外反母趾はタオルギャザーで治りますか? | 日本オランダ徒手療法協会    

blog

外反母趾はタオルギャザーで治りますか?

2020.05.26

from 杉山貴規 自宅デスク

 

新型コロナの影響で様々なスポーツが延期や中止になっている。

 

自分はサッカーでユースチームに帯同しているから、

 

この問題は本当に今の高校生にとっては、今後の進路を占う重要な出来事なんだよね。

 

色々な意見があるけど、

 

これをバネに頑張って欲しいっていう大人がたくさんいる。

 

でも、この問題って高校生にとっては、東京オリンピック開催するかしないかと同じくらい重要なことなんだよね。

 

だって、そうじゃないですか?

 

今まで、一つのスポーツを続けて、そのスポーツでプロになって飯を食べようって頑張ってきた人もいる。はたまた、スポーツ推薦で大学進学を目指して、学費免除を狙っていた選手もいる。

 

そう考えると、高校生だけではなく、その親も

この問題で、将来の指針が狂わされている人が多いと思う。

 

だから、この問題ってもっと、大人たちが真剣に考えてあげないと、将来に相当な影響が出てくると思うんだよね。

 

実は、自分は就職氷河期の人間。

 

大学入学時は就職率99%をうたってた大学が、不景気とともに就職率が60%まで落ちた時代。

 

その時の大学生は、今、非正規雇用で会社にいる人が多く存在する。

 

その自分と同年代の人たちが今どうなっているか?

 

このコロナの影響でリストラにあっているんだ。

 

だから、この高校生スポーツの問題って、そう簡単に答えを出したら、本当にこの先色々な問題が出てくるんじゃないかなって思ってしまう。

 

自分もそうだけど、この高校生のために、どうにか大会や試合をして評価してもらえる環境を大人たちが知恵を絞って作っていかなきゃいけないんだよね。

 

さて、こんなことを考えている今日この頃なんですが、

 

治療において、この疾患にはこの療法っていうのが、ありますよね。

 

しかも、効果があまり出ない。

 

っていうか、効果を見出した結果を見たことがない療法ってあるじゃないですか?

 

それが、タオルギャザー

 

足部の疾患にはタオルギャザーみたいな、定番的なやつ。

 

この療法をやり続けて、やり続けて外反母趾が治らなかった女性について今回は話したいと思います。

 

外反母趾にはタオルギャザー

 

さて、今回は外反母趾の女性。

 

外反母趾の変形が気になり、俺のところに来たんだよね。

 

外反母趾が影響で痛みが出ているわけじゃないんだけど、今後この変形が大きくなって、サンダルも履くのが気になるって話なんだ。

 

外反母趾といえば、タオルギャザーっていうくらいリハビリ業界では浸透しているんだけど、この方法で治った人は見たことがない。

 

でも、このタオルギャザーを永遠と繰り返して使っている人がいる。

 

そもそも、外反母趾がなんで起こったのかってことを真剣に考えない人が多すぎるんだよね。

 

その女性はもともと運動が好きで、大学まで体育学科にいた人。

 

部活はホッケー

 

毎日毎日、ホッケーの練習に明け暮れていたらしいんだ。

 

その時は、特に外反母趾もなく、普通の大学生活を過ごしていたんだ。

 

その後、IT関係に就職。

 

日々、デスクワークに明け暮れて、運動量はガタ落ち。

 

そんなある日、急に腰が痛くなったらしい。

 

運動不足かと思って、軽いジョギングや筋トレをしていたんだけど、右に体重を乗せた瞬間に、なんかバランスを崩すことが多くなったって話なんだ。

 

それでも、別に気にしないで、普通に生活をしていたある日、自分の右親指の付け根がボコってなっていることに気がついて、びっくりなんなんこれって、、、

 

そんな情報を聞いて、ある整形外科に行ったら外反母趾って言われ、リハビリをやってくださいって言われてやったのが、

 

タオルギャザー

 

来る日も来る日も、タオルギャザー

 

でも、一向に良くならなく、

結局、整骨院に行ってみてもらったら、そこでも同じ練習の繰り返しだったらしいんだよね。

 

それで、自分のところに来たんだ。

 

外反母趾と癒着

 

そんな情報をある程度聞いた自分は、その人足をとりあえずみたんだ。

 

確かに、右親指の外側がボコってなっている。

 

外反母趾!

