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あなたの知らない。ストレッチの効果!
2020.11.19from 杉山貴規 都内カフェ
スーパーマリオってご存知ですか?
ゲームをやっている人なら、知っているかと思います。
任天堂の傑作中の傑作ゲームですよね、
それが、今年生誕35周年を迎えたらしく、様々な新しいソフトが展開されたり、リバイバルされたりと注目されていますよね。
私の子供も、任天堂スイッチを持っており、
これがなければこんな話はきっとでないかと思うんですが(笑)
実は、最近になってゲームウオッチが売り出されたんです。
知ってます『ゲームウォッチ』
初代ファミコンのさらに古いゲーム機種で
中身は白黒
スイッチ、DS、ゲームボーイの先駆け的なポータブルゲーム機なんですが、
それがマリオとコラボして販売されていたんです。
なぜそれを知ったのか?
それは子供の誕生日にプレゼントを選んでいるときに発見したんです。
もう、興奮ですよね。
外見はゲームウォッチ、中身は初代スーパーマリオとスーパーマリオ2
スーパーマリオ2は当時ディスクシステムを買わないとできなかったソフトだったんで、それが一緒に入っている。
子供時のワクワク感で、、、
はい!購入!!!
てな感じで、子供にプレゼントしましたよ。
子供もレトロな感じの外観に興奮
ゲーム自体はやはり難しいらしく、かなり苦戦しております。。。
さて、そんなレトロ感溢れる話でしたが、
今回のテーマはリハビリ業界では昔から使ってる手技
『ストレッチ』
リハビリでストレッチっていうと
自分が病院時代にはよく、サボっている行為と言われたもので。。。
意味をなさないものとされてきたんですよね。
なんでかっていうと、ストレッチをやっても即時的な効果があったとしても、持続しないっていう考え方だったんです。
だから、ストレッチをやっていると、
「あいつ。また、あんなことやってるよ」
っていう目で見られたものです。
さて、そんな自分の昔話はいいとして、
今回、そんなストレッチはこんな影響があるんだよっていう。
話をしたいと思います。
ストレッチは意味ないのでは?
皆さんは、ストレッチをやる目的ってなんなんでしょうか?
疾患や症状にもよりますが、
きっとこんなことが挙げられるんじゃないかなって思います。
・可動域を向上させる
・短縮した筋肉を伸ばす
・筋硬結の改善
など
特に可動域の拡大といったところでは
・拘縮予防
・手術後の機能改善
・生活上での活動性向上
・スポーツでの怪我の予防やパフォーマンスアップ
といったところをクローズアップして行うじゃないかって思います。
自分なんかも上記のことを念頭にやることが多いです。
しかし、これをやっても何か、あまり効果がないのではって感じがしませんか?
先ほどの話で出たように、筋肉を伸ばすことで、可動域の向上が上がることは上がりますよね。
でも、それ以上は、ないって感じがしませんか?
スポーツ選手で言えば、可動域が上がったことで今まで届かなかったところのボールが取れるようになるっていう反応もらえますよね。
肩の疾患で肩の可動域が上がれば、洗濯物が干せるようになったなどの反応をもらえますよね。
きっと、ストレッチってこんな感じの反応が大半なんです。
で、私たち治療家もその反応だけで十分なんです。
じゃ〜、ストレッチの効果って皮膚、筋肉、靭帯、関節包などの軟部組織を伸ばすことだけなんでしょうか?
実は違うんです。
ここからが重要!
ストレッチは軟部組織を伸ばすだけじゃない!
そう、ストレッチの効果はただ単に、軟部組織を引き延ばし、関節の可動域を拡大させることだけではないんです。
実は、『血液の循環を向上させる』
・・・
なんだ、そんなことかって思っているそこのあなた。
確かにこれを聞くと、それは軟部組織を引き延ばしているんだから血液の循環も良くなるだろうって思いますよね。
自分もそう思いました。
でも、です。
これを頭に入れているかどうかで、ストレッチを使う場面や意識が大きく変わると思いませんか?
例えば、
ギプス固定をしていて、不動になった足首があったとします。
ギプスを外すと特に可動域制限はなかったら、あなたはストレッチを行わないですよね。
でもです。
ストレッチの2つ目の効果が頭に入っていたら、
あなたは足関節の可動域が正常でもおそらく、ストレッチをやるかと思います。
なぜなら、ギプス固定で不動になった足首は循環不良になっているからです。
循環不良になったら、
酸素や栄養が不動部分に行き渡らないので、筋肉や靭帯な喉の軟部組織は脆弱になりますよね。
そこで、ストレッチを行えばそれが改善できるとわかっていれば、、、
ストレッチをやるはずです。
では、なんでストレッチで循環が向上するのか?
その根拠は?
実はこんな論文を発表した先生がいらしたんです。
電気通信大学の堀田一樹博士らによる研究プロジェクトでは、1日30分のストレッチを週5回、4週間にわたって高齢ラットにさせたところ、骨格筋において細動脈の血管拡張や血管形成が促され、血流が増えた。
研究プロジェクトでは、この実験結果について「微小血管における順応が、ストレッチを通じて動く筋肉の血流改善に寄与しているのではないか」と考察している。
これって凄いですよね。
だから、ストレッチには意外な効果があって、これを駆使することで可動域向上とは違った意図でリハビリ介入ができるんです。
これを知っていれば、慢性期の高齢者病院や老人保健施設で勤めている医療関係者は拘縮予防や可動域改善だけではなく、循環を向上させるメリットが生まれてくるんです。
本当に有意義ですよね。
なので、ストレッチを行うときは何に対してアプローチするのかで効果が変わるってこと。
もし、昔の自分のように自信なくストレッチをやっていた人は堂々とやってください。
もちろんそこには、やる意味を明確にしてくださいね。
PS
ちなみに、ストレッチに関してもう一つ面白い論文があったので結果のみ教えますね。
オーストラリア出身のアンソニー・バーネット博士が2006年に発表した研究論文果によると、「ストレッチには、怪我からの回復や怪我防止に効果は認められず、短期的にも長期的にも、ストレッチが回復に役立つとはいえない」という。
これも本当に驚き!
PSS
久々のマリオは1−1で初っ端のクリーボーにあたって撃沈(笑笑泣)