結帯動作が改善しない理由 ① | 日本オランダ徒手療法協会    

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結帯動作が改善しない理由 ①

2020.02.25

From:長島 将太

 

@姪浜のスタバより

 

メルマガ読者の皆さん!

 

唐突ではありますが、

『タピオカジュース』って飲んだ事ありますか?

 

「えッ、いまさら〜」って心の中で呟いた方。

意外と飲んだことがない方ではないでしょうか?

 

それは、2週間前のこと。

 

久しぶりに仕事もない、オランダの仕事もない、

本当になんの予定もないただの休日だったので、

 

小5の娘たっての希望で『タピオカジュース』を飲みに、

早速、福岡の中心地『天神』へ…

 

ただ、行ったはいいものの

どこのタピオカジュースが有名なのか分からない…

 

ここはオランダ徒手で培った『リサーチ力』を

発揮する時やと心で呟きながら、

 

「ん〜どこにしようかな?」

 と一生懸命にスマホをいじる私。

 

それを見かねた娘が、

『ちょっと貸して…』と操作し始めたんですね。

 

慣れた手つきで、閲覧用インスタのアプリを開け、

私の個人情報はどこへやらと思うのも束の間。

 

『ここにしよ!!』とアッサリ提案してくれた娘を前に

成長したことへの感動と、私のリサーチ力と決断力は

娘の足もとにも及ばない事を痛感させられました(笑)

 

ほんと気付かない内に、

子供は猛烈な勢いで成長してるんですね。

 

でも、なぜか。

我が子の成長スピードへの感動と同時に

まだまだ子どもに負けないぞという

私のモチベーションが上がった事はいうまでもないでしょう。

 

さて今回は、

『結滞動作』で難渋した骨折後のケース

についてお話しようと思います。

 

着物が着れない老舗の女将さん

 

1年前に転倒し、鎖骨骨折をした患者さん。

 

退院されてからの外来リハは

他スタッフが担当してたんですね。

 

スタッフ曰く、3ヶ月ほどで

ある程度の日常生活に復帰できたんだけど、

唯一「後ろに手が届かない」という課題が残ってるとのこと。

 

その為、仕事のときに

着物の帯が締めれない事で悩んでいたそうです。

 

なかなか後ろに手が伸びない…改善しない現状に

半ば着物を着るのを諦めようかけていた女将さん…

 

そこで、

どの要素が足りないのか、

もしくはどの要素を追加すれば

『着物を着る事』ができるのか?

 

これまでのアプローチを

後輩から聞くことにしました。

 

実際に後輩がやっていたアプローチは、

 

・棘下筋及び三角筋リリース

・棘下筋の脂肪体滑走改善

・後方関節包モビライゼーション

・肩甲骨モビライゼーション

・肩甲上腕関節モビライゼーション(伸展/内旋)

・腱板トレーニング

 

後輩が着目している部分は、

至極真っ当な視点からアプローチでした。

 

きっと他のスタッフも同じように考え

アプローチしていただろうなと。

 

ですが、後輩は『結帯動作の獲得』に欠かせない

ある視点を見逃していたことに気づいたのです。

 

後輩に限らず、私も同じように

この落とし穴にハマった苦い経験があるので

皆さん要注意です、、、汗

 

肩甲骨の動きの司令塔はどの関節?

 

臨床では、よく結帯動作獲得のために

肩甲上腕関節中心のアプローチが目立ちます。

 

ですが、本当にその視点のみで

動作を獲得できるのでしょうか?

 

有名な言葉に、

『木を見て、森を見ず』

『森を見て、木を見ず』

 

どちらの視点も重要である事は、

過去のメルマガでも触れたかと思いますが、

今回は『肩甲骨』と『胸郭』の関係性で考えたいと思います。

 

肩甲骨の動きは、周りの筋肉や関節によって

大きく影響を受けるので、その影響因子を把握している必要がありますよね。

 

例えば、肩甲骨の動きは、

・肩鎖関節

・胸鎖関節

 

これらに加え、肩甲骨が動く土台の胸郭の状態も

非常に重要になります。

 

特に重要になるのは、、

・肩甲骨周囲筋が付着する上位胸椎

・上位胸椎の椎間関節

・肩甲骨レベルの肋椎関節

 

そして、動きを直接的に制限するのが

肩甲骨周囲筋です。

 

このように、まず獲得したい動作に必要な全体像を把握し

総合的に動作獲得していくことが必要になります。

今回のケースの場合。

肩甲上腕関節や肩甲骨への着目は十分なされていたようですが、

肝心の肩甲骨自体の動き獲得への視点が不十分でした。

 

運動連鎖や動作分析一つとっても、

患者さんが目標としている動作を入念に分析し、

改善までのプロセスが具体的に思い描けなければ

結果には繋がらないことでしょう。

 

もし、目の前の患者さんの可動域制限で悩まれている治療家の方がいれば、

一度改善までのプロセスを具体的にA4の紙に書き出して全体を把握してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

ちょっと待って下さい。

 

これだけでは、

単に可動域を改善する為だけの視点になってしまいます。

 

これでは、患者さんの『着物を着る』という目標が達成できないのです。

 

実は、この話には続きがあります。

ここからもう一段階先の『結帯動作』の目標に近くには

運動療法の視点を忘れてはいけません…

 

この続きは、

次回のメルマガでお話をしたいと思います。

 

PS

『タピオカジュース』を若者の飲み物と敬遠していたのですが、

飲んでみると案外いける(笑) 

 

モチモチの食感と、

ほどよい甘さのタピオカが絶妙で、、、

ってこれ完全にハマるパターンですよね。


この記事を書いた人

長島 将太

長島 将太

理学療法士。JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。