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猫背改善法〜胸椎編〜 | 日本オランダ徒手療法協会

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猫背改善法〜胸椎編〜

2019.09.19

from 黒田雄太  自宅デスクより

 

最近患者さんの治療やリハビリをする仕事に加えて、デスクワークが増えてきました。

 

一日PCと向かい合う。

 

結構キツイんですよね。何がキツイって?

 

座っておくの?ではなくて、

 

頭を使うこと。

 

当たり前ですが、一日中頭をフル回転させるのは結構大変で(汗)

 

2時間ぐらいぶっ通しでやっちゃうと、脳の疲労が強くてその後が仕事の質が落ちちゃうんですね(苦笑)

 

なので、しっかりと脳の疲労を回復させないといけません!

 

そこで摂取するのが糖質!

 

甘いものですね!(笑)

 

ただここで僕が気をつけていることが一つあります。

 

それは「いきなり糖質をとらない」こと。

 

食事では絶対に一口目は汁ものやタンパク質、野菜類にしています。

 

なぜか?

 

それは身体が糖質を欲しているので、そこで糖質をいきなりとっちゃうと血糖値が一気に上がるんですね。

 

食事を摂ると血糖値が上がるのは当然なんですけど、良くないのは一気に上がるということ。

 

一気に上がるということは身体も血糖値を下げようと作用するので、逆に一気に血糖値が下がるんですね。

 

すると、頭がボーッとしたり、疲労を感じたり…なんてことに(汗)。

 

そしてそれを解消するためにまた糖質を摂る…頭がボーッとする…

 

負のスパイラルに陥ります(涙)

 

なので、血糖値を緩やかにあげるには糖質から摂取しない!というのが良いらしくそれを実践しているわけなんです。

 

同じ物を食べても順番が違うと身体への影響は180°反対になっちゃうんですね。

 

実はこの「順番」というのは治療の場面でも同じことが言えます。

 

あるテクニックを使ったとしても、「順番」が良くないと効果が少なかったり、症状が戻ったり…

 

逆に「順番」が良いとその効果は倍以上になったりします。

 

今回は「治療の順番」を意識したことで良い効果が得られた経験をあなたにお伝えしようと思います。

 

猫背をなおしたいけど…

 

治療の場面でよく「猫背」の改善を行うことありますよね?

 

首や肩の痛み、肩こりなどの症状の時にも行いますし、下肢の疾患でも姿勢や動きを変えていくために猫背姿勢を改善することがよくあります。

 

その時にあなたはどんなことをやりますか?

 

以前の僕は

 

よく言われる「上半身交差症候群」にのっとって治療をしていました。

 

猫背の姿勢によって硬くなる筋肉と筋力が弱くなる筋肉があるんですが、

 

硬くなった筋肉にはストレッチを、弱くなった筋肉はエクササイズをというのが一般的なアプローチの仕方です。

 

僧帽筋上部、肩甲挙筋、大胸筋、後頭下筋などはストレッチを行い、

 

僧帽筋中部・下部や頚部前面の筋肉はエクササイズを行います。

 

さらに硬くなった胸椎などをほぐしたり…。

 

そんな感じでアプローチするけど、効果が持続しないことがありませんか?

 

特に胸椎の可動域はなかなかよくならないことが多い。

 

「胸椎を単に動かすだけでは可動域が戻ってしまう」

 

そんなことを最近感じるんです。

 

ただ、偶然試しにやってみたことが結構効果的だったことがあったんです。

 

それは「ある部位」を動かしてから、その次に胸椎にアプローチをする。

 

すると効果も持続したんです。

 

その「ある部位」とは一体どこでしょうか??

 

肋骨からアプローチすべき理由

 

想像は容易につくんですがね(苦笑)

 

理由は2つです。

 

一つ目は、運動連鎖的な視点から。

 

胸椎の動きに伴って肋骨も動きます。

 

屈伸や側屈だったら、肋骨どおしが開いたり、閉じたり。

 

回旋だったら肋骨が捻れたり…というような動きが起こります。

 

胸椎と肋骨はセットになって動くんです。

 

なので、胸椎だけ動かしても肋骨の動きが悪いとまた戻ってしまいますよね。

 

二つ目は、神経的なつながりから。

 

胸椎には交感神経節があります。

 

なので、胸椎周りは筋肉を動かす運動神経や痛みを感じる感覚神経に加えて、同じ髄節レベルから自律神経も出ています。

 

胸椎の椎間関節と肋骨が胸椎に付着する肋椎関節は同じレベルにあるので、

 

自律神経の影響を受けて胸椎が硬いと肋椎関節も硬くなるんです。

 

つまりどちらか一方しかほぐしていないと必ず硬さの戻りが出てくるんですね。

 

なので、ある一部の胸椎が硬いとしたら、同じレベルの肋椎関節も硬くなっているかもしれないのでチェックしてみると面白いと思います。

 

、、、

 

可能な限りアプローチするポイントは少なければ少ないほど良いと思います。

 

というのは、どのアプローチがどの程度の改善に影響していたのかを確認するには数多くのアプローチをしていてはわからないからです。

 

ですが、今回のように肋骨から治療するというような「順番」や胸椎の治療は肋骨も一緒に行うなどという「組み合わせ」があることも事実です。

 

今回僕がこのようなことに気づいたのは本を読んで勉強したなどというわけではなく、臨床で実践している中でこのような「順番」や「組み合わせ」が良いなぁと感じたところから始まっています。

 

日々の臨床で細かなことかもしれないですけど、常に疑問を持っていると多くの気づきが得られて、それが成長に繋がると思います!

 

日々の臨床が一番の成長の機会です。

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

疲れていると、つい甘いものをつまみたくなりますよね?チョコレートを一粒…やっぱり美味しい!!でもこれをやると止まらなくなって困るんですよね(苦笑)


この記事を書いた人

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。