日本オランダ徒手療法協会    

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麻痺患者の硬い足首は『脊柱』を攻めるべし!

2020.03.10

from 杉山貴規 都内カフェ

 

今日は子供二人で自宅にいる。

 

平時にもかかわらず、朝から一緒になんて不思議

 

それもこれも、新型コロナの影響

 

学校が4月まで休みになり、在宅待機が言い渡されたんだ。

 

もちろん、学校に行って、そのあとは学童に行く手段もあるんだが、

 

行くと学校の教室に放置状態らしいんだよね。

 

学童に行っても、なんかいつもと雰囲気が違うらしく、いつもよりも暗い顔をして、疲れた表情だったんだ。

 

どちらも選べるのは、子供を持っている親御さんにとっては贅沢な環境なんだけどね。

 

で、今日は一緒にいるわけなんだ。

 

朝から学校のように時間割を組んで勉学が疎かにならないようにしたんだよね。

 

その間、自分も子供と一緒に机に座って仕事。

 

なんだか不思議な感じだけど、これが帰っていい緊張感になって仕事が捗るんだよね。

 

子供も同じなのか、俺がいることでしっかりやらなきゃいけないと思って、頑張って宿題をして、自分でこんなことをやりたいなんて言う提案をしてくるんだよね。

 

昼は一緒にコロナウィルス関連のニュースを見ながら、政府の対応に対して一緒にディスカッション。

 

ま〜、子供ながらにこの大人たちのやりとりに何か違和感を感じているみたいだ笑

 

さて、話は変わるけど、

最近、知り合いからうちの施設でリハビリをやってくれないかと依頼を受けたんだよね。

 

老健(老人保健施設)なんだけど、脳卒中後の麻痺の患者さんが多くいるところなんだ。

 

そこの依頼としては、活動量がどうしても上がらないからそこをリハビリでどうにかならないかってな話。また、スタッフでも簡単に介入できることはないかって言う相談も受けたんだよね。

 

もちろん引き受けるんだけど、現状を知りたいから先日見学に行ったんだ。

 

すると、そこではスタッフさんが頑張ってベッドの上で理学療法士の指示の元リハをやっていたんだ。ベッド上だからリスクのない運動がほとんどなんだけど。

 

そこのスタッフさんから、こんなお願いをされたんだ。

 

「このかた、麻痺があるんですけど、リハビリの先生から斜面台に乗って足首の可動域を確保してほしいって言われてやっているんですけど、なかなか踵がつかなくて。。。」

 

足関節が硬い麻痺患者さん 

 

こういう患者さんかなりいると思います。

 

麻痺の患者さんで筋緊張の調節がつかなくなり、足関節が尖足になってきて、シューホンブレースを装着するけど、その中でも踵がつかない人いるじゃないですか。

 

踵がつかないと、つま先で地面をつくことになるから不安定になって、歩くのも怖くなって断念する人もいると思います。

 

そこを、理学療法士がアプローチしてみるんですけどね。

 

自分も、そんな人過去にたくさんみてきました。

 

その当時のことを思い出すと、

 

足関節のストレッチをひたすらして、筋緊張をゆるめたりして可動域の確保を行ってから立ち上がり、立位や歩行練習していくんだけど、どうしても不安定になると緊張が上がって元の状態に戻ってしまう。

 

先輩から「まずは周りの筋肉を緩めてから足関節のアプローチをするといいよ」

と言われ実践するもあまり変わらない。この施設のように斜面台に乗せても一時的。

 

こんな経験したことあると思います。

 

でも、麻痺はそういうものだからだと気長にやるしかないものだと思っていたことを思い出します。

 

今回もそんな感じの症状の人なんです。

 

じゃ〜何をすればこの緊張感が緩和できるのか?

しかも、リハビリ業務の専門じゃない人が簡単に結果を出せて、リスクがない方法はないのか?

 

実はあるんです。

 

でも、その前にやはりリサーチは必要です。

 

なんのリサーチか?

 

全てなんですが、

今回はカルテ情報は割愛させてもらって、、、

 

生活状況を詳しく。

1日のタイムスケジュールを詳しく聞いたんです。

 

すると、ほとんどの生活において車椅子に座って作業をしていることが多いということがわかったんです。

 

しかも、車椅子に座っていても足関節の尖足はある状態。

 

もちろん、歩行や立位に比べれば小さいですけどね。

 

寝ている時は側臥位、寝返りは体を固定してゴロンと全身が剛体のように寝返る。

体のひねりなどが全くない状態ないんです。

 

ここでやはり、ここを攻めることが一番じゃないかなって確信したんです。

 

脊柱を攻める!

 

なんで脊柱を攻めることを決定したのか?

 

それは上記の生活状況や日常の生活動作からだったんです。

 

この方は、ずっと車椅子に座って生活をしており、常に脊柱は車椅子の背もたれに圧迫された状態。だから、背もたれはかなりたわんでいます。

 

また、起居動作も体のひねりを使わないような寝返りなんです。つまり、脊柱のローテーションがない状態で日々の生活を送っていたんです。

 

そうすると、脊柱の動きは全く無くなりますよね。さらに、その周囲の軟部組織は不動になり背中はガチガチの状態。

 

つまり、脊柱から伸びている神経系や栄養血管などの循環機能の働きが乏しくなるんです。

 

そうすると、四肢に血流が行き渡りにくくなったり、末梢神経の指令も生き難くなるんです。

 

特に、末端はその影響をもろに受けます。

 

なぜなら、遠位に位置しているので余計にです。

 

で、評価をしてみると麻痺している側の脊柱の周りの硬さを見ると左右差がはっきり出ているんです。

 

麻痺側の脊柱の軟部組織がかなり硬かったんです。

 

スタッフの人にも触ってもらいました。

 

すると

スタッフ「うわっ!本当だ!硬い」

 

そこで、スタッフの人にこんな説明をしました。

 

杉山「背中をホットパックで温めてから斜面台に乗せてみてください。そうすれば、踵はつくと思いますよ。」

 

スタッフは半信半疑だったんですが、実行してくれました。

 

それから、斜面台に立たせるとさっきまでつかなかった踵がついたんです。

 

それには、スタッフの人も本人もびっくりしてました。

 

これを毎日やるようにしてくれています。

 

そこからの動きは、かなり良くなってきていてリスクも少なく安心にできているようです。

 

しかし、これでは終わりじゃないです。

 

自分もしっかりと介入しています。

 

脊柱のローテーションを作るために、寝返りの指導から各椎体の可動域練習アプローチ。

 

足関節の可動域を出すために

・足趾・足底・下腿・大腿などのリリース

・各関節のモビラーゼーション

・神経のスライドストレッチ

 

起居動作の訓練など

 

様々なところまでアプローチしています。

 

今回、専門職以外の人が簡単に安全にできる方法を教えて欲しいとの依頼にはこのホットパックが一番だと思いレクチャーさせてもらったんです。

 

もちろん、このほかにも違った方法があると思います。

 

それはそれとして、自分はこの方法がとても有効的だと思い紹介させてもらいました。

 

もし、あなたの患者さんで似たような人がいれば、是非試してみてください。

 

もしかしたら、麻痺のアプローチの考え方が少し変わるかもしれません。

 

PS

今日の最終コマは体育

 

自分は仕事をしていたんで、子供一人で4kgのメディシンボールを使ってドリブル、シュート練習、スクワットとボール投げをしてました。

 

そのあとは昼寝

 

小学校以上に疲れている様子(笑笑)

子供と一緒に居られる時間が増えて幸せですが、

この感染の連鎖は早く終息して欲しい。。。


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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