うつ伏せがとれない高齢者にも出来る肋骨モビ! | 日本オランダ徒手療法協会    

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うつ伏せがとれない高齢者にも出来る肋骨モビ!

2020.04.23

from 黒田雄太  @自宅デスクより

 

最近のメルマガもコロナウイルスのネタばかりになってしまいます(苦笑)。

 

何かネタがないかなぁとテレビやネットを見るもコロナの話題ばかり。

 

Facebookや InstagramなどのSNSもコロナ…。

 

日本中、世界中どこもコロナ…。

 

仕方ないですよね。早く収束することを願うばかりです。

 

気が滅入っている方も多いと思います。いつまで続くかわからないのはとてもストレスになりますから。

 

思い詰めると自分の免疫力も下がってしまうので、しっかり睡眠と食事をとって適度な運動をして体調を維持しましょう!!

 

そして、笑うこと!

 

笑うことは免疫力をアップさせたり、何よりも自分の心が元気になります。

 

オランダ徒手のメルマガやLINE、動画を見て勉強してくださるのはありがたいのですが、ときにはお笑い番組や動画を見て大笑いしてみてください!

 

少し元気が出ますよ。これは僕自身が実感したことですから!

 

さて、今日のメルマガは最近の臨床で僕が気づいたことについて話します。

 

ほとんどの治療家が高齢者の治療をする機会が多いと思うので、きっと役立つ話だと思います。

 

高齢者の姿勢改善って難しい…

 

僕の高齢者の治療をすることが多いんですが、高齢者には共通する姿勢がありますよね?

 

それは猫背!

 

しかも猫背に加えて側弯もあったりして、脊柱の屈曲だけでなく、側屈や回旋も組み合わさっています。

 

それを改善することは決して容易ではありません。

 

猫背で硬くなってしまう大胸筋や小胸筋などの筋肉や胸椎を中心とした脊柱へのモビライゼーションなどを行う必要があります。

 

ですが、実はもう一ヶ所アプローチすべき部位があるんです。

 

それは「肋骨」!

 

胸椎の動きを肋骨が制限することがあります。

 

肋骨は12対ありますが、それぞれの肋間がしっかりと動かないと胸椎の屈伸や側屈、回旋の動きを制限します。

 

なので、高齢者の姿勢改善には肋骨のアプローチが必須なんです。

 

でも、それを分かっていても高齢者の肋骨へのアプローチはうつ伏せがとれないなどの制約がたくさんあり難しいですよね?

 

そこで、今回は高齢者を治療することが多い黒田が考えた『高齢者版肋骨モビライゼーション』を紹介したいと思います。

 

肋骨へのアプローチのポイント

 

ポイントが2つあります。

 

1つ目のポイントは施術の時の患者さんの姿勢です。これは”側臥位”で行います。

 

高齢者なので、うつ伏せをとれる方は少ないと思いますが、結構仰向けが辛い方も多いです。

 

なので、側臥位で行います。

 

患者さんが安楽な姿勢を取れることで、力が抜けてモビライゼーションがしやすくなります。

 

逆に力が入っていると、その分関節のスペースが筋収縮によって狭くなるのでモビライゼーションの効果は半減します。

 

2つ目のポイントはモビライゼーションを行う方向です。

 

体表から触れる肋椎関節の位置は、おおよそ棘突起から2〜3横指外側です。

 

その場所を背中側からお腹側に向かってグッ!グッ!っと押すようにモビライゼーションをすることが多いと思います。

 

ですが、実はこの方向がよくないのです。

 

改めて肋椎関節の解剖を見てみると関節面は斜めになっています。

 

 

なので、斜めの関節面の向きを意識しながらモビライゼーションを行う必要があります。

 

ただし、関節面の向きは人によって様々ですし、側弯があると同じ人でも肋骨のレベルによってその向きは変わってくるでしょう。

 

細かく方向を変えながら、一番動きが出る方向を見つけながらモビライゼーションしていきます。

 

臨床で多用することが多いモビライゼーションですが、やり方ばかりに気を取られて局所の解剖を忘れがちではありませんか?

 

効果がなかなか出ないときには一度基礎に立ち返って解剖学や運動学を確認してみましょう!

 

必ず臨床のヒントがありますから!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

先が見えないのは辛いですが、あまり先を見過ぎずに目の前のことに目を向けましょう!毎日毎日を一生懸命に過ごしていると、必ず終わりは見えてきます。

もう少し頑張りましょう!!


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。