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施術後は楽!でも帰ったら激痛!なぜ?
2019.11.29from 黒田雄太 @自宅デスクより
「私、失敗しないので」
「いたしません!」
この二言を聞いたら、何のことか分かりますよね?
そう、”ドクターX”!
米倉涼子さん演じる大門未知子の決め台詞です。
これもスタートしたのは2012年らしく、今回で第6シリーズになるそうです。
あんまり僕はテレビドラマとかは見ないですし、たぶんこれも見ないとは思うんです(苦笑)
でも、ドラマを見ない僕でも知っているって逆に凄くないですか?
たぶんちょっとした憧れがあるんだと思うんです。
・失敗しないという自信に溢れた言動
・組織内の周りの人に媚を売らない強気な姿勢
・自分の信念を貫く
自分に自信がなかった僕にとっては、真逆の存在だったので、とても印象に残ったんだと思います。
それにこんな自信満々の人なんてそうはいないので、逆にそれが人気につながったんでしょうね。
ということで今日は「私、失敗しないので」の大門未知子とは逆で「僕、失敗しちゃいました(汗)」の話をしようと思います。
失敗はその時は辛いですけど、そこから学ぶことはたくさんあって、自分を成長させてくれます。
でも…いつか「俺、失敗しないので」と強気で言ってみたいなぁ(笑)
劇的に腰痛が改善!!…でも
僕が昔担当していた患者さんの話です。
50代の男性で腰痛がありました。
痛みの部位は右の下位腰椎。体幹を伸展するとピンポイントで痛みがありました。
起床後すぐに痛みがあり、少し動いていると痛みは減ってくる。
そんな感じの腰痛だったんです。
レッドフラッグや下肢の神経症状はなく、姿勢/動作と関係するごく一般的な腰痛。
50代なので、そろそろ椎間板がかなり薄くなって腰椎自体の変形が始まってくるような年代なのですが、「不安定性腰痛」のような症状でした。
明らかに体幹の伸展で痛みが出ていたので、その痛みをまずは軽減しようと考え、治療を開始したんです。
・腸腰筋や大腿四頭筋のリリース、ストレッチ
・胸腰椎移行部や上位腰椎のモビライゼーション
などを行い、下位腰椎の負担を減らしつつ、
硬くなった下位腰椎自体もリリースやモビライゼーションなどを行いました。
すると…
痛みは劇的に軽減!!!さらに伸展可動域もめちゃくちゃアップ!
患者さんはかなり喜んでくれました!
その日は”施術のみ”で終了。
もう少し体幹や股関節の可動域が上がったら、コアトレなどを始めようかなぁと思っていました。
すると、次回の予約時に…
患者さん「この前の治療の後、帰る時に腰に激痛が走ったんです。」
僕「・・・すみません…。」
返す言葉がありませんでした。
あなたもこんな経験ありませんか?
施術の直後は痛みは楽になっても、帰ってから痛みが強くなってしまう。
さて、痛みが強くなってしまった原因は何だったのでしょうか?
やわらかすぎは注意!!
施術で筋肉周りや関節周りをゆるゆるにし過ぎて、体を支えられなくなっていたんです。
つまり、「筋肉の再教育」を行っていなかったのが原因です。
不安定性腰痛はインナーマッスルが不活性で、逆にそれを代償するようにアウターマッスルがガチガチに張っています。
触診上はアウターマッスルがかなり張っているので、どうしてもそれを緩めたくなってしまいますが、インナーが弱くて体を支えられないので、仕方なくアウターマッスルが頑張っているのです。
その頑張っているアウターマッスルを緩めてしまうと、当然インナーマッスルが働いていないので、体はグラグラになってしまいます。
体を支持できないと、それまで負担がかかっていなかった下位腰椎の何かしらの組織に伸張や圧迫の負担が掛かってしまいます。
なので、痛みが強くなってしまったんです。
では、本来はどうすべきだったのか?
多裂筋や腹横筋などのインナーマッスルに改めて収縮を入れる必要があります。
インナーは軽い負荷で収縮が入るのですが、長期に腰痛を持っている人はインナーマッスルに力を入れる感覚が全くと言っていいほどわからないことが多いです。
なので、ピラティスのようにしっかりと収縮が入り、それを自覚できるまで再教育する必要があります。
すると、痛みが強くなるどころか、さらに動きやすい体になるのです。
これで施術の効果も倍以上になります!
、、、
僕のように施術の後に痛みを強くしてしまった経験がある人は多いのではないかと思います。
施術して、そこで終了ではなくて、きちんと再教育をしてから治療を終わるようにしましょう。
すると、痛みが強くなることなく逆に快適で動きやすい体で帰っていただけますよ。
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S
ドクターXはあまり見たことなかったんですけど、NHKのドクターGはよく見てました!これは問診の参考になり、大変勉強になりました。