腰痛の原因は大腿骨内顆骨壊死! | 日本オランダ徒手療法協会

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腰痛の原因は大腿骨内顆骨壊死!

2020.01.21

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

今週、再びインフルエンザの流行サインが出始めている。

 

昨年の末に一気に流行したのだが、この寒さのせいで一気に出始めているらしい。

 

お隣中国では、新型のコロナウィルスが猛威を。

 

インフルエンザは毎年のことだが、ここにきてちょっとしたパンデミックにならないのかとヒヤヒヤしている。

 

そんな矢先、うちの息子が2回目のインフルエンザにかかってしまった。

 

家の中では、子供を隔離してどうにか家族に広がらないようにしている。

 

なんせ、仕事があるからここで感染してしまったら大変!

 

しかし、子供を隔離するのは少し抵抗がある。

 

それは、

・子供だから寂しい思いをするのではないか?

・子供にとってはひどい親に思われないか?

・タミフルの副作用で異常行動が起きてはしないか?

 

とにかく、隔離するというのは何かと色々な思いが生じてしまう。

 

だが、そこは鬼にして、隔離することにした。

 

部屋の中には加湿器とオイルヒーターを用意し、子供が飽きないようにテレビと本を準備し、水・スポーツドリンク・ゼリーをクーラーボックスに入れて設置した。

 

食事もなるべく、その部屋に持って行き家族からも隔離したんだ。

 

すまんと思いながら、、、

 

そんな中、自分が子供の部屋に食事を持って行ったんだよね。

 

ちょっと緊張して、少し申し訳ない気持ちでドアをノック

 

(コンコン)

 

杉山「食事持ってきたぞー、ごめんな〜寂しい思いさせて」

 

息子「え〜、そんなにさみしくないよ〜」

 

(エッ!!)

 

ドアを開けると、

なんかものすごい快適な空間で読書していたんだよね。

 

テレビをつけて、クーターボックスの上にはキンキンに冷えたドリンクが置いてあって。

なんか秘密基地ぽい風景がそこには広がっていたんだ。

 

息子「ここに、テーブル置いて、クーラボックスはここ、ぬいぐるみはここに置いてね〜〜〜」

 

もう、しゃべるしゃべる。

 

自分のインテリアを自慢しまくり。。。

 

(ははは・・・)

 

インフルエンザは何処へやら、そんな逆境も逆手にとって楽しんでいた。

 

強心臓!!!

 

病は気からって言うけど、病になってここまでポジティブに物事を転換するのは本当にすごいし、風邪になっているのどうか半信半疑になってくる。

 

やはり、病気になっても気持ちが大事なんだなってつくづく痛感したんだ。

 

で、今回はその気持ちが問題で腰痛が長引き、生活も引きこもりがちな患者さんについて話したいと思う。

 

ギックリ腰になったんです

 

以前見ていた患者さんだったんだけど、

その方最初は膝の痛みで病院に来たんだよね。

 

診察の結果は『大腿骨内顆骨壊死』

 

立ち上がったり、歩いて軸足になると膝の痛みを訴えていたんだ。

 

で、本当は手術をしたほうがいいんだけど、ドクターからは保存で行くことになったんだ。その理由は、高齢で糖尿病を患っていたから。

 

ってなことで、室内では杖もしくは歩行器で歩くことを勧められていたんだよね。

 

しかし、なにぶんそこは言うことを聞かない人だったんだ。

 

だから、膝を庇いながら歩いていたんだよね。

 

リハビリをする身としては生活環境まで見る必要があるから、なるべく膝に荷重をかけないように杖や歩行器を使うように本人にも、家族にも厳重に注意したんだ。

 

しかし、結果は変わらず、膝の痛みも変わらず、

 

受診を繰り返していたんだ。

 

そんなある時、その患者さんがリハビリに来たんだよね。

 

いつもと雰囲気が違うんだ。

 

患者(患)「イテ〜イテ〜腰が〜〜〜」

患「こんなに腰が痛いのになんでデイサービスに行かなきゃならんのだ」

杉山「どうしたんですか?」

患「2ヶ月前にギックリ腰になって、歩けないのにデイサービスに行けって言ううだよ」

 

おいおい

 

2ヶ月前って、膝の受診を受けた1ヶ月前だぞ!

