日本オランダ徒手療法協会    

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ガチガチの三角筋は〇〇から緩めて!

2019.10.19

from 黒田雄太  自宅デスクより

 

久々に実家に帰った話。

 

年に2〜3回僕の実家に妻と娘を連れて帰ることがあります。

 

お正月やGW、お盆などの休みがまとまったときです。

 

僕1人でとか、娘と2人でというのは時々あるんですけど、仕事をしている妻との休みの関係もあり、3人揃ってというのはなかなか難しいんです。

 

親戚はあまり多くはないんですけど、みんなで集まってワイワイ話しながらお酒を飲んだり、食事をしたりというのがとても楽しい!

 

僕自身が行くこと自体も楽しいんですけど、実家の家族に娘を会わせるのが最近の一番の楽しみです。

 

数ヶ月〜半年に一度ぐらいしか帰れないので、見ないうちにどんどん成長しているんでいつも驚かれます!

 

おしゃべりやふざけたり、ふてくされたり…

 

いろんな表情が可愛い! *親バカですみません(笑)

 

いつもそばにいる親は気づきにくいですけど、頻繁に会えない人にとっては子供の成長は劇的なもののようです。

 

治療やリハビリも本来同じで、コツコツと地道にやっていくものなのでちょっとずつ良くなっていきますよね。

 

なので、セラピストも患者さん自身もその変化に気づきにくい。

 

そうなんですけど、稀に劇的に改善することがあります。

 

歩けるとか走れるとかそういう動作レベルの変化ではなくて、関節が動くとか筋肉が緩むとかそんなレベルのことですけど(苦笑)

 

今回は僕が経験したちょっとの治療で劇的に変化した患者さんのことを紹介しようと思います。

 

40代女性:右肩痛

 

初回はいつものように問診をじっくりと行います。

 

・炎症や安静時痛、夜間痛はなし

・右肩は屈曲や外転で痛い

・ピンポイントで肩峰のあたりと右肩〜上腕幅広く痛い

・角度や腕の向きにより痛くない時もある

・屈曲も外転も80〜120°の間で痛みが出ることが多い

 

他にも多くの情報がありましたが、この情報からあなたは何を想像しますか?

 

おそらく、もう察しはついていると思います!

 

病態としては「肩のインピンジメント症候群」です。

 

肩のインナーマッスルである腱板筋の機能が低下したり、肩甲骨が不安定になっていることが原因だといわれています。

 

組織的には棘上筋腱や滑液包が挟み込まれて痛みが出ていることが多いですよね。

 

時々、棘上筋自体が痛みを出していることもあるので、筋収縮でチェックしましたが、特に問題なし。

 

このような「肩のインピンジメント症候群」では肩関節が滑らかに動いていないことが一番の原因となります。

 

特に上腕骨頭の下方への滑りはとても重要です。

 

下方への滑りを作り出すには肩の下方の組織を伸ばすことも大事なのですが、肩関節自体の関節の遊びがあることも大事です。

 

なので、まずは肩全体の関節の遊びを出そうと思い、肩を触ると…

 

とにかくめちゃくちゃ硬い!!!

 

特に三角筋はパンパンになっていて、肩の遊びが全くと言っていいほどなかったんです(苦笑)

 

なので、まず三角筋をリリースするところからはじめました。

 

ですが…硬くて指が負けてしまう(汗)

 

三角筋が先にほぐれるか?僕の指が先に負けるか?(笑)

 

そんな状況でした。

 

そんな時に筋肉と筋肉の間に入れていた指を「あるところ」にずらしてみるとそこも硬いことに気づいたんです。

 

なので、まずはその「あるところ」からアプローチしてみました。

 

すると…三角筋がユルユルに!!!

 

さて、僕は何に対してアプローチしたでしょうか?

 

表面から攻めてみた!

 

皮フからアプローチしてみたんです。

 

筋肉や筋間も相当硬かったのですが、表面も同様にかなりの硬さがありました。

 

その硬さは指でつまめないほど(苦笑)

 

どうにか皮フをつまんで、つまんだまま肩を内旋や外旋の方向に動かします。

 

すると、つまんだ皮フの下で三角筋や上腕骨がクルッと回るのでつまんでいる部分の皮フの滑りが良くなるという仕組みです。

 

なぜ、皮フなどの表面が緩むと筋肉の緊張が落ちるのでしょうか?

 

それは「リンパの流れ」が良くなるからです。

 

リンパは皮フ直下に存在します。なので、皮フが癒着して動きが悪くなると、リンパの循環を妨げてしまうからです。

 

皮フの動きが良くなり、リンパの流れが改善されたことにより三角筋の緊張が落ちたんです。

 

でも、それだけでは不十分だったのでそのあとにしっかりと三角筋の筋間リリースなどを行いました!

 

ただ、皮フをリリースした後だったので初めとは全く比べものにならないぐらいの柔らかさでした!

 

、、、

 

本来セラピストや治療家が患者さんにアプローチする時には皮フを介して行います。

 

ですが、意外と皮フに対してアプローチするというのを忘れがちです。そして、想像以上の効果をもたらすこともあります。

 

解剖学的に考えても皮フは関節の軸から一番外側の層にあるので、一番伸びなければなりません。

 

皮フに対してのアプローチは様々な可能性があると改めて実感した出来事でした。

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

楽しい時間を過ごした後に家に帰るのはちょっと寂しいですね。でも、またみんなで集まれる日を楽しみにしながら、明日からの仕事を頑張ろうと思いました。


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。

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