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思い込みをなくすと治療結果が向上する?! | 日本オランダ徒手療法協会

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思い込みをなくすと治療結果が向上する?!

2020.02.28

From  橘田幸博 カフェにて

 

今、ニュースでは「新型コロナウイルス」で

 

結構賑わっていますね。

 

山梨県では車に乗っているの気づかないのですが、

 

東京に出張に行くとマスクをしている方が多いので

みんな気をつけているのだなぁと実感します。

 

僕はテレビを見る習慣がないため、普段は実感はありません。

 

「やばいよっ」という情報は患者さんから教えてくれて初めて知ります。

 

(それもどうかと思いますが笑)

 

おそらくその情報は毎日、毎日流れているので、

やはり驚異的なものなのでしょう。

 

一方、ネットでは逆に軽い感染症だとか、インフルエンザの方が驚異だとか

 

そこまで「新型コロナウイルス」一辺倒の記事ばかりではないので、

もちろん出張の時はマスクはしますが、あまり大袈裟な感じではありません。

 

流石に東京マラソンは中止になったので、これはやばいと思いましたが

正直あまりピンときていません。

 

新型コロナ関連の記事を見ていると、こんな記事がありました。

 

「アメリカでインフルエンザで15000人死亡」

 

「!!」

 

これは事実な情報なので、これも気をつけなくてはいけませんが、

患者さんに聞いてもその情報はテレビではやっていないらしい。

 

「なぜ?」

 

これはもちろんなぜかは分かりませんが、

白熱しているテレビの世界の情報だけを気をつけたりとか気にしすぎていると

他の情報が入らなくなり、よくない場合があります。

 

僕もテレビだけで情報を得ていたらインフルの情報は入らなかったかもしれません。

 

この情報社会での情報の取り方には少し工夫が必要かもしれません。

 

そんな表面化された問題点の中で、実は裏に隠された真実があるってことはよくあります。

 

特にこの時代は勉強していないと取り残されるので、医療の勉強はもちろんこと、

経済のことや教育のことなどに様々な分野に目を向けることが非常に大事です。

 

今回は「思い込み」についてお話します。

 

思い込みって必ず誰にでもあるものですが、

僕ら治療家は思い込みを出来るだけ取っ払って、問診や施術を実施して上げなくてはいけません。

 

以前、こんな患者さんが来院されました。

 

予約の時から暗い患者さん

 

その方は50代の女性、腰痛で来院。

 

問診前から明らかに暗い感じが伝わる。

 

決して、性格は明るい方ではないのはわかるが、

なんかイライラして感じでもある。

 

もちろん痛みがあるひとでリラックスされている人は少ないのだが、

それにしても異常だ。

 

問診していくが中々、聞きたいことも聞けずに

まとまらない問診が続く、

 

今までの経験上、このような人はストレスが多く、

心の病気を抱えている人がいる。

 

僕は痛みの原因を突き止める問診を一旦辞めにして

ストレスに対しての問診を始めた。

 

仕事のこと、旦那のこと、子供のこと。

 

今までと別人のようにこのことを掘り下げるとどんどん話が

出てきて収集がつかなくなったので、

 

この腰痛の原因をストレス性のものとして、

今後は治療を実施していくことを説明した。

 

ストレス性の腰痛の場合、体の抵抗力も低下しているので、

 

刺激量に気をつけないと、「非特異性覚醒」といった好転反応が出てしまうリスクがあるので、

最初は刺激は少なめに軽いモビライゼーションで終了。

 

それを何回は繰り返した。

 

1ヶ月経過・・・。

 

結果は全然よくならない。刺激はもちろん今までと同じくらいで

ストレス性に配慮している。

 

なんでだろう?なんで治らないのだろう?

 

もしかして原因が違うかと改めて、問診した。

 

初回みたいにならないように質問内容を整理して問診開始。

 

その問診で「思い込み」があったことに気づいた。

 

ストレスと腰痛は関係していなかった。

 

そうです。

 

この患者さんはストレス性の腰痛患者さんではなかったのです。

 

僕は初回の問診で大事なことを聞き忘れていた。

 

「自律神経の異常」についての質問。

 

例えば、食欲はどうか?睡眠は取れているか?便は?冷えは?など

 

自律神経に関係する質問はほとんど皆無だったのです。

 

ストレスが体に影響する場合はこの「自律神経」が1つの指標となり、

それが見られない場合は関係していない可能性があると判断していいのです。

 

僕は今までの経験上、こんな雰囲気の患者さんはとか、

暗いからとかストレスが溜まってそうだからという「思い込み」から完全に勘違いしてしまったのです。

 

ここでの問題は、その思い込みから「ストレス性腰痛」と勘違いして

 

刺激の量が少なくて、癒着を取れず、軟部組織の抵抗力があがらずに

腰痛が治らないという結果になったことです。

 

もし、初回で自律神経の質問さえしていれば、こんなことにはならなかったでしょう。

 

もちろん、この患者さんにはその後は筋肉のリリースと運動を処方して

 

2週間後に完治。

 

やはりストレス性ではなかったということになります。

 

いかがでしょうか?

 

ストレスは体に悪いということはあなたご自身でも感じているでしょうが、

それが治療をする上にどんなことに影響があるか、それがどう影響するかは知らない人が多いでしょう。

 

なので、今後来院する患者さんがストレス性かな?

 

と思ったら、お悩み相談ではなく、

自律神経の質問をしたらストレスが体に影響しているかどうかわかりますよ。

 

ぜひ、実践してみてください!

 

P.S.

お店にマスクがありません。在庫がある方はご連絡ください(笑)


この記事を書いた人

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橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015,2019)に帯同。2019タッチラグビー世界選手権日本初の銅メダル獲得にも貢献、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。