ニーインの原因は骨盤にある! | 日本オランダ徒手療法協会    

blog

ニーインの原因は骨盤にある!

2019.05.16

From:長島 将太

 

@姪浜のスタバより

 

GWもあっという間に終わってしまいましたね。皆さんはいかがお過ごしでしたか?

 

私はと言うとほぼ通常勤務でした(笑)

 

ただ嬉しいことに、何もない2連休があったので久しぶりに映画を見たんですね。

 

その映画のタイトルは……

 

「アベンジャーズ!!」

 

この映画、アメコミで超有名なアメリカの出版社「マーベルコミック」が連載しているヒーロー物の実写版なんですね。

 

普段は少し難しめの映画や、最後までどうなるか分からないサスペンス系が好きだったので

この手の映画は、どうせ子供騙しだろと思って見るのを避けていたんです。

 

ただ最近、テレビで映画CMを見ていると面白そうだったので1作目だけ見てみたんですね。気づいたら朝の7時(汗)

 

完全にハマってしまいました(笑)

 

単純にヒーロー達がカッコよすぎる!

そして、ヒーローの数が尋常じゃなく多い(笑)

 

スパイダーマン、アイアンマン、キャプテンアメリカ、イーグルアイ、超人ハルク

マイティー・ソー(これヒーローと言うより神です)などなど

 

こんなにも大勢のヒーローが地球を守るために存在している事に驚きましたが、マーベルの実写映画の数も衝撃的だったんですよね。

 

だって全作で30本もあるんですよ(笑)

しかも、その作品全部が繋がっているという壮大なスケール。

 

映画全部見終わるのに、単純計算で、、、2.5時間 × 30本 =75時間(約3日間)

ちなみに、休憩なしです(汗)

 

連休中に見てしまおうと思ってましたが、現実的に無理。

色々とリサーチした結果。

やはり貴重な時間は、メルマガを書かないと!と一気に現実に引き戻されちゃいました。

 

さて、私の休日の過ごし方の話はこのぐらいにしておいて、大事な治療の話をします。

(今回の内容は全くヒーローは関係ないですが、少なからず患者さんのヒーローでいたいなと思っています。半ば強制的ですが……汗)

 

今回は、スポーツ選手の「術後からの競技復帰プログラム」について意外と見落としている重要な視点をシェアしたいと思います。

 

特定の動作で膝が痛い患者Aさん

この方は、後輩が担当していた前十字靭帯再建術をした女子バレー選手。

 

私が介入し始めたのは、ちょうど手術から2ヶ月半(術後10週)を経過した頃でした。

この頃は、全荷重(体重を全て乗せてOK)でのスクワットや片足ランジ動作など、自重を使って積極的に運動を行っている時期なんですよね。

 

この選手も、予定通りにプロトコルは進んでいたようなんですが、ある特定の動作で「膝痛(膝の外側)」が出ると訴えてきたのです。

 

その動作というのが「片足でのスクワット/ランジ動作」

 

このような場合って荷重時のアライメントが大事じゃないですか。

 

なので、動作チェックをしてみると、やはり足ー膝ー股関節の荷重位置が悪かったんですよね。荷重位置が、少し内側に入りやすく。いわゆる「ニーイン」の状態になりやすかったんです。

 

さらに詳細にチェックしていくと、どうも「股関節周りの筋力」と「足首のアーチ」「膝関節の遊び」に問題があったようなんです。そこで、それぞれの問題に対してアプローチし、「よし、これで大丈夫やろ!」という所まで改善した所で再チェック。

 

「おー痛くない!!」ってなる筈だったのですが、表情的に微妙な感じ(笑)

 

ある程度は改善するんだけど、セラピストも患者さんも何かスッキリしない…あの微妙な雰囲気って誰しも経験ありますよね?

 

「あれ?こんな筈じゃないのに…」ってね。

 

実はここまでのアプローチ方法は、後輩セラピストがやっていた事なんですね。

昔の私もほぼ同じように考えていました。

 

ですが、今では違った観点からこの問題を見ることで解決できるようになってきました。

 

術後の影響は、膝以外にも出る!?

結論から言うと、今回の選手の場合の問題点は「骨盤帯」にあったんです。

 

前十字靭帯の手術はほとんどが関節鏡で行います。

そしてこの関節鏡は膝蓋腱の脇あたりから入れ込むので、膝蓋腱や脂肪体などは損傷を受けます。さらに、大腿骨や脛骨に穴を開けたり、腱を採取したりと様々な軟部組織に損傷が起こるので膝周りはかなり癒着するんですよね。

 

だから、術後ケアは患部に重きが置かれる。

 

ですが、術後の競技復帰を見据えたリハビリをするのであれば、これだけでは間に合わないんです。と言うより患部ケアと同時進行でアプローチする必要のある部位があります。

 

それは「腰部ー骨盤帯」です。

 

なぜなら、手術によって生じた膝の影響が腰部〜骨盤周囲の筋腱、靭帯などの軟部組織の柔軟性であったり、滑走性といった「体内環境」に影響を与えるからなんです。

 

今回の場合、片足荷重時の痛みの原因となっていた問題は、「骨盤の可動性」だったんですね。具体的には「仙腸関節の動き」と「下位腰椎の不動」により荷重範囲が狭くなっていました。その結果、荷重時のアライメントが内側に寄り膝の外側痛が出ていたんですね。

 

そこで、、、

 

・下位腰椎のセルフモビライゼーション

 

・仙腸関節のセルフモビライゼーション

 

上記のアプローチを行い再チェックしました。すると、荷重下のアライメントも修正されエクササイズ時の痛みも消失したんですね。

 

ただ、この反応はあくまで一時的なので大事な事は「セルフエクササイズを継続すること」なので、彼女には「習慣化の方法」まで伝えました。

 

このように、競技復帰を目指すアスリートの術後アプローチは、「体内環境」を考慮した先を見据えたプログラムが非常に重要になってくるので、腰もセットで診ると計画通りの復帰プログラムがもっとスムーズに行くかもしれません!

 

PS

実は「アベンジャーズ」にハマったのは、この患者さんの影響なんです(笑)

ついこの間、最終章を見に行ったらしくまさかのネタバレ話をわざわざしてきた彼女。ある意味、私の中でアベンジャーズの思いが終わりを迎えました(泣)

 


この記事を書いた人

長島 将太

長島 将太

理学療法士。JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。