施術なしで改善した腰痛!その理由は? | 日本オランダ徒手療法協会    

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施術なしで改善した腰痛!その理由は?

2020.01.24

from 黒田雄太  @自宅デスクより

 

きてます…きてます…

 

若い人はもうこのワードを聞いてもわからないかもしれませんね(苦笑)

 

マジック界の大御所、「Mr.マリック」さんの決め台詞!

 

最近はテレビの出演は少なくなったような印象です。ただ、僕がテレビを見ないからかもしれないけど…苦笑

 

この前そのマリックさんがとてつもない若手マジシャンが現れた!と興奮気味にテレビで話していたんです。

 

その若手マジシャンは「MH」さん。

 

高校生でマジックは独学で勉強したみたいです。でも、そのスキルは凄まじい!!!

 

何が凄いかというと手元は全く隠さずに、しかもスーパースローで見直しても全然そのタネがわからない…。

 

マリックさんも目の前で見ると唖然としていました。

 

まるで魔法使いか?そう思ってしまうほどの凄さ。これってCGなの?(笑)僕も開いた口が塞がりませんでした。

 

同じように治療の世界でもセミナーでこの人魔法使いか?と思ってしまうほど凄いテクニックを持っている先生がいますよね?

 

一瞬で痛みをとってしまうような。

 

実は僕も一瞬ではないんですけど、全くと言っていいほど施術をせずに腰痛が治ってしまった患者さんがいたんですね。

 

別に自分のことを魔法使いだとは思っていませんが、あなたの臨床にも役立つと思うので今日はそのことをシェアしますね!

 

腰痛で楽しみの散歩が出来なくなった…

 

今回はこんな腰痛の方です。

 

60代男性で腰部脊柱管狭窄症と診断されました。

 

問診を行うとこのような情報が出てきました。

 

・体幹を伸展すると左下肢痛と腰痛あり

・左下肢痛は大腿外側〜下腿外側にかけて

・歩行距離は50mがやっと

・すでに症状が出て半年以上

・以前は散歩などしていたが、腰痛が出てからは出来ていない

 

体幹を伸展すると、腰痛と左下肢痛が出てきているので、確かに脊柱管狭窄症の症状と似ています。

 

体幹の伸展は脊柱管を狭するので、神経の圧迫も強くなります。なので、逆に前屈位が楽という特徴があります。

 

もう1つ関連痛という可能性もあります。

 

しびれが出ているのは左下肢痛は大腿外側〜下腿外側でデルマトームでいうとL5やS1領域。

 

体幹を伸展すると椎間関節は圧迫されるのでその影響で関連痛が出たということも考えられます。

 

そのような感じで痛みを出している原因を探りつつも、最終的にこの患者さんはまた散歩が出来るようになりたいという目標がありました。

 

なので、痛みの改善に加えて再度、しっかりと歩行できるための筋力や持久力を付けないといけません。

 

すでに慢性ですし、腰痛が出てから散歩していないことを考えると安静や不活動性による筋力低下もありそうです。

 

さて、もしあなたのところにこのような患者さんが来たらどのようなアプローチをしますか?

 

まずは施術をして痛みを取ろうと試みますよね?

 

でも実はそれって間違いの時も多いんです。

 

その理由を紹介しますね!

 

慢性腰痛に対しての運動療法の実際!

 

これはしっかりと科学的根拠があり、腰痛のガイドラインにも掲載されている内容です。

 

慢性腰痛では運動療法を行うのが必須で、むしろ徒手療法は効果が薄いとも言われています。

 

ですが、実際に運動療法ってどうやったらいいの?って多くのセラピストが思っているはずです。

 

なので、今日は少しだけ実際行ったことを紹介しようと思います。

 

この方はもともと散歩をしていたけど、腰痛になってからはそれをやめていたということだったので、とにかく活動性を上げることから始めました。

 

運動療法は大きく次の3つの種類を行っていきました。

 

①ストレッチ:胸椎や上位腰椎、股関節の屈筋などが中心

 

②コアトレ:ドローインから少しずつ負荷を上げていく 

 

③有酸素運動:スクワットやランジを1分間続け、その後1分休憩、それを2〜3セット

 

このような内容の運動療法を行ったんです。

 

運動療法を行った期間は約3ヶ月なんですけど、

 

1ヶ月目はストレッチ系と軽いコアトレ 

 

2ヶ月目は負荷をあげたコアトレ と軽い有酸素運動

 

3ヶ月目は実際に散歩などの有酸素運動

 

というように少しずつ負荷を上げていったんですね。負荷の上げ方も1週間に一度運動の状況を確認して、問題なければ少し難易度を高くしたり、逆に痛みが出たりしたら難易度は上げずに回数を少しずつ増やして…というステップをふんでいったんですね。

 

すると、少しずつ歩ける量が増えていったんです。

 

あと、大事なのは最終的な目標をしっかりと意識したプログラムにすること。

 

散歩が出来ればそれをやれば一番早いのですが、腰痛や筋力低下でそれが出来ない。なので、散歩ができるために必要な条件は何か?

 

それを考えながらプログラムを考えました。

 

体幹や股関節の筋力、股関節の柔軟性、有酸素能力…など必要なことをその患者さんの状態で出来ることをチョイスして運動としてやってもらう。

 

これがこの患者さんに実践した運動療法の考え方と実際です。

 

おそらく施術だけを行っていたら、いつまで経っても活動性が上がらずに痛みが残ったままだったと思います。

 

施術をすればもっと効率よく運動療法が進んだと思われるかもしれませんが、実はこの患者さんは少し心理的要因も絡んでいたので、あえて施術しなかったんですね。

 

この話はまたの機会にお話ししますね♩

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

実はマジックのタネってほとんど道具らしいですね(苦笑)。それを売っている専門店もあるとか!でも結構高そ〜(汗)


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。