日本オランダ徒手療法協会    

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【重要記事】膝の負荷調整のために目標設定

2019.05.23

from 橘田 幸博 マレーシアにて

 

「トレーナーは水のボトルを持たなくていいよ」

 

と選手から言われた話。

 

僕はGW中にマレーシアでタッチラグビーワールドカップがあったので

 

トレーナーとして帯同してきました。

 

日本からは6カテゴリーのチームが参加し、

 

結果は銅メダル3つで快挙でした。

 

日本チームは「one japan」というスローガンを掲げ、

 

選手やスタッフが同じミッションや目標にに向かって

 

自分のやるべきことをしっかりこなすことができたのが、

 

快挙に繋がっているんだと思いました。

 

大会1日目の話なんだけど、

 

試合前にウォーミングアップするために選手が待機するテントからグランドに移動する

 

時に、僕が水のボトルを持とうとしたら、

 

選手「トレーナーは水のボトルを持たなくていいよ」

 

僕 「えっ?なぜですか?」

 

選手「全ては銅メダルを取るためにだよ」

 

選手「トレーナーは選手をケアする仕事だから手を大切にして」

 

初めて言われたので、衝撃でした。

 

こんな意識の高いチームに出会ったことがなかった。

 

全てはメダル獲得のために、

 

色々と考えていることがすぐにわかった。

 

確かに、チームはネガティブな言葉はたとえ負けている時でも

 

誰1人使うことがなかったり、マネージャーに感謝していたり、

 

全てがメダルを取るための要素が備わっていたと思います。

 

この経験を通じて何が伝えたいかというと、

 

「目標」をしっかり持とう。ということです。

 

選手は「銅メダル獲得」という目標のために必要なことだけする。

 

これって意外とできないもんですよね。

 

治療家として何か成し遂げたいことや達成したいことはあなたはありますか?

 

今回は「目標の設定の重要性」についてお話します。

 

症例:膝痛で困っている40代ぐらい

その方はマラソンが趣味で

 

2ヶ月前からマラソン後の鵞足部で痛みが強く出現し、

 

中々、痛みが治らないと訴えている方でした。

 

オランダ徒手式の問診でいつも通り聞いていくと

 

明らかにマラソン練習量が多く、「オーバーユース」により

 

痛みが中々治らないということがわかりました。

 

なので、走ることを一旦中止にすることと

 

治療とリハビリをすることを説明し、納得して帰ってくれました。

 

そして1週間後、患部を確認すると

 

炎症が強くなっていて症状が悪化していました。

 

まさかと思い、質問して見ました。

 

僕「走ることを中止していますか?」

 

患者さん「そう思ったんですが、走りたくなって走っちゃいました」

 

僕「そうですか・・」

 

患者さん「今度は走りません」

 

僕「お願いします」

 

こんな患者さんいませんか?

 

治したいけど、走りたい。

 

痩せたいけど、食べちゃうみたいな方。

 

僕は以前からこんな患者さんに困っていました。

 

でも、このようなことが減らせたらもっと簡単に治る患者さんが増えるのではないかと

 

思ったので色々試しました。

 

その中で一番よかったのは、「具体的で自主的な目標設定」

 

これでした。

 

目標設定していないと治療現場でもエラーを起こす可能性があります。

 

たとえばマラソンを走る人も「目標」がみんな違います。

 

健康のために走っている人、いいタイムを出したい人、長い距離を走り切りたい人

 

など様々な人がいます。

 

みんな走るでも同じトレーニング方法ではないはずですね。

 

目標が違うともちろんリハビリプログラムを変わりますよね。

 

なので、この患者さん質問し、、

 

「6ヶ月先のマラソン大会で痛みがない状態で走る。

さらにいつもより5分タイムを縮める」

 

という目標を設定してもらいました。

 

すると

 

この目標設定により、マラソンを一旦中止してくれて、

 

さらに患者さんの膝の経過がよくなっていきました。

 

これってマラソンだけではく、何かを達成するときに

 

目標設定というのが、1つの方法になります。

 

結果を出すための目標設定とは

①具体的に

 

具体的な方が何をすればいいのかの計画が立てやすいので、

 

より成果がだしやすいのです。

 

当たり前ですが、目標が曖昧だとやるべきことも曖昧になるので

 

実施したことが間違ってしまうこともあります。

 

なので、「マラソン大会は万全で走る」という目標より

 

「痛みのない状態」の方がわかりやすくより具体的ですよね。

 

②数値で

 

目標を数値を入れておくとより目標に向けて行動できるようになります。

 

数値って主観で変わることないもので、「6ヶ月先」は誰が見ても「6ヶ月先」なので

 

より明確な目標となり達成率が上がります。

 

もちろん途中の評価もしやすいので、4ヶ月経ったのにまだ1分しかタイムを縮めていないの

 

であれば、トレーニングメニュー変えなくてはいけませんね。

 

③現実的に達成できる

 

目標はできるだけ少し頑張れば達成できそうなことを設定するといいです。

 

ハードルが高い目標ですと、長続きが難しく途中で挫折する可能性が高まるからです。

 

この場合に、「5分タイムを縮める」という現実的な設定の仕方は、

 

本人のモチベーションを上げます。

 

このように目標設定の仕方で

 

痛みを阻害する要因である「オーバーユース」の原因である

 

負荷量が調整しやすくなりますし、成果が得やすいです。

 

ぜひ実践してみてください!

 

PS

銅メダルをとった瞬間に立ち会えたことは治療家として最高でした。


この記事を書いた人

橘田 幸博

橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015)に帯同し、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。

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