 

片足立ちやランジ

 

をしてもらうと足部が外返しの状態で体重がかかり、縦アーチ潰れる感じになっている。しかも、バランスが取れず、さらに小趾に体重を乗せるとよりバランスを崩す状態。

 

普通は足趾全体に体重がかかり、足趾には隙間ができるんだけど、母趾が第二趾にべったりと寄り添っていて、隙間がない状態なんだよね。

 

しかも、母趾はMP関節から伸展位になっている。

 

これじゃ〜外反母趾になるよ。

 

さらに、小趾に全く荷重が乗らない。

 

しかも、この状態でいくらタオルギャザーをやったとしても、筋力はつくわけないし、意味がないんだよね。

 

まずはこの変形を関節包ストレッチで治すこと、そして、その周囲の筋肉・筋膜・皮膚のリリースを行う必要があるんだよね。

 

だって、そうですよね。

 

べったりと癒着しているのに、いくら筋肉を動かしてもまともな筋肉の滑走はできなし、筋力なんかアップするわけがない。

 

リリースを行うと、かなり癒着が強く、痛みが出たんだよね。

 

それも我慢しながら、続けて行うと癒着が取れて、関節の変形も少しずつ取れて来たんだ。

 

そのあとにタオルギャザーをしてもらうと、タオルをしっかりつかむことができるようになったんだ。

 

でも、タオルギャザーをやったところで治るわけでもなく、この作業はあくまでも評価。

癒着が取れたかどうかだけ。

 

変形も軽減したし、これで通院してくれたら徐々に治っていくと思ったんだけど、

 

しばらくして、来院したら、変形が元に戻っていたんだよね。

 

なんで???

 

小趾に体重が乗らないのはS1が原因

 

片足立ちやランジ

を見ると母趾にだけ体重が乗ってしまい、前回と同じ状況。

 

全く、小趾に乗っていない状態。

 

小趾の筋力をみると、全く力が働かない状態。

 

リリースもして癒着もとって、ホームワークも実践していたはずなのに、、、

 

そこで、もう一度、その女性の既往歴を振り返ると、腰痛があったんだよね。

 

その部位を評価するとちょうどS1の部位。

 

圧痛もあり、可動性も悪い状態。

 

で、その小趾の部位はデルマトームでいうとS1

 

つまり、腰痛の影響でS1の末梢神経の循環が悪く、筋肉や神経の動きが鈍くなったってこと。

 

その影響が、小趾に出ていていつまでも、筋力が発揮できず、体重が乗ったとしても、不安定な状態。

 

だから、母趾に体重が集中してしまい、変形がいつまでも治らない状態が続いていたんだと考えたんだ。

 

そこで、S1のマニュピレーションを実施。

 

すると、S1の圧痛がなくなり、筋力もうまく発揮できるようになったんだ。

 

その後、小趾の運動療法をやってもらうと、小趾にも体重が少しずつ乗るようになったんだよね。

 

それからしばらく、その女性のリハビリは続いて、変形は徐々になくなっている状態。

こんな感じで、外反母趾も神経生理と局所から考えると徐々ではあるけど、軽減していくんだよね。

 

タオルギャザーはなんで、ここまで広まっているかわからないけど、自分はこれをやっても治らないと思っている。

 

これを読んでいるあなたはタオルギャザーで成果を出していますか?

もし、出していたら申し訳ないです(笑)

 

PS

早く、高校生のために特にスポーツで評価をしないといけない生徒のために、

何かいい案ありませんか?

 

もし、あれば教えてください。

 

未来の子供達のために。。。