日本オランダ徒手療法協会    

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硬い仙腸関節を緩めるには?

2019.10.25

from 黒田雄太 @自宅デスクより

 

先日久しぶりに家族旅行に行きました。

 

娘もまだ小さいので遠出はあまりできません。

 

長崎のお隣、佐賀県で温泉が有名な嬉野。

 

うちの家族旅行は過密スケジュールではなくて、旅館に車で向かい、美味しいご飯を食べて、ゆっくりと温泉に浸かる。

 

なんてことないんですけど、最近オーバーワーク気味の僕(苦笑)には至福の時。

 

食事は大好きな刺身や天ぷら、佐賀牛をビールを嗜みながらいただきました!

 

温泉は3回も入っちゃいました(笑)

 

疲労が結構溜まっていたんですが、おかげさまでびっくりするぐらいに元気に!

 

やっぱり美味しいご飯を食べて温泉にゆっくり入るのって最高!!!

 

って思いました。完全に歳をとってきた証拠ですね(苦笑)

 

そんな感じで心も体も十分に”ほぐれた”黒田でした。

 

前のメルマガで脊柱管狭窄症の患者さんのしびれが仙腸関節の関連痛ではないかっていう話をしたと思うんですけど、今日はその続きの話をしようと思います。

 

なかなか”ほぐれない”仙腸関節にとても悪戦苦闘しました(汗)

 

びくともしない仙腸関節

 

仙腸関節の関連痛と仮説を立てたので、仙腸関節のアライメントや動きをチェックしたんです。

 

ちなみにしびれは右のL5領域。

 

すると、

 

・右の寛骨が前傾位

・片足立ちで右足をあげても寛骨が後傾しない

・腹臥位で動かしても関節の遊びがない

 

という感じでとにかく仙腸関節がめちゃくちゃ硬かったんですね。

 

仙腸関節の動きが出ないくらい硬いということは軟骨が圧迫され、それだけ関連痛も出やすい状態になります。

 

なので、仙腸関節周囲の多裂筋をリリースしたり、靭帯のストレッチをしたりしてから仙腸関節のモビライゼーションなどを行ったんです。

 

するとわずかに仙腸関節が動き出したんです。

 

ただ、改善度合いは微々たるもので十分ではありませんでした。

 

徒手でかなり時間をかけてもやっても変化は大きくでない。

 

なので、僕は一旦徒手で仙腸関節を動かす事をやめてみたんです。

 

徒手ではなくて『運動』という手段に変えてみました。

 

すると、それが大当たり!!

 

一気に仙腸関節の動きが出てきました。

 

こんな運動を指導してみたんです。

 

〇〇歩き(笑)

 

ベッドの上に長座位になって、左右のお尻を交互に前後ろに動かすいわゆる『お尻歩き』をやりました。

 

これが効果テキメンでした!!

 

なぜお尻歩きが良かったのか?

 

その理由を僕はこう考えたんですね。

 

おそらくですが、徒手で動かしたときと、お尻歩きをしたときの大きな違いは片側だけ動くか?両側とも動くか?

 

徒手では片側だけしか動きません。一方でお尻歩きは両側の仙腸関節が動きます。

 

なぜ、両側動くのが良いのか?

 

それは、仙腸関節は左右の腸骨と仙骨の連結によって構成されています。

 

仙腸関節を徒手で動かす時には主に腸骨を動かします。

 

ただ、今回はそれでは動きませんでした。

 

そう考えると右の仙腸関節は腸骨ではなくて、仙骨が動いていなかったと考えることもできます。

 

仙骨は反対側の腸骨と連結しているため、左仙腸関節の硬さがあると当然中央にある仙骨も動きが制限されます。

 

なので、左の仙腸関節が硬い→仙骨が動かない→右の仙腸関節も動かない…そう考えたんです。

 

ちょっと複雑ですが、要はどちらの仙腸関節も硬かったんです(汗)
 

 

仙腸関節の治療はエビデンスがほとんどありません。なので、反対側の仙腸関節を動かしてうまくいくことも多々あります。

 

今回のケースは理由は後付けになるんですが、運動をやってみた結果、仙腸関節の動きが良くなったので、反対の仙腸関節の硬さがしびれのある右側の仙腸関節の硬さの原因になっていたと結論づけたんです。

 

とても奥が深い仙腸関節治療!

 

もしあなたがこれをやってうまくいった!みたいなケースがあったら是非僕も教えてもらいたいです!!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

運動をやってうまくいったので、次の治療の時には反対の左仙腸関節を徒手で動かしてみました。するとやっぱり右も動くようになりました!

 

P.P.S

実は嬉野はかなり旅行に行っており、お気に入りのところなんです。あなたも機会があれば是非行ってみて下さい!でも結構田舎ですよ(笑)


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。

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