運動パターンを崩すよくやる間違い | 日本オランダ徒手療法協会    

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運動パターンを崩すよくやる間違い

2020.06.01

From:長島 将太

 

@自宅のデスクより

 

コロナの影響で自宅にいる時間が長くなった近頃。

 

そのせいか、普段見ないTVを見る機会も増えたんだけど、

今週あった某局の『◯メトーク』は久しぶりに腹がよじれるぐらい笑った。

 

その時のテーマが、、、

 

「運動神経悪い芸人大賞SP」

 

きっと、この番組を見た方は私と同じように

テレビの前で笑い転げてたに違いない。

 

職業柄、いろんな方に運動指導したり

トレーニング指導をするんだけど、

 

あのレベルは、

まさに『神レベル』だ(笑)

 

バスケ、サッカー、ラグビーなどの球技に始まり、

陸上競技や水泳、ダンス…など

 

様々な運動要素を試す企画が目白押しだった。

 

もし、この芸人さん達が患者さんだったら、

どう指導するかな〜なんて想像しながらも爆笑してました。

 

私たちの臨床では、

ここまで『運動神経が悪すぎる人』に出会う機会は少ないですが、

 

治療家が思っているような動作をできない患者さんっていますよね?

 

例えば、スクワットをしても

「膝が内に入り続ける…」「全然股関節を使ってくれない」

 

やって見せても、真似ができない。

 

指導をしても、癖が取りきれない。

 

もし、あなたならどのように動作を修正してますか?

 

今回は、治療家が思わずやってしまう

『動作指導の落とし穴』について紹介します。

 

私も昔は散々やっちゃってた話です。

 

動作パターンの修正に『指導はいらない』

 

私たちセラピストは、

痛みの原因となる『運動連鎖の崩れ』を見つけたら

いろんな手技を駆使して関節の遊びを改善し、

制限を取り、まず動きやすい状態にしますよね。

 

そして、

運動の崩れが元に戻らないように『筋強化』したり、

『動作練習』したりすると思うんですね。

 

スポーツ傷害の患者さんだと、

着地や切り返し場面で『KneeーIn(膝が内に入る動作)』を指摘し、

もっと『股関節を使って!』や『膝を内に入れないように!』と言った

指導をやってしまいガチです。

 

ですが、動作指導に熱が入るほど

上手くいかなかった経験ってありませんか?

 

もっと膝を曲げて!!

体幹を起こして!!

股関節を伸ばして!

 

指導すればするほど

患者さんの顔がどんどん強張っていき、

とうとう「先生の言ってることが難しいです(泣)」

なんて言われてしまう。

 

なぜ患者さんは、

その動作が出来ないのでしょうか? 


動作課題を患者さんができない理由…

 

それは、、、

 

患者さんの動作能力に比べ

『運動課題が難しすぎる』からなのです。

 

「なんだ、そんなの当たり前やん」って思わないで下さいね。

 

臨床の時って、この当たり前なことですら

気付いていない事も多いんですよ(汗)

 

難易度コントロールの重要なKey

 

もし、あなたの患者さんが

『スクワット』が上手く出来なかったとしたら

次はどんな指導をしますか?

 

・・・・・

 

少し考えてみて下さい。

・・・・・

 

① 口頭指導で修正を試みる

② 動作をやってみせて修正する

③ 鏡を使って修正する

 

これらの①〜③の指導は、

以前の私がやっていた方法なのですが

なかなか修正できなかったんですよね。

 

すごく時間もかかり、正直失敗ばかりでした。

 

ですが、とあるポイントを知ってからは、

簡単に患者さんの動作修正が出来るようになったのです。

 

そのポイントとは、

動作に関わる『関節の数を減らすこと』

 

スクワットであれば、これだけの関節を

コントロール必要があるんですよね。

 

『足首』

 ↓

『膝』

 ↓

『股関節』

 ↓

『骨盤①:寛骨』

 ↓

『骨盤②:仙骨』

 ↓

『脊柱』

 ↓

『頭頸部』

 

なので、

もっと膝を曲げて!!

体幹を起こして!!

股関節を伸ばして! 

 

なんて言われると、身体をどこからコントロールすれば良いのか分からず

パニックになるんです(笑)

 

そこで、

関節の数を減らして『運動の難易度調整』するのです。

 

例えば、スクワットが難しければ…

 

座位で前方リーチをさせてみたり、

立ち上がり動作をやってもらって感覚を掴んでもらう。

 

そうすることで、

身体をコントロールする感覚を学習するのです。

 

つまり、運動学習ですね。

 

このように、

患者さんの動作指導や運動連鎖に変化をつけたい場合。

 

『患者さんの能力に運動課題が合っているのか?』を考え、

 

難しそうであれば『動作に関わる関節の数』を見直して、

課題の難易度を調整すると、

あなたが思った通りの動作へと導けるようになるかもしれません。

 

とは言ったものの、、、

 

実はもう一つポイントがあるんです。

このポイントを知れば、セラピストが側にいなくても

患者さんが自分で動作を修正しながら

ホームワークをやってくれるようになるんです。

 

この話は、また次回に持ち越しですね。。。

 

PS

今日のポイントのおさらいです。

膝が曲がらないことで有名な『膝神 村◯』の走り幅跳びを修正するなら、

あなたは、どんな指導をしますか?

PPS

次回のキーワードは、

#患者さんの『体内感覚』と対話する です!!


この記事を書いた人

長島 将太

長島 将太

理学療法士。JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。