膝痛の原因は足底筋の筋力低下 | 日本オランダ徒手療法協会    

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膝痛の原因は足底筋の筋力低下

2019.12.16

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

「寒〜、今日はかなり冷える〜〜〜〜」

「こんな日はラーメンでも食べるか!」

 

ってことで、行きつけのラーメン屋さんへ

 

さっぱりとした昔ながらの醤油ラーメンで何回行っても、全然飽きない

 

で、毎週このラーメン屋の前を通り、大繁盛しているんで、

 

寒々したこの日もやっているかと思い、足早に向かったんです。

 

すると、シャッターが閉まっている。

 

なんで???

 

シャッターの前には何も書いていない。

 

ネットで調べてみても定休日も書いていなかったんです。

 

後日、もう一度そのラーメン屋さんに行くと、またシャッターが。。。

 

潰れたのかと思い、もうあの味を食べられないとがっかりしていたんです。

 

数週間ご、用事があってその店の前を通りかかると、シャッターが開いていつも通りの大行列。。。

 

まっ、開店していたからそのまま、並んで店の中へ。

 

この店の定休日っていつなんだろうと思い店を見回すと、

 

小さな文字で

 

『当店は不定休ですので、ラインの登録をお願いします』

 

との文字が。

 

なるほど不定休だったのね。。

 

そうなんです。

 

いつもの週に、いつもの時間に開店しているという思い込みで、情報収集をしていなかったばかりに、美味しいラーメンを食べ損ねていたんです。

 

そう、リハビリやケアでも同じようなことがあると思うんです。

 

今回は膝の痛みがある患者さんの施術をする際に思い込みやその患者さんの親しい関係が膝の痛みを治すことに手こずった経験を話したいと思います。

 

膝がズレて痛んいんです

 

膝がいたんです。時々膝がずれるというか。。

 

その方は十数年前にスキー場で膝を損傷し、ACL損傷と半月板損傷をしていた。

 

その時の手術で半月板の切除をして、それからというもの膝の不安定性は日々感じていたらしい。

 

しかし、ここまで酷い違和感と痛みは初めてということだったんだ。

 

それで、近隣の病院に行ったものの湿布と膝用のサポーターを渡されたんだよね。それでも、痛みは減らないということで、自分のところに来たんだ。

 

聞くと、上記の症状のほかに、膝の裏が痛いということだったんだ。

 

で今回、この患者さんに関してあまり問診をしなかったんだよね。

 

それが今回の失敗だったんだ。

 

情報は次の通り

 

  • 膝の違和感
  • 膝を曲げると痛い(他動・自動)
  • 歩くと痛い
  • 膝の裏が痛い
  • 炎症や腫れはない
  • 昔、ACL損傷と半月板損傷

 

問診があれだけ重要だって言っていた自分が今回これだけのミスを犯したのか?

 

それは、この患者さんは自分の知り合いで、施術しながら問診すればいいやっていう思いからだったんだ。

 

それで、本人が一番気にしている膝の裏側の痛みと違和感を取ることにしたんだよね。

 

痛みのある箇所を触診していくと、

 

 

  • 後脛骨筋
  • ヒラメ筋
  • 腓腹筋外側頭
  • 大腿四頭筋

 

左右差をみるとかなり患側の筋肉の膨隆が少なかったんだ

 

アライメントをみると

 

立位、背臥位で膝が軽度屈曲位だったんだよね

 

『???』

 

『あれ?なんか違和感があるな、今の俺。。。』

 

『まっ、いいか』

 

この違和感の実情にすぐに気がつけばよかったのですが、、、、

 

そのまま、痛みのある箇所の施術を続行

 

  • リリース(ヒラメ筋・腓腹筋・後脛骨筋・大腿筋膜張筋・大腿四頭筋…)
  • モビライゼーション(膝の屈曲・伸展)→関節の轍を作るために
  • スクワット
  • ランジ動作
  • 歩行訓練

 

で、いくらやっても痛みが取れなかったんだ。

 

なぜ???

 

ここで、あの違和感の正体がわかったんだ。。。

 

不十分な問診が招いた悲劇

それは、不十分な問診で仮説を立てずに、その場の患者の訴えのみで施術を組み立てたこと。

 

その結果、

痛みの筋肉箇所を触診したり

左右差を見たり

アライメントを見たり

など

 

とにかく、患者さんの体の触診をして問題解決を図ろうとしたんだよね。

 

これを読んで、なんでこれがいけないのっていう人もいるかと思うけど。。。

 

実はこれがダメ。

 

問診を適確な方法で行い、各方面からの情報収集を行い。

根本的な問題点をあぶり出していく。

 

で、もう一度問診をしたらある意外なことがわかったんだよね。

 

それは患側の足小趾の骨折をして、1ヶ月程度足をつけなかった時期があったようだ。

そして、そこからふくらはぎをツル頻度がかなり増えたようなんだよね。

 

ツルことが今回の問題かもしれないと、仮説を立てたんだよね。

 

ツルっていうのは諸説あるけど、スポーツの試合なんかでは試合終了の疲労が溜まった時によく見られるよね。

 

っていうことは、患側のふくらはぎがかなり過負荷の状態にあったということを考えたんだ。その結果、膝が関節が屈曲位になってしまい、

 

歩く時に膝が引っかかったり、膝の後方に痛みを生じていたんだと仮説を立てたんだ。

 

膝屈曲ってことは膝周囲の屈曲させる筋肉が優位になっているからね。

 

そのほかには、そのふくらはぎの過負荷が起こった理由の一つに、過去に起こした足の小趾の骨折で、

 

足の指を地面に体重をかけないように避けていた結果、足趾を伸展位にさせたていた可能性があって、

足趾の筋肉や足底筋を使っていないことが、余計にふくらはぎの筋肉の過負荷につながって考えたんだ。

 

そこで、足底の筋肉出力を調べると、かなり左右差が見られ、しかも足趾を屈曲にすることが難しい状態。

 

歩行も見ると、足趾を伸展させて歩いていることがわかったんだ。

 

そこから、足底のリリースを行い、足趾を使わせるような訓練を実施したんだよね。

 

すると、歩行時の膝のひっかりや不安定感が減少して、痛みがなくなっていったんだ。

 

このように、

 

いきなり、患者さんのいうがままに痛みをとってリハビリするんじゃなくて、

情報を最初からしっかり収集して仮説をしっかりたてることが重要だって話なんだ。

 

遠回りって思うかもしれないけど、これが実際はいちばんの近道。

 

PS

やはり、情報収集は大事

 

だって、頭の中であの美味しいラーメンを食べようと思って閉まっていたら、なかなか他のものを食べようって思う気力無くなっちゃいますよね(笑)

 

現実、その後近くのラーメン屋に行ったんですけど、お腹は満たされても気持ちが満たされなかったんです(泣)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。