ハムの違和感は仙腸関節が原因! | 日本オランダ徒手療法協会    

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ハムの違和感は仙腸関節が原因!

2020.06.04

from 黒田雄太  @自宅デスクより

 

新型コロナウイルスが猛威を奮っていますが、その中ストレスが溜まっている人がたくさんいると思います。

 

感染してしまうのではないか?感染させてしまうのではないか?…という不安。

 

外にも出れず体を動かす機会も減り、YouTubeをみる時間が増えたというのはあなたも例外でないのでは?

 

ストレス解消には有酸素運動がいいのですが、なかなか外に出るのは億劫という人も多いと思うので、1つオススメの方法を紹介します。

 

それは「日光浴」です。

 

窓を開けたり、ベランダに出たりで日光を浴びましょう!

 

紫外線も強いので、出来れば朝の8時から10時の間で約20分ぐらい浴びるのが望ましいようです。

 

日光を浴びるとセロトニンが分泌されて日中は活動的に、そのセロトニンは夕方にはメラトニンに変化し、入眠を促してくれます。

 

ストレス解消にお試しあれ〜!

 

でも、外で思いっきり体を動かしたいと思っている人も多いと思います。

 

早くそのようになるようにみんなで協力しましょう!

 

そして、久々に体を動かす時にはケガに気をつけて(苦笑)

 

ということで、今回は肉離れの話です(笑)

 

でも本当に肉離れ??

 

ハムストリングスの肉離れ??

 

今回の患者さんは30代の男性。

 

主訴は左大腿後面の違和感や張り感でした。

 

いつもの流れでまずは問診を行いました。

 

・違和感の部位はハムストリングスの筋腹あたり

 

・圧痛などの痛みはないが、軽い肉離れのような違和感がある。

 

・ハムストリングスをストレッチしてもあまり伸張痛は感じない。

 

・収縮時痛もなし。

 

本人いわく、太ももの筋肉が硬くなっている事が原因だろうと思っていたみたいです。

 

これらの情報からいくと正直なところ、局所のハムストリングス自体には特に問題はなさそうです。

 

仮に局所自体に問題があったとしても、伸張時痛や収縮時痛もないし、炎症所見もないので、局所的な治療もすぐにでも行う事ができます。

 

ちょっと組織的に何が問題なのかがはっきりはしなかったのですが、ハムストリングスの触診をしてみたんです。

 

触れると確かに張り感や硬さがありました。細かく筋間なども触れてみると癒着もありそうでした。

 

なので、まずはハムストリングスを中心とした大腿部のリリースを施してみたんです。

 

ひとしきりリリースし終えて、患者さんに症状の確認をしてみました。

 

「確かに軽くはなったけど、違和感は抜けてないです…」

 

ハムストリングスを治療した後にわかった事ですが、局所に原因はなかったようです。

 

そうなると僕は別に立てていた仮説が本当の原因なんじゃないかと疑いました。

 

そして、どんな事がきっかけだったのかを聞いてハムストリングスの問題ではないことを確信したんです。

 

では、僕はどんな仮説を立てていたのでしょうか?

 

そのヒントは違和感を感じる前に起こった「きっかけ」が鍵を握っていたんです。

 

腰を捻った後から違和感が出てきた!

 

ハムストリングスを肉離れするようなスプリントなどのシーンではなく、腰を捻った後から違和感が出ていたんです。

 

そのため、根本原因は「腰」にあったんです!

 

詳しく言うと”仙腸関節”です!

 

腰を捻ると当然仙腸関節も動きます。

 

例えば、右に回旋すると、右寛骨は後傾し左寛骨は前傾します。

 

左回旋は全く逆の動きをします。

 

さらに両寛骨の間にある仙骨も回旋の動きに伴い動きます!

 

このように腰を捻る動作の際に仙腸関節には必ず動きが生まれます。

 

しかし、ふとした瞬間にその動きにどこかでロックがかかり仙腸関節がズレてしまう事があるんです。

 

実際にこの患者さんも仙腸関節がズレていました。

 

今日は細かく解説はしませんが、ズレると言っても寛骨ではなく仙骨がズレていたんです。

 

実は仙骨にズレが生じた時に、反射的に筋緊張が上がるポイントがあります。

 

それはハムストリングスと腓腹筋内側頭!

 

まさに今回の症状が出たポイントです。

 

この患者さんは腰を捻った際に仙腸関節、特に仙骨がズレてその影響でハムストリングスの筋緊張が上がり、それが結果として違和感や張り感として現れたということだったんです。

 

だから、ハムストリングスをリリースしても症状は解消されなかったんです。

 

この後、仙腸関節のズレをチェックして仙腸関節のマニュプレーションを行うことでハムストリングスの違和感はスッキリとなくなりました!

 

あと、仙腸関節に問題がある時には仙骨と寛骨の関係性だけでなく、L5/S1の硬さも同時にチェックしておくと良いですよ!

 

なぜなら、L5/S1が硬いと仙骨の動きを制限するためそれが仙腸関節の動きにも影響を及ぼすからです。

 

ちなみにこの患者さんもL5/S1が硬かったので、そこもマニュプレーションしました。

 

このような症状は時々みられます。

 

ですが、症状だけをみていては解決できない問題だと思います。

 

しっかりときっかけを聞いて、腰に何か問題がありそうだという事がわかったからこそ、辿り着けたのだと思います。

 

改めて問診の大事さに気付かされた出来事でした。

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

僕は通勤の際、公共交通機関を避けるという意味もあり8時ぐらいに日光を浴びながら20分ぐらい徒歩で通勤しています!


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。