日本オランダ徒手療法協会    

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骨盤の歪みがない仙腸関節痛?

2019.07.23

from 黒田雄太  博多から帰るJR内より

 

2週続けて週末は福岡の黒田です(笑)

 

先週に引き続き、オランダ徒手のスクール講師活動です。

 

今回は基礎コース。福岡校は第3回目の集合研修です。

 

土日の集合研修はスクール生もですが、講師も比較的ハードです。一方的に教えることは簡単ですが、スクール生自身が自分で成長できるために当スクールでは考えることを繰り返してもらいます。

 

そして、講師はそれを見守る。コーチングっていうスキルが求められるんですが、出来ていることは何も言わずにやってもらう事も必要な事なんですね。

 

つい講師って色々と言いたくなっちゃうんですけどね(苦笑)

 

そんな2日間を終えて、今は博多帰りのJRの中。

 

JRに乗り込む前のこと。

 

自由席なんで、しっかり座れるように列車が来る30分前から並びます。

 

ただ、30分前ってどこに列車の乗り口が来るかまだわからないんですね。

 

表示がない乗り口に並ぶわけですが、1列ズレていたらこれまで並んでいた時間が水の泡(汗)

 

ある意味僕はちょっとした博打をいつも博多駅で繰り広げているわけです(笑)

 

他の人の様子もチラホラ見ながら、ある無表示の列に並びました。

 

並んだ結果…

 

今回もちゃんと列車にスムーズに乗れました!

 

さぁ、一列でも「ズレて」いたら大変になっていた僕。

 

「ズレていた」と言えば仙腸関節もよく「ズレること」がありますよね!今回は仙腸関節のズレによって症状が出た人のことを紹介しようと思います。

 

めちゃくちゃ強引な持って行きかたでしたが大目に見てやってください(苦笑)

 

妊婦さんの宿命?

 

妊娠中もしくは産後腰痛になる女性ってとても多いですよね。

 

 

今回の患者さんは産後腰痛の30代女性。

 

産後4ヶ月ぐらいでした。症状としてはもちろん腰痛なんですけど、特徴的なのは仰向けで寝ていると右の仙腸関節が痛くなってくる。

 

もちろん腰痛なのできちんと問診を行います。

 

・レッドフラッグ(姿勢と動作に関係しない痛み)はなし

・圧痛があり、ピンポイントで痛い

・右を下にした側臥位で右仙腸関節の痛み

・仰向けで右のPSISが床に当たって痛い。

 

このような情報が得られました。

 

この問診からいくと、おそらく右の仙腸関節に問題があると言うことが分かりますよね!

 

ということで、仙腸関節の歪みや動きの確認を行ってみたんです。

 

すると、驚くことに仙腸関節の歪みがほとんどなかったんです!

 

動きを確認すると多少右の硬さはありました。

 

でも、僕の頭の中は「えー、なんで歪んでないの???」

 

仰向けとうつ伏せで評価をしたんですけど、骨盤のASIS、PSISの左右の高さを比較したんです。

 

でもほぼ対称…

 

「うーん(苦笑)、どうしようか…」

 

そう思っていた矢先、オランダ徒手で学んだ「ある事」を思い出したんです。

 

そして、その「ある事」を確認してみると実はちゃんと仙腸関節に「歪み」が生じていたんですね。

 

仙腸関節は色んな方向にズレる

 

よくあなたが知っている、仙腸関節のズレの方向は

・前傾方向

・後傾方向

・上方(よくアップスリップとも言われます。)

 

などですよね。

 

ただ、もう一方向ズレの方向があるんです。

 

それは後方!

 

後方とはどういう事かと言うと、うつ伏せで寝た状態で足元からPSISを確認したときに一方が高くなっている。要はお尻の山が高くなっているという状態です。

 

実は問診の情報をちょっと解釈できていなかった項目があったんです。

 

それは「仰向けで右のPSISが当たって痛い」という事

 

ただ、仙腸関節が後方にズレるという事を知っていれば自然に解釈出来ます。

 

実際に右のPSISは後方にズレていて、うつ伏せでは右のお尻が高くなっていました。

 

という事は逆に仰向けでは右のお尻がより床に当たりやすくなる。つまりPSISが当たるという解釈ができるのです。

 

なので、この患者さんは右の仙腸関節を前方方向に修正する必要があったんです。

 

実際に高くなっているPSISを潰すように戻せば良いのですが、オランダ徒手療法ではちょっとビックリするような方法でそれをやります(笑)。

 

手技の実際についてはまたの機会にご紹介しようと思いますが。

 

実際にそれをやるとスッキリ仰向けでのPSISの当たりはなくなりました。

 

骨関節系はズレを戻すと症状がすぐに変化するので確認が容易に出来るんです。

 

、、、

 

仙腸関節がズレるか?ズレないか?

 

これは現代の医療でもまだ議論が分かれているところです。

 

色んな遺体解剖を使用した研究ではズレないという結果が多いような印象です。

 

ですが、実際に問診して症状が出ている部位を確認すると仙腸関節が問題だろうと思うことは臨床ではかなり多くあります。

 

ズレはないだろうという先入観を持っているとこのような患者さんを救うことは出来ませんよね。

 

ある一定のエビデンスや傾向はあるにしても、しっかりと目の前の患者さんの症状と向き合っていきたいものです。

 

今回仙腸関節に悩んでいるあなたにこんな方向にも仙腸関節はズレるんだよ!という事をお伝えしたくてこのメルマガを書いてみました。

 

僕も実は腰痛の中でも仙腸関節の治療は大好きなんです!エビデンスがないからなおさらですね!

 

また、役立つ情報があったらご紹介しますね!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

なぜ、そんなに早く並ぶかってお気に入りの座席があるからなんです。それは一番の後部座席。後ろに席がないからリクライニングを全開に倒せます!疲れた体には最高です!


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。

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