腰痛はリリースと神経生理で治せ! | 日本オランダ徒手療法協会    

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腰痛はリリースと神経生理で治せ!

2020.01.14

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

先日こんな記事が某雑誌で出ていた。

  

『姿勢が悪くても腰痛の原因とは限らない』

  

この記事、自分が数年前ならそんなのは嘘に決まっていると思うに違いない。

 

しかし、今はこの記事の真意はすぐに読み取ることができる。

 

記事内に書いてあったのだが、ほとんど腰痛が非特異的なものだから、

 

つまり、骨や筋肉、神経などには障害が出ていないってことが多い。

  

だから、多くの医療関係者は原因がわからず、その人の姿勢や動作などから悪いところを粗探しすることになる。

 

例えば、 

 

「足を組んでいるからですね」 

「デスクワークの姿勢が悪いからです」

「肩がけのバックはやめてリュックにしましょう。」

 

などなど

 

とにかく何かないか探してしまう。

 

でも、実際姿勢の良し悪しで腰痛の改善が見込めないのは、あらゆる研究結果から出ているんだよね。

 

実際、自分もそんなところに遭遇したことがあるんだけど、

 

田舎の農家で田植え作業をしているおばあちゃんが腰が90度曲がったまま作業していて、私生活もその姿勢で生活をしているんだよね。

 

で、そんな姿勢でどこか痛くないですかって聞くと、

 

「どこも痛くないわ」

 

っていうんだよね。

 

その姿勢で悪いところあるだろうって思うんだけど、

 

実際何もないんだ。

 

レントゲンや MRIを取れば色々と出てきそうだけど、

 

本人の口からは「痛い」っていう言葉は出てこなかったんだ。

 

そう考えると、姿勢が腰痛の原因なんていうのは違うんだよね。

 

一概に言えない。

 

で、ここからが本題なんだけど、ある若手トレーナーが腰が痛い選手の施術をしようとしていたんだ。

 

しかし、そこは外のスポーツ現場。

 

多くの時間は取れないから、即時的効果が出る施術とホームワークなどの瞬時に求められるんだよね。

 

もちろん、緊急性の高いものは受診を勧めたりする判断も必要。

 

でね。

 

で彼がやっていたの患部を揉むという作業で終始していたこと。

 

悪くはない。

 

で、なんで揉んでいるのって聞いたら

 

「即時的結果を出す方法がわからない」

 

っていうんだ。

 

意図を持たない『揉む』という施術

 

そのトレーナーっていうのがPTの免許を持ってる。

 

自分もそうだけど。

でね。

 

彼は、姿勢から推察して運動療法を行って痛みを取ろうとするんだけど、時間がないんだよね。

 

この悩み本当に良くわかる。自分もそうだったから。

 

だから、結局患部を揉むだけになるんだよね。

 

揉むことが悪いということはない。

しかし、なんとなく揉むは患部を悪化させることがあるんだよね。

 

なぜなら、固いところを揉むと固いわけだから血管や神経を圧迫して内出血などを引き起こすことがあるんだ。

 

だから、あん摩の免許を取るようにしっかりと理論と技術を身につけないと危ないことある。

 

じゃ〜、運動療法で治す以外の方法を知らない時はどうするのか?

 

本当に、この壁にぶつかりますよね。

 

だって、チームに帯同していれば日々選手がやってくるわけです。

 

で、そんな人にもってこいの方法があります。

 

それは、リリースと圧迫です。

 

自分もPTだったので、本当に苦労したことを覚えているんですが、この方法を取り入れて随分選手からの信頼を勝ち得たんです。

 

誰でも簡単にできるリリースと神経生理の考え方

 

あくまでも、これはレッドフラッグに当たらない腰痛に限ると思っていてください。

 

レッドフラッグ(ガン、骨折など施術できないと判断したもの)

 

例えば、筋筋膜性腰痛の選手で痛いところが腰椎1から4番の範囲で。

そういった時は以下の順序でやります。

 

・皮膚のリリース(皮膚をつまんで、いろんな方向に動かす)

・腰の筋肉のリリース(単独の筋肉を剥がす)

・筋間のリリース(筋肉と筋肉の間を剥がす)

・腰椎1番から4番までの椎体間の圧迫(椎体とついたの間に指を入れ込む)

・ストレッチ(脊柱起立筋・横隔膜・広背筋)

 

ってな感じで行うと

 

かなりの確率で腰痛の消失・軽減につながります。

 

で、これの意図しているところっていうのが

 

結局、この腰痛はオーバーワークによって引き起こされているものなんだよね。

使いすぎってこと。

 

で、使いすぎると筋肉や皮膚や筋膜っていうのどんどん硬くなってくる。

硬くなるってことは、他の軟部組織も硬くなる。

そうすると血管や神経はそのかたさに押しつぶされるわけなんです。

 

つまり、代謝が悪くなる。

 

だから、好循環を産む必要があるんです。

 

そこで、表層の皮膚から深部の骨の順番でさっきの方法で徐々にやっていくとこの循環が良くなって筋肉自体が「ふわっ」とした柔らかい状態になるんです。

 

そして、この好循環によって、栄養血管の供給も良好になるんで、

 

どんどん回復に向かっていくことになるんですよね。

 

ってな感じが、腰痛の施術方法の一例です。

 

いろんな施術方法を真似するのもいいんですが、

  

なんで硬くなり痛くなったのか?を知り、この施術をすることでどのような生理現象が回復し、痛みの消失に向かっていくのかを理解すれば、施術方法は実はなんでもいいんですよね。

 

なんで、もし時間がない現場で仕事をしている方は是非お試しを。

 

PS

最近は施術優先になってきて、逆に姿勢を見ることを疎かにしちゃってる。

 

時々、姿勢から評価をするときに思いもよらないことが分かることがあるんだよね。

 

それは、本当に姿勢と腰痛の関連性が少なってことが。。。(笑)

 


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。