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痛み評価で決まるセラピストの力量
2021.06.23From:長島 将太
@姪浜スタバより
2020年7月16日。
国際疼痛学会(IASP)より
痛みに関わるセラピストにとって
重要な発表があったことを
あなたはご存知ですか?
その発表では、
なんと41年ぶりに
『痛みの定義』の改訂が行われたのです!
その改訂内容はここ
↓ ↓ ↓
https://www.iasp-pain.org/PublicationsNews/NewsDetail.aspx?ItemNumber=10475
世界では痛みの定義が改訂され、
痛みの概念もどんどん変わってきていますが、
あなたの治療の考え方は昔と同じままになってませんか?
私は、この『痛みの原因』をどれだけ考えられるかで
セラピストの力量が決まってくると思っています。
痛みの解釈は治療家の生命線
思い起こせば、
痛みの原因を『関節へのメカニカルストレス』ばかりで考えていた頃の自分は、
『痛み』のことをなんにも分かってなかったんだなと反省。
今、僕は理学療法士として
13年経ちますが、、、
『痛み』について、
本当の意味で向き合い始めたのは、
オランダ徒手を学び始めてからでした。
それまでは、
『患者さんの痛み=ストレスが原因』
この考えばかりが
頭を支配していました。
こんな風に考えることが
治療の当たり前だと思ってたんですよね。
だから、
いつも治療で考えることは、
いかに関節へのストレスを減らすか?
ほぼ運動連鎖視点を中心とした治療ばかり
手術後のリハビリも、
保存治療のリハビリも、
痛みをとるにためには、
ストレスを逃せば良くなると
勘違いしていたんです。
しかし、
そのことに気づかせてくれたのは、
このシンプルな質問でした。
なぜ痛みが出ているのか?
『なんだそんな質問か〜』って思いましたよね。
僕も、同じように思いました(笑)
では、この質問を
今のあなたの担当患者さんに当てはめてみて下さい。
いかがでしょうか?
『この患者さんの痛みの原因は、〇〇が原因です』と
即答することはできますか。
〇〇さんの痛みの原因は、腱断裂に伴う組織損傷による痛み
〇〇さんの痛みの原因は、膝内側半月板への圧縮負荷による痛み
〇〇さんの痛みの原因は、患部の問題ではありません。
腰からの関連痛による痛み。
〇〇さんの痛みの原因は、
関節の不動状態によって引き起こされる痛み。
言い出せば切りがないですが、
例に挙げただけでも痛みの原因は
多種多様です。
そのため、
当然のように痛みの原因ごとに
アプローチ方法が異なります。
この考え方ができるようになって
気づいたことがあります。
それは、
過去に私が担当して治せなかった患者さんは、
この痛みの解釈が間違ってたということ。
(治療の腕が未熟だった事もありますが、、、)
この痛みの解釈次第で、
患者さんの治療結果が変わる。
痛みの解釈は、
私たち治療家にとっての生命線なのです。
ここを疎かにしては、
決して治せる治療家にはなれない。
もし、
あなたが痛みについて
しっかりと理解したいと考えているのなら
この質問を自分に投げかけてみて下さい。
『痛みの原因は何か?』
『その痛みはいつになれば取れるか?』
『どうすれば痛みは解決できるのか?』
この質問に答えることが
治せる治療家としての第一歩になるかもしれません。
PS
痛みを解釈するためには、
まずは情報収集が大事。
結局は問診スキル。
臨床力が高い治療家とは、
『問診スキル』×『徒手スキル』×『???』