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ねん挫を『骨折』と気づかせた評価とは。。。
2019.05.28from 杉山貴規 広尾オフィス
10連休が終わり、五月病まっしぐらっていう方はどのくらいいるんでしょう?
自分は、仕事を午前中にやって、午後はサッカーの試合の帯同とほぼほぼ、いつもと変わらない日常を過ごしていました(笑)
練習が試合にすり替わっただけなんで、、、
五月病なんかはとくなく、普段通りに仕事の毎日ですね
試合となると色々なことが起こるんです。
サッカーは接触プレーが多い種目で、体大きくなるとそれによる怪我の度合いも大きくなりやすいんですね。
靭帯損傷や筋損傷などそのほかにも
脱臼、脳震盪などなど、、、
自分が見ていてもヒヤヒヤして、あわてる場面もあるんです(周りには見せないようにしますけどね笑)
ただ、脱臼や脳震盪になると怖いですからね。
適切な評価と対応を迅速取ることが現場では重要になります。
ファーストエイドが重要なんです
ファーストエイドって???
『急なケガや病気になった人に対しての最初の行動』
だから、このファーストエイドで自分で何もできないとか、少しでも不安に思ったら救急車を呼ぶことも躊躇しちゃいけないんです。
呼びすぎることもあまり良くないですが、カッコつけて自分でどうにかしてやるって思い上がると大変なことになりかねないですからね。
一番は選手ですから
さて、治療において、皆さんはどのようにこのファーストエイドを行なっているでしょうか?
病院ではこのファーストエイドをドクターが行なってくれます。
ドクターの見立てのもと、保存でいくのか?リハビリでいくのか?手術するのか?など
だから、リハビリ関係者はここは無視していい。。。
そんなわけはないですよね!!笑
病院で働いているリハビリ関係者も、ドクターのいない開業している柔整、鍼灸師の先生もこのファーストエイドは重要です。
この見立てを知っていて本当に良かったーって話をしたいと思います。
テーピングの依頼だけの選手
もう随分前の話。
選手「足首のテーピングをお願いします」
杉山「どうしたの?」
選手「病院の先生に捻挫って言われて、もし動くときはテーピングしろって」
杉山「そうなんだね。了解」
この当時の自分はテーピング大好き人間で、よく巻いてました(笑)
テーピングを施し、動作の確認を行うと、
選手「すぎさん、少し痛いっす。きつ目にお願いできませんか」
選手の要望通りに、巻いてあげると痛みが緩和したんだ。
これで自分もOK
しかし、もうしばらくたつとまた自分のところに選手が来て、同じやり取りが続いたんだよね。
さすがに、これおかしくない??って思って
でも、ドクターは捻挫っていうし俺の巻き方に問題があるのかって思ったんだけど、さすがに2度3度って巻くことはほぼほぼないから、
もしかして、『〇〇』かも
って頭をよぎったんだよね。
この嫌な感じ、自分は結構当たる方
この〇〇評価で予想が現実に…
だから、評価を実施
靭帯損傷の有無、足関節の自動・他動運動、筋力テスト、、、そして、打診
全部やって全て陽性、クロだった
これは、、、『骨折』かも
何が決め手なのか?
打診の評価
今回、足関節の痛みがあったんだよね。
足首の組織って、皮膚、筋肉、靱帯、血管、神経、骨、関節包など、、、
この中で振動で痛みが出るのは骨なんだよね。
他の組織もそうだろうって思うかもしれないけど、骨は膝あたりの骨を打診しただけでも足首に痛みとして響くことが多くあるんだ。
だから、自分はこれを多用することがある。
で、選手にテープをいくら強く巻いても痛みが出るという事実とこの打診の意味について説明した。
すると、受け入れたくないのか、半信半疑だったんだ。
まー実際、病院でレントゲンをとって大丈夫って言われたから骨には異常がないと思うのが普通。
でも、見えないヒビや関節内骨折とかだとCTを取らないとわからないことがあるからね(笑)
で、知り合いの先生にお願いして、CTをとってもらい診断してもらったんだ。
すると、腓骨にうっすらとヒビがあった。
そして、靭帯損傷もやっていることが判明したんだよね。
選手もその事実を目の当たりにして諦めた感じ
受診の次の日から、ギプス固定の松葉杖で練習場にやってきたんだよね。
今回の教訓って何かっていうと、自分で確認してこれは治療していいのか、どうなのかは?自分の評価で判断することが重要だということ。
もし、自分で評価しておかしいなって思ったら、そこは勇気を持ってドクターに聞いてみることが重要なんだよね。
誰が困っているかを考えれば、答えが自ずと出てくるはず。
怖いし嫌かもしれないけどね。やるべき!!
自分は今まで、ドクターから嫌な顔、何度もされた(笑)
PS
あの10連休の丸1日の休みは2回ほどだったかな
10日間も休んだら一体どうなっちゃうんだろう(笑)