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肩痛と循環不良の関係
2018.10.09from 杉山貴規 町田マクドナルド
今日は久々にブログを書く場所を変えてみました。
やはり少し環境を変えるだけで、いつもとは違う思考過程になりますね。
広尾で書いている時は周りも静かなので、落ち着いた雰囲気でかけるんですが、
マクドナルドは少し違います。雑音がかなり大きい(笑)
ヘッドフォンをつけて書いているのにもかかわらず、人の動きかなり頻回なので少し集中力が切れやすいです。視覚からの情報量って本当に多いことがわかります。
先日、長島先生がお書きになった夜間痛のことを思い出します。
読んでいない人は読んでくださいね。
ちなみに自分も夜間痛のことは書いていますで(笑)
そんな集中力が切れかけの中でこんな会話を聞いちゃいました。
盗み聞きではなくて、聞こえちゃったんでね。
マックの客A「最近、肩が痛くなって上がらないんだよね。」
マックの客B「へー、病院とか行けばいいじゃん」
A「行ったんだけど、全然治らないんだよ。」
B「そうなんだ、俺の友達が温泉行ったら治ったって」
A「ほんと??」
B「マジマジ」
杉山(ウンウン、良くなることあるよね〜。目の付け所いいね。)
こんなことを思いながら、仕事してたんですけどね。
肩痛が死活問題に
昔同じようなことが、病院であったんですよ。
その患者さんは肩が痛くて、病院や整骨院を2年近く放浪してたんですね。
最後の望みで当時自分が勤めていた病院に来たんですね。
でも、本人は内心よくなるとは思ってなかったらしいんです。
それでも、心のどこかではよくなりたいと思って来たんです。
その時担当したのが自分。
その方は
両肩肩が痛くて、45度以上上がらない状態だったんです。
仕事はクリーニング業、毎日衣類の上げ下ろし、この仕事で生計を立てているから、仕事ができなくなることは大変なことだったんです。
ドクターにもここでリハビリ受けてよくならなかったら手術と念を押されたんです。
いつも通り
問診→仮説→プランニング→治療
このルーティンでやったんです。
すると1ヶ月には痛みと可動域がみるみる改善し、2年前の状態に近づいて行ったんです。
問診が原因の全てを教えてくれる
ここで助かったのが問診
<大まかな情報>
- 痛み両肩(首から上腕にかけて全体的に。時々肘も。)
- 圧痛なし
- 緊張あり
- 炎症症状なし(発赤・熱感)
- 朝と夜が痛い(仕事中が痛くない)
- クリーニング業(毎日)
- ヘビースモーカー(15本/日)
- お風呂(シャワーのみ)
- 自律神経(ストレスはかなりあり、生理不順、食欲不振、寝不足、、、)など…
こんな情報をとったんです。
実際はこの5倍近い情報量を本当はとったんですけど、書けないんで…
じゃ自分が何をしたのか?
- 圧痛などの炎症症状がない。
- 仕事をしているとは痛くなく、朝晩が痛い。
- ヘビースモーカー
- シャワーのみ
- ストレスあり
この4点に絞って仮説を練ったんです。
自律神経の問題?
この理由としては上の全部ですね。とにかく患部の循環不良に尽きると思ったんですよ。
特に、2番と4番何ってわかりやすい。動けば無痛なんですよ。つまり、患部に血流が流れれば痛くない。そうなるとシャワー浴なんて肩を温める時間がないわけですから、夜になればなるほど循環不良になる。そのまま寝て動かないすると痛くなるわけですよね。
あと、ヘビースモーカー、タバコを吸うとかなり肺の機能が落ちてくるんですよね。そうすると胸郭の動きも悪くなる。つまり、胸椎の動きも徐々に悪くなるんです。
自律神経って胸椎にかかっているから。そこでも問題が生じてくるわけです。
ここの話は、長くなるんでまたどこかで紹介します。
関連痛の問題?
炎症症状がなくて、広範囲に痛みがある。これは多くが関連痛の場合があるんです。メカニカルストレス(関節にストレス)場合は損傷しているはずだから、炎症が起こるはず。でもそれもない。
これが僕の頭の中(簡単に話していますけど、もっと奥が深い)
仮説からの治療展開
両方だな。
これに絞って治療を開始したんです。
★痛みの除去と動きをよくするために
- 頚椎と胸椎アプローチ
- 患部周囲のリリース
- モビライゼーション
- 筋トレ
★自主トレ
- お風呂に入ってもらうこと
- 寝るときに肩と首回りを冷やさないようにタオルかけてもらう
- 寝る前・朝起きたら首と体をひねるエクササイズ
- タバコの量を5~10本以内にすること
自分のところには週2回来てたんですけど、
2週目には痛みは無くなって、4週目にはよくなっていました。
それから仕事の関係もあったから月1度のケアだけで3ヶ月でリハビリ卒業したんです。
手術は回避
最後にその患者さんから
「温めることって大事なんですね。」って言葉をもらった。
治療と自主トレがあってのリハビリなんですけどね。
その人は実直に自主トレをやり続けた結果だったんです。
温めて、ストレスも軽減し、肩の痛みとおさらばしたわけです。
その患者さんはその時の教訓から、時々温泉でゆっくりすることが趣味になったんだよね。
PS
マクドナルドにいたお客さんのあの話はあながち間違っていない。
今も昔も『湯治』(温泉に入って治療すること)は重要なんだよね。
自分も、少し温泉に浸かって、ゆっくり英気を養うかな(笑)