大腿外側の"違和感"はリリースでは治らない! | 日本オランダ徒手療法協会

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大腿外側の”違和感”はリリースでは治らない!

2020.07.02

from 黒田雄太  @自宅デスクより

 

最近インプットの時間が少なく、以前より本を読む時間が減ってしまいましたが、今はとても便利な時代です。

 

何が言いたいのかというと、YouTubeを検索すると本の要約を解説してくれる動画があるんです。

 

300ページもの本を読むのは結構時間がかかるので、それだけで本を読むのを敬遠しがちですが、

 

約10〜20分の動画を見るだけでその本の大事な部分がしっかりとわかるので、勉強もできるし時間も節約できます。まさに一石二鳥!

 

しかも、その動画を見た後に面白そうだなぁと思った本は実際に後から買うということもできます。

 

なので、タイトルだけ見て面白そうだなぁと思って衝動買いし、実際に本を開いてみるとあんまり面白くない(苦笑)…なんてことも回避できてお財布にも優しい!

 

僕が最近勉強しているのは「お金」のことですね。

 

「お金」のことってめちゃくちゃ大事なのに学校では教えてくれないじゃないですか?

 

知っている人は得して、知らない人は損している!なんてことを聞いて、これは勉強しないといけない!と思いはじめました。

 

でも、結構「お金」のことって複雑だし、聞き慣れない用語もたくさん出てくるし、気持ちが折れそうになることもあります。

 

将来のことを考えて、しっかりと資産運用できるように知識を身につけていきたいと思います。

 

さて、今日のブログは「違和感」という症状について書いてみようと思います。

 

「違和感」って曖昧な表現でどんな治療をしたらよいのか困ることが多いですよね?

 

そのヒントになればと思います。

 

大腿外側部の違和感…

 

今日の患者さんは40代の男性。

 

主訴は「右大腿外側部の違和感」

 

「違和感」なので、痛みではないのです。つまり明確にここが痛いとかがない!

 

それが「違和感」の治療の難しいところです。

 

問診を行うと色々なことがわかってきました。

 

・右大腿外側部は広範囲に違和感を感じて、圧痛もなし

 

・加えて、右の中臀筋のあたりも張ってくる

 

・長時間立っているとだんだん違和感が出てくる

 

・しびれなどの神経症状はない

 

・今は腰痛はないが、過去にギックリ腰の既往がある

 

このような情報から僕が考えた仮説はこれです。

 

「違和感」の根本的な原因は「中臀筋」の弱さ。

 

立っているときには中臀筋などの筋肉は常に収縮しています。

 

骨盤帯の安定に中臀筋はかなり関与します。

 

体重が片足に乗ると重心が体の真ん中にあるため、中臀筋がしっかりと働き骨盤が落ちないように支えます。

 

中臀筋はそのような役割していますが、もし弱いと長時間の立位でオーバーユースとなり筋疲労が出てくるでしょう。

 

それが中臀筋の張りへと繋がり、さらに中臀筋が弱いことで”代償的に”大腿筋膜張筋が過剰に働き、腸脛靭帯の緊張も高まる。

 

それが大腿外側部の「違和感」のメカニズムだと予想しました。

 

この仮説から導き出される治療プランは次の通りです。

 

①中臀筋に対して → 硬結をとった後に鍛える

②大腿筋膜張筋-腸脛靭帯 → 緊張をとったり、癒着をとるためにリリースする

 

中臀筋を鍛える必要があるので、約1ヶ月ぐらい治療を継続し、その効果を判定しました。

 

、、、

 

ですが、思うような結果が得られなかったのです(涙)

 

多少の違和感の解消や立ちやすくなったなどの効果はあったのですが、完全な違和感の消失には繋がりませんでした。

 

皆さんもこのような経験はありませんか?

 

「違和感」を患者さんが訴えるときにはその部分をマッサージやリリースしたりして、改善を目指すことが。

 

もちろん改善する人もいますが、そうではない人も結構多いです。

 

そんな治療が難しい「違和感」の改善ですが、実はこんなところに本当の原因があったんです。

 

デルマトーム見てますか?

 

結論からいうと、多くの「違和感」の原因は”関連痛”です。

 

大腿外側部であれば、腰椎の5番目か仙腸関節が問題になっていることが多いです。

 

この患者さんは仙腸関節が問題でした。

 

関連痛とは症状が出ている四肢自体には全く問題はなく、脊柱や骨盤帯に本当の原因がある場合のことを言います。

 

腰椎の椎間関節が常に圧迫されたり、仙腸関節がズレて関節内の圧が高まっている場合に、本来であればその圧迫が加わっている部位自体に痛みが出ればわかりやすいです。

 

ですが、脊柱や骨盤帯には痛みを感じる痛みの「受容器」が四肢よりも少ないため、そこで痛みを感じるのではなく、脊柱や仙腸関節と同じ”四肢の神経支配領域”で痛みが出た!

 

と「脳が誤認」しているんです!

 

この患者さんは仙腸関節が問題だったのでそこの調整を行うことで一瞬で「違和感」はなくなりました。

 

では、逆にどの部位の脊柱や仙腸関節が問題となっているのかを予想するのかというとそれは違和感が現れている「部位」がヒントになります。

 

そこで必要になるのが「デルマトーム」です!

 

皮膚の感覚神経分布図ですが、違和感がどの領域に現れているのかを見たらよいのです。

 

大腿の外側はL4〜S1なので、下位腰椎や仙腸関節と関連していることはわかります。

 

なので、まずあなたにやって欲しいのは違和感に限らず、痛みの部位がデルマトームでどの領域なのかをチェックすることです。

 

すると、四肢の問題であっても脊柱との関連性がわかるのでそれを治療に生かしていくことができます。

 

デルマトーム…学生時代にやったなぁという記憶しかなかったらまたしっかりと見直してみてください!

 

治療のヒントがたくさん隠れていますよ!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

僕は「学識サロン」や「サラタメさん」っていうYouTuberの方の動画をよく見ます!とてもよい情報ばかりですのでオススメですよ!


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。