日本オランダ徒手療法協会    

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上手く歩けないのは過度の助言が原因

2019.10.04

from 杉山貴規 自宅デスク

 

「すっごい走った〜疲れたよ〜〜〜〜」

 

 

息子が地域のサッカーチームの体験会に参加したんだ。

 

 

以前から、何か運動をやってほしいって思ってたんだよね。

 

 

それがクラスメイトの一言でいやいやなんだけどね。

 

 

実は、数年前に土日限定でサッカーを習ってたことがあったんだけど辞めたんだ。

 

 

原因は『俺』

 

 

今考えるとかわいそうなことしたなって思った。

 

 

色々息子にも問題はあったんだけど、厳しくしちゃったんだよね。

 

 

そうしたら、だんだん嫌になって、ストレスになって辞めちゃったんだ。

 

 

それから、数年スポーツに興味を持たなくなったんだよね。。。

 

 

子育て失敗したと思って、すごく後悔したことがあった。でもそれ以上に子供にとって最悪なことをしてしまったって、本当に後悔。。。

 

 

それが、ヒョンなことからサッカーの体験会に行くことになって、内心すごく嬉しかったんだけど、ここで過度な期待やストレスをかけないように心がけたんだよね。

 

 

つまり、無関心な程で接したんだよね。

 

 

だから、その体験会も一緒に行かなかったんだ。だって、行ったら子供に変な記憶を呼び覚ましそうで、、、

 

 

でも、どうなってるのかなって思うじゃないですか?

 

 

で、こっそり覗きに行ったんです。

 

 

もう、星明子状態(星飛雄馬のお姉さん)古っ!!

 

 

行くと笑顔でボールを追いかけて、何かすごく楽しそうだったんだ。

 

 

ホッと一安心。

 

保護者が子供に対して色々言っちゃうこと。言いすぎて子供に過度のストレスをかけてダメにしちゃうこと。

 

 

実はこのことに対して元グランパスエイトに在籍した元イングランド代表のリネカー氏が「黙って子どもたちにプレーさせろ」って言い放っている。

 

 

内容はここを見てほしいけど。

 

 

やはり言い過ぎは心身ともにパフォーマンスの低下を引き起こすんだよね。

 

 

リハビリなんかでも、

訓練中にここを「こうやってください」「いや違います。こうです」などなど

 

 

あると思うんです。

 

 

自分もよくやってたな〜って思うんですけど。

 

 

この言い過ぎのリハビリが患者さんに悪影響を与えた話をしたいと思います。

 

膝はこの角度で歩いてください!

 

変形性膝関節症で軟骨がかなり損傷していたんだ。

 

 

手術適応でマイクロフラクチャーっていう手術を行ったんだよね。

 

 

マイクロフラクチャー法

軟骨損傷部の母床の軟骨下骨に小さな孔をあけることで損傷部に血液と骨髄液の流出を促し、骨髄に含まれる間葉系幹細胞を誘導して損傷部を修復させる治療法

 

 

膝の可動域や痛みも無くなってきて、松葉杖歩行も難なく順調に進んでいったんだ。

 

 

で、松葉杖を取って歩行するようになったんだけど、手術した膝を伸ばした状態でビッコを引いたような歩行だったんだよね。

 

 

それで、平行棒で歩行練習するんだけど、歩行周期の立脚期で膝が軽度曲がるところがあるじゃないですか、

 

 

そこでの膝の曲げがうまくいかないんです。

 

 

筋力や遠心性や求心性の収縮はできるんですが、上手くいかない。

 

 

相ごとに練習するけど、歩行練習すると上手くいかない。

 

 

そんな時にこの相では「膝はこの角度になって歩行って行うんですよね。」

 

 

これの練習とこの言葉を言いつづけた結果

 

 

歩行そのものバラバラになってしまったんです。。。

 

 

本人の感覚を大切にフィードバックする

 

やばいってこのままだと、変な歩行が身についてしまうって思ったんです。

 

 

どうすればいいのか?

 

 

それは

 

『何も言わない』

 

 

そう、何も言わないで歩行訓練をすることにしたんです。

 

 

言う事は

 

 

「〇〇さん、どうでしょうか?今足が伸びた状態で歩行してましたか?」

 

 

そこで返答を待つようにしたんです。

 

 

患者さんの感覚で答え合わせをするようにしたんです。

 

 

フィードバックは動画で行って、間違っていたらそれを見せるだけにしたんです。

 

 

その繰り返しを行ったんです。

 

 

もちろん、その前後には歩行でできていない動作の運動療法を行うんですが。

 

 

とにかく、ここの相ではこの角度とかこんな風にしてくださいってことは言わないようにしたんです。

 

 

すると、あれだけ苦戦した歩行が徐々に自分の感覚でできるようになったんです。

 

 

これってコーチングっていう手法なんですけどね。

 

つまり、何かを覚えてもらう時にはなるべく説明しないことが大切ってこと。

 

 

頭でわかっていても、やるとできないってことと同じ。

 

 

本人の感覚でとにかく覚えてもらうように指導していくことが大切なんだよね。

 

 

それから、この患者さんは松葉杖も杖もなく歩けるようになったんです。

 

 

説明したがりの理学療法士ならではの落とし穴ってやつですね。

 

 

もし、あなたの身の回りで今回の事例と同じような人がいたら、少し遠くから見守ることも大切かも。

 

 

PS

さっきの元サッカー選手の記事はここ↓↓

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190928-00220266-soccermzw-socc

 

PSS

うちの息子はその日のうちに、サッカーチームの入会を決めてきた。

本人がやりたいようにやらせることも重要だよね。

 

これからも自分は星明子に徹します(笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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