痛みのある筋トレは筋肉をダメにする | 日本オランダ徒手療法協会

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痛みのある筋トレは筋肉をダメにする

2021.01.15

from 杉山貴規 都内カフェ

 

一月は本当に食べちゃいますよね。

 

お正月で、こたつに入りながらおせちを食べて、テレビを見てグダグダしながらの日々。

 

正月明けで初仕事は体が重いのなんのやら。

 

ま〜そうはいっても、この現状なんで、親戚の家に行ってご馳走になることもないので、例年に比べればそこまでっていう感じです。

 

例年は、親戚の家に行って、ご馳走がもうエンドレスで出てきます。

 

座ったら最後、そこを離れるまでは『わんこそば』状態で

 

「何食べる?」

「何飲む?」

「まだ、たくさんあるか食べてね」

 

そう言われたら、断ることもできず食べちゃうんです。

 

だから、毎年毎年、この時期は体重が増える増える。

 

無理をするとこんな風になっちゃうんです。

 

飲み会なんかもそうですよね。

目上の人や先輩に言われたら、そうは断れない。

 

そんな感じで、酔いも回って、自分でさらにのみが加速。

 

最終的には、トイレに駆け込む事態になるんです。

 

そう、何でもかんでも、無理をすると体が悲鳴をあげて、変調をきたすんです。

 

変調をきたす前にも、必ず体っていうのはシグナルを送っているんです。

 

例えば、

・食べ過ぎだとお腹がパンパンになって食べれないサイン

・食べ過ぎ、飲み過ぎだと気持ち悪いサイン

・飲み過ぎで顔が赤くなる

 

などなど、

 

それを越えると、トイレへ。。。

 

だから、そこまでに行かないようにしないといけませんよね。

 

で、こんな正月に太る話とか、トイレに駆け込む話はこの辺にしといて。

 

今回は、この流れで、筋肉の話をしたいと思います。

 

筋肉はワークアウトという言葉があるくらい、限界ギリギリ、無理の一歩手前までやると筋肥大が行われます。

 

この限界ギリギリがなんでも、次の一歩に進むためには重要なんですが、

 

これを間違うと筋肉はついてこないんです。

 

無理は体に悪いってことなんです。

 

しかし、無理と言ってもなんでそうなるのかを知ることが必要ですよね。

 

で、今回はリハビリ現場で筋肉が一向につかなく苦労した話でその真相を伝えればと思います。

 

これにはある理由が絡んでるんですが、

 

足首骨折のリハビリ

 

数年前に足首を骨折したスポーツ選手がいたんです。 

 

その選手はスポーツで生計を立てていて、早く復帰したいという方だったんです。

 

しかし、競技復帰まで6ヶ月以上かかる大怪我。

 

本人もかなり焦りを感じていて、痛みがなくなったらすぐにでも現場に戻りたいという感じ。

 

だから、リハビリには積極的でどんなリハビリメニューもこなしてやるぞ!いういき込みでいたんです。

 

しかし、手術後の状態は

 

痛くて、痛くて、本人もこれで復帰できるのかって感じ、本当に顔は絶望感に満ちていたんです。

 

足もすごく腫れていて、最初はその痛みと腫れの管理を中心にリンパドレナージや他動での関節可動域訓練。

 

本人にはほぼほぼ動かさないようなリハビリばかりやっていたんです。

 

本人はそんなことも受け入れて、黙々と積極的にリハビリを受け入れてやってくれていたんです。

 

「すごい人だな〜」

「アスリートってやっぱすごい」

って感心していたんです。

 

しかし、そんな日々を数週間過ごしていて、自分にはあることが気になってしょうがなかったんです。

 

それは、痛みと腫れが一向に引かないこと。

 

ドクターもそれに関して頭を悩ませていたんです。

 

通常であれば、少しずつ歩いてもらったり、片足で体重をかけてもらう時期だったんです。

 

しかし、症状が芳しくなく、次のステップに行くのをためらっていたんです。

 

で、そんなもんなで、その患者さんに恐る恐る聞いてみたんです。

 

筋トレやっていませんか?

 

選手「やっていないよ」

 

はっきりとした口調

 

疑っていたんですが、そう言われるとなんとも関係性を壊しかねないので、それ以上は聞かなかったんです。

 

その日は通常通りにリハビリを行い終了。

 

しかし、自分としては怪しかったんです。

 

それは、その患者さんの病室を通ると

 

『ガシャン!ガシャン!』

『フー、フー』

 

絶対やってる!

 

そう確信して、聞いたんです。

 

杉山「足首のトレーニング、やっていませんか」

選手「やってないよ」

杉山「(半笑いで)じゃ〜そのダンベルやバンドはなんですか?」

選手「あ〜、これ?上半身を鍛えるやつだよ」

 

ま〜それでも、一応注意したんですよね。

 

無理はしないように、足首のトレーニングはしないようにって、

 

腫れや痛みがなくならなければ、次のステップに行けなくなり競技復帰が遅れる事実を話したんです。

 

それからも、少しだけ腫れや痛みは引いてきたものの、こちらの目指しているとこまではいかない。

 

足のトレーニングをやっているのは確実。

 

しかし、それをやっていないと言い張る。

 

やはり、スポーツで生計を立てているから、気持ちもわからないでもない。

 

であるとき、その選手にあることを話したんです。

 

それで、その後腫れや痛みが引いいてくることになるんですが、、、

 

それは。

 

痛みがあると筋肉はつかない!

 

リハビリをやっている時に、選手にいい筋トレの方法はないかと聞かれたんです。

 

で、方法論に関してではなく、筋肉がつく条件を話したんです。

 

理論的な話です。

 

・限界ギリギリの重さと回数

・最大伸長位から最大収縮位

・痛みがあると筋肉はつかない

・痛みがあると筋肉は減る

・栄養と休息をとる

 

こんな話を研究論文や教授の名前を出しながら話したんです。

 

すると、少し焦ったような反応をしながら、

 

「おっ、、いいね、、、今度からそうしてみる」

 

っていう、なんとも言えない反応を示したんです。

 

 

この話ってなんとなくわかっている人もいると思うんですが、

 

実は痛みを伴った場合に筋トレを行うと、筋肉がつくどころか筋力がどんどんやせ細ってしまうんです。

 

なぜなら、怪我をした部分は損傷部位を治すことで様々なところから栄養を補給しますよね。しかし、怪我をしている、痛みがある部分を痛みを伴いながらトレーニング(筋トレなど)すると損傷部分はどんどん悪化します。

それどころか、その筋肉や周囲の軟部組織がやせ細ってくるんです。

 

それは、損傷部分がさらに悪化することで、その周囲の軟部組織から栄養をもらうことになったり、その周囲に栄養がいかず損傷部位にばかり行ってしまうからなんです。

 

だから、損傷部位がある程度治ってから、痛みがなくなってから筋力トレーニングをしないと筋肉はつかないし、弱ってしまうんです。

 

 

で、この話を聞いた後、

 

痛みと腫れがどんどん引き、復帰へ順調に行くことになったんです。

 

つまり、早期リハビリは重要なんですが、

痛みが伴っていると、なんも意味がないんです。

 

痛みがあるうちは少しずつ、痛みの感じない限界ギリギリのところで、リハビリを行うことをお勧めします。

 

PS

無理は禁物!

無理すると体にろくなことはないんで、腹八分目で行きましょう!笑

 

 

 


この記事を書いた人

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、試合帯同をこなす一児の父。