 

家族に聞くと、数日前からデイサービスに行くのを拒否し始めたらし。そこからギックリ腰になって行くことが出来ないってことらしい。

 

本当にそうなのか、生活上の問題なんか聞くと、部屋の中では相変わらず何も使わないで歩いており、タバコも玄関の外に出て吸っているらしい。

 

腰が痛いって言うのは、家族と目があった時や食事で椅子に座るときと立ち上がるときだけ。

 

なんだ?

 

ま〜ギックリ腰は自分もなったことがあるから分かるけど、歩くことなんかできないし、ましてや段差を降りること中できない。

 

これは、デイサービスが嫌で大げさに言っているだけだと思ったんだよね。

 

しかし、いろいろ評価して見ると腰痛があるのは確かみたいだったんだ。

 

で、もう一度本人と家族に腰が痛くなった時期ときっかけを聞いたんだよね。

 

するとあることがわかったんだ。

 

筋筋膜性腰痛の原因は広背筋とストレス

 

きっかけは、3ヶ月前に自分の部屋の布団を上げ下ろしの際に痛みが生じたらしいんだ。その場面は家族も見ていたらしく、そこで腰痛になったのは事実。

 

ってことは2ヶ月前のギックリ腰の表現はともかく本人の主張は、ほぼほぼ合致していることになる。しかし、ここまで筋筋膜性の腰痛が長くなることはないし、それ以前に急に痛みを言い出したのは不自然。

 

デイサービスの話が出た途端から、何か体を固めたような姿勢で歩いていたらしいんだよね。動きも緩慢になってきて、そこから痛みを訴えたらしい。

 

でここから推察したんだ。

 

・布団の上げ下ろしの際に腕と背筋使った

・長期化しているのは痛みで動作が緩慢になり、疼痛の逃避動作が続いた

・デイサービスに行きたくないからストレスが生じた

 

3ヶ月前に受傷したことで動きは緩慢になり、腰背部の局所循環は低下していることも考えられるんだよね。

 

しかも、膝は骨壊死と言う診断。もともと痛めた膝には体重を乗せないようにしていた。

そこで布団の上げ下ろしをしたことで反対側の下肢に体重を乗せながら布団を挙げ下ろすことで、痛めた反対側の腕を過剰に使ったと考えたんだよね。

 

ってことは、痛い膝の逆側の腕の可動性が乏しいか上げることで、背部の筋膜や筋肉に痛みが出るのではないかと考えたんだ。

 

案の定、腕を挙げてもらうと肩の挙上可動域は120度ほど、上げると上げた側の腰背部の痛みを訴えてきたんだ。

 

ってことは原因は膝関節にあったんだよね。

 

膝の壊死がなければアンバランスの使い方はしなかったわけで。

 

しかし、膝を治すにはかなりの時間を要する。

 

だから、まずは腰の痛みの緩和を目的に動ける動作の獲得を目指すことを目標に置いたんだよね。そうしないと、今度は歩くことも動くことも緩慢になり、車椅子の生活になる可能性が高いと考えたんだ。

 

そこで、腰背部の筋膜リリースと広背筋のリリースを実施。

 

そこから徐々に痛みのない範囲いろんな動作して、動ける範囲を自覚してもらったんだ。

 

家族にはデイサービスの話は少し、本人が痛みが引いいてから促すようにして、

 

そこから徐々に腰の痛みは減って、前よりは減っているけどデイサービスも行くようになったんだ。

 

腰の痛みは何が原因でわかりにくい。今回みたいにストレスと局所の組織の問題が混在したパターンがある。

 

そこにどのようにアプローチしていかに解決して行くかをしつこいくらいの問診から情報を吸い上げて仮説を立てるかがすごく大事なんだよね。

 

最初の自分みたいに筋筋膜性腰痛って意固地になって施術やリハビリするといつまでも迷路に迷うことになるんで注意してね。

 

P.S.

そういえば、自分も小学校の頃風邪をひくと、体は大変だったんだけど、布団の周りに漫画や飲み物を綺麗に並べたりして、なんか楽しくやっていたっけ(笑)

 

やはり、我が息子です(笑笑)


この記事を書いた人

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。