日本オランダ徒手療法協会    

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リハビリに卒業はいらない?!

2019.07.05

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

『卒業』

 

このワードで何が浮かんでくるのか?

 

学校?アイドルグループ?ユーミン?音楽?

 

ユーミンは古いか(歳がバレる笑)

 

色々と頭に連想できると思う。

 

人によって、異なるんじゃないかな?

 

ま〜だいたい学校関係が多いと思うけどね。

 

学校なんかほとんどが勉強の課程を修了すれば、そのまま自動的に卒業できちゃうよね。

 

ところてん方式みたいな感じで、

 

アイドルなんかは自分から言わない限りそんなことにはならない。

 

だから卒業って色々な形がある。

 

オランダ徒手療法協会が主催しているスクールなんかは修了過程が修了して入れば、卒業なんだけど、次のステップに行くためには試験が必要なんだ。

 

最上位クラスの場合はもちろん、その修了証明をもらうためには試験合格が必須なんだけど、卒業はできちゃう感じ。

 

本人が納得すればね。

 

でも、修了証明がなされないってことは、身についてないってことが判断されちゃうんだ。

 

これって、だから重要なんだよね。

 

だから、卒業って色々あるけど、結局は自分の気持ちや目指していたものが達成できたか、納得したかで『卒業』って形になると思うんだ。

 

で今回何について話したいかっていうと、リハビリの『卒業』

 

これに悩んでいる人っていません?

 

昔は本当に悩んでいた。

 

何に?患者さんには卒業って言葉がしっくりこない。

 

ま〜簡単にいうと治っても、通ってくる患者さんが本当に多いこと。

 

例えば、膝の痛みが問題で受診した患者さんが、『痛み』が治ってもリハビリに来るパターン

 

これって多くないですか?

 

来るなって、捉えられちゃうと困っちゃうけど、痛みが解消できたからそれで終了ってわけじゃないんですよね。

 

でも、こちらサイドからすると「もう、痛みは取れたから卒業じゃないですか?」って感じになるじゃないですか?

 

すると、患者さんから、これも、あれも、ってな感じで要望が出るんですよね。

 

そうすると、もうエンドレスでこの患者さんは通院して来るんです。。。

 

これを思ってしまう。そう、嫌悪感を抱いてしまう。

 

昔、自分も経験したからよくわかります。でも、これって実はこちらサイドのミスなんです。

 

それは、、、

 

一緒に考える

こんな患者さんに会いました。

 

膝の痛みがあって生活に困っている方です。

 

昔の自分であれば、20分で結果を出すことを考えて、膝の痛みを取ることに全力投球

 

歩くとき

歩くどのフェーズで

立ち上がり

階段昇降

段差昇降

歩く距離

 

ま〜とにかく、痛みが出る可能性のある動作を洗いざらいにすると思うんです。

 

そこから、悪い姿勢や悪い動作を修正して痛みの消失を目指していくと思うんですよ。

 

これはあなたもやっていると思います。

 

そこから、様々な施術展開を考えて、プログラムまで考えると思うんです。

 

で、ここが最大のミスなんです。

 

何かが足らないと思いませんか?

 

それは患者さんとのコミュニケーション

 

そう、問診とコミュニケーションが圧倒的に足りていないんです。

 

上の評価は痛みと動作この二つだけですよね。

 

それは、杉山の評価不足だって言われると思うんです。

 

確かに、痛みの場所と動作だけでリハビリをしようとした自分にも問題があると思います。

 

でも、これに整形外科テスト、画像所見やアライメントを上乗せしてもまだ、ミスです!

 

何がミスなのか?

 

話から聞き出すこと、聞いた事柄を集計して、患者さんと一緒に考えることをしていないんです。

 

痛みを取ればいい!痛みの動作をなくせばいい!これに終始してしまうと失敗しちゃうんです。

 

当時、僕の患者さんは見覚えのある患者さんばかりがいて、新しい患者さんを入れたくても入れらえない時期があったんです。

 

施術の成果は最初の40分で決まる!!

この問題の原因がなんなのかがわかった時から、

 

問診の時間と患者さんと一緒に考える時間を40分取るようにしました。

もちろん、病院側と患者さんには了解を得てですけどね笑

 

問診をして色々なことを聞いていきます。

  • 今の状況
  • 経過
  • 1日の生活リズム
  • 心理面の話
  • 今の姿勢になってしまった話

など

 

でここで重要なのが、どんな風になりたいか?

 

ここがものすごく重要なんです。

 

痛みや痺れなど症状緩和はもちろんですが、

 

趣味や生活から症状が取れることでどういうことをしていきたいのかを一緒に考えるんです。

 

そこから、一緒に考えて、現状と患者さんが考えていることを一緒にすり合わせる作業をするんです。

 

すると色々と出てくるんです。

 

  • 登山ができるようになりたい
  • 犬の散歩ができるようになりたい
  • 旅行をできるようになりたい
  • ヨガ教室に通えるようになりたい
  • 膝を気にしないで生活をしたい

 

このようなことを掘り下げていって、最終的な目標を立てていくんです。

 

当たり前じゃんって思うじゃないですか?

 

でもこれをしっかりやっている人って少なく。その目標を決めても目標に即したプログラムを立てないで、結局症状緩和だけに走ってしまい、いつまでも通い続けることになるんです。

 

で、目標を立ててリハビリをやってみるじゃないですか?

 

すると、目標に向かってやる意識がついて、自主的に何かをやるモードになるから、自主練も積極的に取り組んでくれて治りも早くなるんです。

 

最終的には病院や診療を卒業も一緒に考えるから、もめることなく終了するんです。

 

もちろん、目標を達成した後にこうして欲しいとか要望が出ますよね。そうしたら、そこでまた考えるんです。

 

これに何か腑に落ちない方もいるかと思うんですけど、、、

それは、この人が考えてこうしたいって思いが出てくればそこからリハビリ再開です。

今までの何が違うのか?停滞しないってことが大きく違うんです。

目標に向かってやるから、いつも通りの施術にならないし、前向きな姿勢のリハビリ介入が行えるから、同じ人を見ていても全く違う内容になって結果もついてくるんです。

 

この方法は本当に、治りが早いそして患者さん自身が納得してくれるのが、すごくわかります。

 

ぜひ、最初の入り口から問診やコミュニケーションに時間をかけてみてください。卒業する患者さんが増えると思いますよ。

 

PPS

この話は、卒業させることが目標っていているわけではなくて、真の目標やゴールを立てることで患者さんのやる気やその後の道筋を自分で考えることができ、リハビリ積極的に参加し、治りのスピードが早まっていくんです。

オススメですよ〜

 

PS

『卒業』って言えば自分の場合、尾崎◯ですかね笑


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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