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ストレスが3ヶ月続くと腰痛になる⁉︎
2018.11.16from 黒田雄太 職場デスクより
最近どこでメルマガを書こうか迷走中の黒田です(苦笑)
皆さん最近奥さん(旦那さん)と会話していますか?
付き合っていた時は話が尽きないほどしゃべってられたのに、結婚すると会話が減り、さらに子供が生まれたらもっと会話が減り…みたいなことよく聞きますよね?
我が黒田家は全く当てはまりませんが!(笑)
でも、確かに子供が生まれると子供の世話や家事分担でゆっくり夫婦で話す時間もとれないですよね。
うちは夜は家族3人そろってご飯を食べます。そうすると娘が食事中大騒ぎするわけですよ(苦笑)1日保育園に行っていたから、ママに甘えたいんですね。そうするとなかなか夫婦でゆっくり話をする時間はとれません。
なので、僕は意識的に話す時間を朝にとっているんですね。
僕はいつも朝5時ぐらいに起きて、シャワーを浴びて目を覚まし、外を散歩したりストレッチなどをし、30分~1時間ぐらいは本を読んだりして勉強するんです。そうするとだいたい6時15分ぐらいになります。
そうしてると妻が起きてきて、お弁当を作り始めるんですね。その時間が唯一といっていいほどの夫婦でゆっくり話をする時間ですね。
そんな感じでほぼ毎日朝から2人で話をするんですけど、会話の内容は娘の話や最近はお金の話を良くします(笑)でも、多くは妻の職場の話ですかね(苦笑)
やっぱり、仕事をしているとストレスも溜まりますわ(汗)
いろいろある職場での出来事を僕は聞くんですね。時にはアドバイスをしたりすることもありますが、基本は傾聴して、共感。
僕自身治療家なので、ストレスのカラダへの影響を分かっています。そして、ストレスをゼロにすることは出来ませんが、軽くしてストレスを長引かせないようにと心がけてるんです!
僕が妻の話を聞いて、ストレスが長引かないようにする理由…
実はこんな理由からなんです
ストレスは〇か月以上続くと身体に影響する!
ストレスを受けると自律神経のうち交感神経が優位になります。交感神経は血管に対して収縮させるように働くので、交感神経優位が続くと血管が収縮しっぱなしで組織への血流が悪くなってしまう。
つまり、虚血状態になるので、痛み物質なども流れずに痛みを出してしまう…
これ前に書いたんですけど、覚えてます?(苦笑)
では、今回の本題!さっきのように交感神経が優位な状態が「どれくらい長く続く」と実際に痛みが出たり、カラダの組織が弱くなったりするか??
結論から言うと「3ヶ月」以上続くとストレスがカラダに影響しはじめるんですね!
ただ、この「3ヶ月」は大まかな目安だと思ってください。
確かに日本の「腰痛診療ガイドライン2012」やその他様々な文献では発症から3か月以上続く腰痛を慢性腰痛と定義すると書かれていることが多いです。
ですが、最近は腰痛に限らず慢性疼痛の定義自体が少し変わってきて国際疼痛学会によると「治療に要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み」と言われるようになっています。
なのでハッキリと3ヶ月経過したら影響を及ぼすというのではなく、人によって影響の受け方は様々です。
急性期や亜急性期、慢性期の目安で慢性期は約3ヶ月以降と言われることが多いので、そのように覚えていてもよいかもしれません。
要するに、数日や数週間程度ではカラダはストレスの影響を受けないということです。(ごく稀に急性期でもストレスの影響を受けることもありますがその場合かなり珍しいケースです)
なぜ、3ヶ月という長い時間かかるのでしょうか?
組織の強さに影響する3つの要素
皆さん「超回復」という理論を知ってるでしょうか?
よく筋トレする人は知っているかもしれませんね!ただ、筋トレを処方する僕たち治療家も知っていないといけませんが(苦笑)
組織を強くするときに必要な要素が3つあります。
・適度な刺激
・適度な休息
・適度な栄養
逆にこの3つの要素のどこか1つでも乱れてしまうと組織は弱ってしまいます。
この3つの要素で今回のテーマであるストレスは何に影響しそうですか?
もうお分かりかもしれませんが、「栄養」に関係します!
交感神経の作用は血管の収縮作用ですね。血液の中には新鮮な酸素や栄養が豊富に含まれていますが、血管が収縮して血流が悪い状態は酸素や栄養が組織の中に行き届きません。
筋トレの後のように、筋肉が少しダメージを受けているときにしっかりと酸素や栄養を届けないと筋肉もしっかりと修復していきませんよね。これでは次のトレーニングができませんよね。
それではなぜ急性期ではストレスの影響を受けないのか?
急性期は多少自律神経の機能が低下して、血流が悪くても痛みがない範囲で患部を動かしておけば組織に対して血液の供給が出来るからなんですね
なので、急性期ではストレスによる交感神経優位での血流障害はカラダに影響を及ぼさない事が多いんです。
以前、僕はこのことを臨床で生かしきれずに失敗したことがあるんですね(涙)
問診では
・「今」の患者さんの情報
・過去のことして今までの「経過」
・「治癒経過を阻害する要因」
の主に3つのことを聞くんですね
そして、僕が失敗したのは「経過」の聞き方なんです。
明らかな外傷のきっかけがない場合には、ほとんどがオーバーユースによって痛みや症状が出てきます。
(オーバーユースのなり方にもいくつかのパターンがあるんですが、今回は触れません)
よっしゃー!オーバーユースの原因を聞いたろーーって思って
「痛みが出た少し前に何か変わったことはありませんでしたか?」
当時問診していたのは左の大腿外側部に鈍痛があった患者さん。なかなか患者さんに思い当たる節がなくて、色々とオーバーユースになりそうな仕事や日常生活の事、靴を変えたのか?…など聞くんですけどしっくりこない
でも、ストレスがカラダに影響を及ぼすのは少なくとも3か月以上かかるんだから、こう聞いた方が良かったかもしれません。
「痛みが出た少し前何か変わったことはありませんでしたか?少し前と言っても少なくとも3ヵ月前ぐらいまで思い出してみて下さい。」
今だったらそう言えるのにーーー(涙) 猛省します!
皆さんにはこんな後悔をしてもらいたくないので、今回恥を承知で紹介しました(汗)
もしかしたら、半年前までさかのぼっても良いかもしれませんね。もし、患者さんが思い出せるのであればですね(苦笑)
ストレスはカラダに影響を及ぼすまで時間がかかります。なので、経過をしっかりと聞き取り長期的にストレスを抱えているのかまで確認すると、もしかしたら原因はストレスじゃないかもしれませんね!
あっ!あと、いつものように食欲や排泄、睡眠などの自律神経機能についての問診はお忘れなく!
これ問題なかったら痛みとストレス無関係なんで(苦笑)
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S.
そして、僕は今日も家に帰って妻のはなしを聞く…(笑)