかなり、腕が回って、肩甲骨の内側の痛みがなくなったんでいうだよね。

 

 

つまり、今回のケースは関連痛とか患部の痛みを引き起こしていたのは生活習慣からくる姿勢の問題だったっていうこと。

 

 

オランダ徒手をやっているとどうしても、関連痛とか自律神経系が原因だっていう仮説を立てやすい。

 

 

でも、一歩下がって問診から振り返ることで姿勢の問題だって修正できるのは、オランダ徒手の問診術の強みかな。

 

 

もし、何か行き詰まった時は、問診を精査してから仮説を作り直す方が近道かも。

 

PS

昔はバカなことをよくやったものだ。

今やっても2日でノックアウトだろうな(笑)