日本オランダ徒手療法協会    

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ゴール設定こそチーム医療の根幹

2019.10.08

from 杉山貴規 自宅デスク

 

ラクビーネタばっかりなんですけど、、、

 

ニュージーランドの試合前のお決まりといったら

 

そう

 

ハカですよね。

 

ハカって、何か相手を威嚇したり、自分たちを鼓舞するためだけにやっているのかと思ってたんですが、

 

このハカって、ニュージランドでは冠婚葬祭なんかでも披露されているものならしいんです。

 

で、この動画の様子が、様々なSNS上で流れているんですが、

 

 

そんな中でも自分が特に感動したのが、葬式でのハカと先日柏市の子供達がオールブラックスの歓迎の際に行ったもの

 

この二つに何か感動すら覚えるものだったんです。

 

 

なんでこんなにも感動するのか?

 

 

歳のせいなのか?

自分の心の何かに触れるものがあったのか?

団体競技の一致団結というところに心を惹かれたのか?

 

 

なんなんでしょうか?

 

 

それは、これを書いていても、熱いものが込み上がる理由は定かではないです。

 

 

リハビリなんかも、感動をする場面ってあると思います。

 

患者さんがよくなって復帰していく瞬間

できなかった動作ができるようになる瞬間

諦めていたことができるようなる瞬間

 

など、様々な場面で感動を覚えてます。

 

やはり、チームが結束して何かをやり遂げた瞬間って本当に素晴らしいですよね。

こういった、ハカもみんなが同じ気持ちで団結するからこそ、いいことがあって、さらに頑張った先に感動が出てくるもの。

 

リハビリは昔から他部門や他部署との連携を主にしたチーム医療が叫ばれてもう20年近く経っているんですが、自分はそこで感動いいことをしたなとか、感動したなんて思ったことはないんです。

 

訪問リハビリは他部門・他部署との連携が特に重要になってくるので、その部分が感じられるものかなって思ったんですが、結果は同じなんですよね。

 

やはりぶつ切りの状態はあまり変わらない。

 

連携は名のものとで、本当に困っている患者さんをどうするかって難しいですよね。

 

本当の連携って何

自分はトレーナーもやっているんで、目標というところにすごく敏感になっています。

それは選手を復帰させるときに、復帰前と同じ、もしくはそれ以上の状態で復帰させることにこだわって携わっています。

 

だから、監督、コーチ、怪我をした選手、選手に関わっているドクター、リハビリスタッフとともに連携を深めて、どこに着地点を持っていくのかを日々連携そ取るようにコミュニケーションを取っています。

 

そこで重要なのが、復帰する時期、復帰時の選手の理想像、それに関するプログラムなんです。

 

これがしっかりとスタッフ同士で連携や共有されていないと各部署が全然違うことを始めちゃうんです。

 

どういたことかっていうと。

 

『選手の訴えだけにアプローチして、復帰時のことを考えない』

『選手の訴えを無視して、復帰のことだけしか考えない』

 

 

これって、一見互いの弱いところを補っているからいいかと思うんですが、

 

真の目標ってやつを忘れがちなんですよね。

 

そこで陣頭指揮を執る司令塔みたいな人がいるんです。

 

それが、この場合だと自分なんですが、

 

自分が何をするかっていうと、各部署の主張ってやつをまとめて一緒になって目標を設定するマネージメントを行うんです。

 

そうすると、一つの目標が決まるんで、それにチームとなって各部署が頑張っていくんです。

 

そうなったらこちらのもの、あとは現状の把握や進捗度合いを見ながらコミュニケーションを頻回に密に取っていくと、理想の復帰ができるようになるんです。

 

しかし、これが病院のリハビリだとなぜかぶつ切りになっていくんです。

 

訪問リハビリでの苦悩

訪問リハビリをやっていた時、自分の会社にはケアマネージャー、ヘルパー、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などドクター以外の多岐にわたるスタッフが在籍していました。

 

訪問リハってそういった点で連携が取り安いものかなって思ってたんですが、結局専門職の集まりで決められた範疇での仕事をこなすことが多くて、なかなか患者さんの目標までに持っていくっていうことが難しいんです。

 

なんでこんなにも難しいのかなって思った時に、

 

今考えるとやはりマネージメントの力だと思うんです。

 

この場合だとケアマネージャーさんなんですが、ケアマネさんってもちろん優秀な方が多く存在しているんですが、医療者上がりの人もいればそうでなく資格を取った方もいるんで、各々が何が得意で不得意なのかっていうことに関して、早々詳しくない人もいるんです。

 

また、患者さんの予後なんかも予測できないので、しっかりとした目標っていうやつを立てられないことが多くて。結局大きな目標は掲げるものの、看護師としての目標、他の療法士の目標と目標がいくつもある感じになっちゃっているんです。

 

だから、いつまでたっても、訪問リハビリから卒業できない状態が続くことが多々あるんです。

 

じゃーそうすればいいのか?

 

もちろん、スポーツ選手と違って、目標が達成されない身体状態を保っている人が山ほどいるのも承知なんですが。

 

医療知識、実務経験がある人がマネージメントを行い、患者さんの目標達成させることは重要かなって思います。

 

今後の医療体系

この話がなんで、自分ができるようになったのか?

 

それは、目標から患者さんを見るということに力点を据えて行ってきたからなんです。また、数年にも渡りスポーツ現場で復帰を果たすためにはどうすればいいのかを考えてきた末の答えなんですが、

 

怪我や病気をした時点で大きなプログラムをてる必要があると思います。

 

今は怪我をしたら急性期の病院に行き、状態がままならないと、回復期病院それでもダメなら慢性期病院か訪問リハビリっていう構図になっています。

 

それは素晴らしいのですが、

 

各々が自分の役目を果たすと、申し送り書を次の病院や施設に送って、後はよろしくお願いします的な感じになっているんで、

 

患者さんを見るときには送り先の施設で新たな目標を立てて、リハビリや治療をしていくんです。

 

いく先々で目標が変わってくるような感じなってきちゃうんです。

 

それを、最初に見た病院の先生や他の医療経験者が予後を予測して大きな目標までのプログラムを組み立てる必要性があると思うんです。

 

次に送る病院や施設や自宅に帰れる大まかな日程など

 

  • そのほかにも
  • 復職なのか?
  • 復帰なのか?
  • 長期的に病院に見てもらい、病院で生活する人なのか?
  • 回復期病院で歩けるところまで行って、自宅に戻って家族と一緒に暮らせる人なのか?

 

などなど

 

今あるぶつ切りのリハビリをもっと患者さんの目標に目指した本当の意味でのチーム医療が展開されればすごいいいことかなって思います。

 

地域包括リハビリテーションなんかもうたっていますが、現場にいた頃はそこまで機能しておらず、各医療機関がスクラム組んでやる体勢まではまだまだ時間がかかりそうです。

 

患者さんの目標達成のためにもっとマネージメントというところにリハビリも力を入れていく必要性があると感じています。

 

今日は何か硬い話なっちゃいましたが、

 

要は目標から考えることができれば、制度の見直しなんか本当は必要ないはずなんです。

 

もっと単純に患者さんのために何ができるか考え、実行できるような社会になればいいですね。

 

PS

今回のワールドカップでは

うちの子供は五郎丸ポーズではなく、

 

オールブラックスを見るたびに、ボディービルダー並みの格好で舌を出して「はーっ」ってやっています笑


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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