日本オランダ徒手療法協会    

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知りたかった運動の基準

2019.07.11

from 橘田幸博 自宅にて

 

去年に家のカメラを電気屋に探しに行った時の話ですが、

 

カメラっていろんなメーカーや種類のものがあり非常に悩みます。

 

僕は欲しい時は色々なことを事前に調べます。

 

最初は事前にインターネットでカメラを検索。

 

「◯◯のメーカーの◯◯のカメラがいい!!」とレビューや

 

関連サイトをみます

 

次に友人に聞きます。

 

すると

 

「△△のメーカーの△△のカメラがいいよ」をアドバイスをもらいます。

 

次に家電好きな親戚のおじちゃんに聞きます。

 

すると

 

「◇◇のメーカーの◇◇のカメラがいいよ」とアドバイスをもらいます

 

もうこの時点で三種類の全然違うおすすめが出てきているので

 

もうすでに混乱しています(苦笑)。

 

そして実際に電気屋さんに行って、スタッフに聞いてみると

 

「✖︎✖︎のメーカーの✖︎✖︎のカメラがおすすめですよ」と

 

アドバイスをもらいます。

 

また違うなぁと思って、思い切ってスタッフの方に

 

「なんで人によっておすすめが違うのか」と聞いてみると

 

わかったことがあります。

 

それはカメラを買う目的とどうなりたいかがはっきりしているか

 

で決まるということです。

 

確かにカメラで何を撮りたいとか

 

どんなアングルで、どんな写真を、その写真をいつみるのか、

 

どこに保存したいのかなどの目的などはだいたいはっきりしていません。

 

接骨院でもこんなようなことを新規の患者さんからよく言われることがあります。

 

「おすすめの運動ってありますか?」

 

と言うセリフ。

 

でもそのセリフが出た時って、だいたい目的やどうなりたいのが

 

はっきりしていない時が多いのです。

 

そんな時は患者さんと少しづつですが、

 

どんな目的でその運動をするのか、その運動を実施した後にどうなりたいかを

 

それが本当に必要か一緒に考えて行くと

 

その運動が本当にその患者さんに合っているかがわかってきます。

 

そしてその目的とどうなりたいが決まった運動は

 

患者さんも継続しやすく、結果も出やすくなるというおまけまで

 

つきます。

 

僕たち先生は患者さんをいい方向に導いてあげることも仕事の

 

1つだと思います。

 

さて、今日のテーマは「運動処方」

 

最近では、患者さんが自ら運動の本を購入し、

 

自分のでやってみることをしているみたいですが、

なぜかどんな運動していいかわからない患者さんが多いのように感じます。

 

そんな患者さんにどのようにして運動指導をしていけばいいか

 

悩んでいる先生も少なくはないはずです。

 

患者さんからは、返答に困るものもたくさんあると思います。

 

僕も困っていた時があったのでわかるのですが、

 

何かを判断するときに基準がないことが一番の困る原因と考えていますので、

 

あなたには今日はその基準をお伝えします。

 

40代 女性 筋膜性腰痛

数年前から筋膜性の腰痛を患っていて運動不足が原因で

 

治らない方。

 

触診で誰が触ってもわかるくらい脊柱起立筋の癒着や硬結がひどいのが

 

特徴で、生活習慣を分析しても仕事はデスクワークで動かない、運動はほとんどして

 

いない、癒着がおきて痛みが起きてもしょうがない患者さん。

 

こんな運動をしていない患者さんには、初診時の治療は脊柱にリリースをして、

 

特にセルフトレーニングの指導を多めに入れた施術をします。

 

そんな患者さんが3回目に来院された時の会話です。

 

僕「運動してますか?」

 

患者さん「してます。」

 

患者さん「でも以前整形の先生に負担をかけすぎないでくださいとアドバイスをもらったんだけど、どれくらいが負担のかけすぎなんですか?」

 

僕「そうですね・・・」

 

この質問にしっかり返答できず、もちろん患者さんに納得せずに

 

この会話は終わります。

 

それからまた難しい質問がきて答えられなったら嫌なので運動の話はあまり触れることなく

治療を進めます。

 

でも、この患者さんの治らない原因は運動不足で運動させないと

 

軟部組織の癒着がどんどん進み、さらに治りにくくなってしまいます。

 

3ヶ月後、運動することに納得していないので、自分で運動をやることはなく

 

症状は痛むことはありません。

 

こんな状況ありませんか?

 

今は納得してしてくれないと患者さんは動いてくれません。

 

そして、僕はこの理論に出会ってから適切な運動量の基準が説明しやすくなったんです。

 

抵抗力と負荷量

適切な運動量の基準ってこれは簡単で、

 

それは痛みの有無です。

 

特に見るポイントは3つあります。

 

・運動中に痛みがないか?

 

・運動直後に痛みがないか?

 

・運動実施した次の日に痛みが出ていないか?

 

では、なんで痛みが基準になるのかと言うと、

 

痛みが出るとと言うことは「組織の強度」に対してある一定上の負担がかかり過ぎていて

 

組織の循環が悪くなるということです。

 

循環が悪くなると損傷部位は修復しないですし、筋力も落ちるし、

 

硬くなるしいいことありません。

 

この患者さんの場合、生活環境では運動不足で循環は悪くなっていますが、

 

もし、むやみに運動を処方して痛みが出ていたてしてもそれを無視して継続していたら

 

負担がかかりすぎで循環が悪くなっていたと思います。

 

僕らはこの「組織の強度」のこのことを「抵抗力」と言っていて、

 

リハビリでは抵抗力と負荷量を常に意識してプログラムを組んでいきます。

 

抵抗力に対して負荷量が超えないようなギリギリの負荷量で運動させることが

 

1番の効果の高い処方の仕方になります。

 

これらを踏まえると、

 

この患者さんへの「どれくらいが負担のかけすぎなんですか?」

 

と言う質問には、

 

「あなたは運動不足が原因で筋肉が硬くなり痛みを伴っているため、

 回数はたくさんやったほうが治ります。

 ただここでポイントなのは、運動中や運動後の痛みが出ない回数でやることが大事です。

 痛みが出ると運動をしていても逆に筋肉が硬くなってしまうからです。

 なので、今週はとりあえず3種目も30回やってみてその結果を僕に教えてください。

 くれぐれも痛みが出ても無理して運動しないように。」

 

ちょっと長いですが、ここまでの説明で患者さんは納得して実施してくれて、

 

今では自主的に運動をしてくれるようになり、腰痛も軽減しています。

 

いかがでしょうか?

 

運動の基準って意外と単純です。

 

でもこれを説明できていない先生が多いので、

 

この「抵抗力と負荷量」をもっと理解するといいです。

 

技術、知識だけではなく、ちょっとした説明をしっかりできる先生が結果を出している

 

ことは秘密ですが笑

 

P.S 

今の家電ってすごいですね。結局もNikonのカメラを購入しました。高かった笑


この記事を書いた人

橘田 幸博

橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015)に帯同し、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。

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