捻挫の再発を防ぐ超簡単な評価方法 | 日本オランダ徒手療法協会    

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捻挫の再発を防ぐ超簡単な評価方法

2020.06.25

from 杉山貴規 自宅デスク

 

さ〜今月から日本の二大スポーツが開幕しますね。

野球とサッカーです。

 

プロ野球は6月19日

JリーグはJ2・J3が6月27日、J1が7月4日

 

徐々に活気が出てくる日常が戻ってきそうです。

 

さて、そんなプロスポーツの開幕を前に怖いデータがあります。

 

それは怪我です。

 

なんでか?

 

それは、数ヶ月にもわたって、しっかりとした練習ができなかったことです。

 

特に対人プレーが多いサッカーはなおさら怪我のリスクが大きくなります。

 

それでも、筋トレや持久系の練習はやっているし、技術練習もやってきたから大丈夫でしょうっていう人もいるかと思います。

 

いやそれはそれで危ないんです。

 

なぜか?

 

対人の練習量がやはり明らかに少ないし、シーズンが終わってからこの対人の刺激を数ヶ月にも渡り受けていないことは、靭帯、腱、筋肉などの軟部組織がその抵抗力を損なわれていることが考えられるんです。

 

だから、怪我のリスクが高いんじゃないかって思うんです。

 

実際、NFLで選手ストライキを数ヶ月やった後に、アキレス腱断裂が急増する事例があったんです。

いつもは1シーズンで数人だったのが、ストライキ後、試合再開で数十人になったていうデータです。

 

だから、Jリーグではこのけが人のデータを知っているんで、段階分けして怪我のリスクに対応する練習方法を各チームがとっているんです。

 

それでも、怪我のリスクは通常のシーズンに比べたらあります。

 

だから、試合後のケアやコンディショニング調整にはいつも以上に気をつけないといけないですよね。

 

さて、今回はその怪我の経過を見るためのある方法をお伝えしたいと思います。

 

その怪我とは捻挫です。

 

足首捻挫って厄介だってことは、以前にも話したことがあると思います。

 

本当に厄介で、治ったと思って、

 

・運動していいですよ。

・普通の生活していいですよ。

・もう何しても大丈夫ですよ。

 

って言った数週間後に、また痛めたり、何か動きがぎこちないなってことの訴えがありませんか?

 

そうなんです。

 

足首の捻挫ってできると思ってやってもまたダメになっちゃうこと多いんです。

 

自分も、このことは本当に困っていました。

 

自分の場合、選手を見ているんで、捻挫でプレーができないんなってことざらにあります。

 

治癒経過を確かめながら、筋力・可動域を見ながら、

 

徐々に運動させていきます。

 

やっているときは、難なく選手もできちゃうんですよね。

 

っていうか、少し負荷が足りないかなって思うくらい、平然とやっていくんです。

 

だから、負荷を上げて、スピードを上げて、距離を伸ばして、様々な方向に足首に負荷をかけながら、慎重にやっていくんです。

 

それでもです。

 

数週間ご、選手は痛みを再発したり、違和感を感じたりと様々な症状を訴えてくる。

 

それは一体なんなのか?

 

実は、その理由はとても簡単なんです。

 

再発する捻挫の謎

自分もこのことに気がつくまでは、選手と格闘の日々でした。

 

ある選手が自分のところに来て、

捻挫で困っているって話なんです。

 

5週間前に対人プレーで捻挫をした選手。

 

捻挫の程度は1度レベル(1〜2週間で復帰できる)だったんです。

 

組織周りの好循環を促し、痛みの出ないギリギリのラインで足首を様々な方向に動かして、徐々に靭帯などの軟部組織に刺激を入れていく。

 

それから、遅いスピードの歩行、大股歩行、早歩き、ジョギング、長距離ランニング、スプリント、ダッシュ、、、

 

もちろん、その間にアジリティー、ジャンプ、対人、ロングキックやシュートなどなど

 

とにかく、サッカー動作に必要な動作で足首の抵抗力を上げていったんです。

 

しかし、です。

 

その選手は、復帰してから早々に自分のところにやって来たんです。

 

選手の状態を

徒手的に可動域や筋力を見ても、動作を見ても復帰するのに問題はない。

 

しかし、痛みと違和感を訴えて来たんです。

 

で、もう一度足首周りを確認したんです。

 

するとあることがわかったんです。

 

それは。

 

足首全体の皮膚の癒着が酷い

足首全体の皮膚の癒着がひどく、それに加えてうっすらとむくんでいる状態。

 

これじゃ〜よくなるわけないですよね。

 

確かに見た目の問題で足首を評価することはあります。

 

でも、癒着していることが問題ってのはなかなか気がつきませんよね。

 

これを簡単に評価する方法があるんです。

 

それは皮膚をつまんで皮膚の伸張度と痛みを見るんです。

 

これって、自分は多くの怪我で治りの状態を把握するためにも使う方法なんですが、

 

これが、かなり役に立ちます。

 

怪我をしたばかりや受傷してからしばらくたつと皮膚っていろんな組織に癒着していくんです。

 

だから、それを引っ張ると痛みが出るんです。

 

それを治癒経過の進捗状況として評価するんです。

 

この選手も皮膚をつまんで評価したんです。

 

数ミリつまみ上げるだけで

 

『うわっ!いて〜』

『すぎさん、マジで痛い』

『そんなにつねったら痛いっす!』

 

でも、実際はそんなにひっぱってないし、つまんでもない。

 

だからそういう時は、大抵怪我のしてない反対側の足を同じくらいつまんで、感想を聞く。

 

大体が、

『えっ?痛くないっす!』

『力加減を変えてるでしょ?』

 

っていう反応をする。

 

だから、そういう選手や患者さんには

 

少し、痛みを我慢してもらいながら、皮膚の癒着をどんどん剥がしていくんだよね。

 

すると、足関節の可動域や筋力がアップしていく。

 

もちろん、走る時やシュートを打つ時など、様々なパフォーマンスが上がっていくんだよね。

 

このつねるという行為は、本当に使える評価であり、治療方法なんだ。

 

だから、リハビリ・施術の過程でどのくらい患部の状態が良くなっているかを見るのにいい評価なんだよね。

 

靭帯の軽度損傷は1〜2週間っていう。大まかな教科書的な観点でアスリハに移行するのも一つの方法なんだけど、このような選手や患者さんのリアクションから現状を評価することも重要。

 

この評価、どんな疾患にも使えるから使ってみてください。

 

動いていない人や長期にわたって固定していた人、オーバーワークで筋肉がカチカチになっている人でも今回紹介した選手と同じようなリアクションをするはずです。

 

これは、今まで自分が7年以上わたって色々な患者さんや選手を見てきたんで、大丈夫です。

 

そうそう、

 

なんで、こんな痛みが出るのか?

一つはさっき言った

・不動の状態があって皮膚と軟部組織が癒着したことでそれをつまみ上げることで痛みが生じているから。

 

・もう一つは怪我したところにあまり刺激を入れていなく、閾値が低下したことで少しでも摘み上げると痛みが出ていること

 

こんな理由があると思う。

 

とにかく、皮膚をつまみあげて皮下の癒着を取ることで循環が良くなり、様々な軟部組織の滑走が良くなって、痛みがなくなり、パフォーマンスが上がるって考えています。

 

とにかく簡単。

 

国家資格を持っていない、トレーナーさんやお父さん、お母さん、部活のマネージャーでもできます。

 

ぜひ、試しにやってみてください。

 

PS

早く開幕して、選手達溌剌としたプレーで元気をもらいたいですね。

 

開幕が待ち遠しい!