日本オランダ徒手療法協会    

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転んだ骨折が筋力低下はウソ!?

2019.05.03

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

謎の子供「こんにちは〜〜〜!!」

 

杉山「ぉ、おう。こんにちは(だれ??)」

 

息子「あそぼーぜー」

 

謎の子供「何する??スイッチしよう笑笑」

 

サッカーの仕事から家に帰ってくると、

息子の隣に見知らぬ子供がカルピス片手にじゃがりこ食べていた?

 

誰だ??

 

恐らく友達なんだろうが、、、

 

話を聞くと、先日うちの息子が生まれて初めて友達の家に一人で遊びに行った。その時の興奮度は計り知れず、

 

自販機のルーレットで『7777』が揃って、もう一本缶ジュースがもらえた時と同じような興奮度

 

その興奮を味わいたかったらしく、

 

今度はうちの息子がその友達を我が家に招待したわけだ。

 

ま〜自分も父親になって、息子の友達が家に来るのはなんとなく感慨深いものであり、同じ年頃に遊んだ友達のことを思い出させてくれる出来事だんだよね。

 

家に何をしていたのか?

 

それは、ゲームして、外でチャリンコで遊んで、水風船投げて、ゲームして、、、、

 

この永遠のループが続くかと思いきや

 

息子もその友達もすでに小学生

 

社会の時間をわかってきたのか、夕食の時間が近づいた時点で次回の約束をして「さよなら」したわけだ。

 

なんにせよ。

いきなり、家に見ず知らずの子供がいて、めっちゃくつろいでいる姿をいきなり目にするのは何か「はっ!!」(驚)とすると同時に息子の成長が垣間見えた瞬間だった。

 

こんなことって、医療現場では日常茶飯事ですよね。

容態が急変したとか、転倒してしまったとか、医院に駆け込んできて肩凝ってこるから見て欲しい

 

こんなこと当たり前で、誰もがそれに対応するじゃないですか。

 

今回、自分もそのような場面に遭遇して、あることからリハビリに難色を示したケースを紹介したいです。

突然のリハビリ依頼

スタッフ(ス)「杉山先生、ちょっと相談事が、、、」

 

杉山(杉)「どうしたんですか?」

 

ス「実はずいぶん前に転倒して手首を骨折した方いるじゃないですか。」

 

杉「はい、もう良くなってリハビリ卒業する人ですよね」

 

ス「その方がまた転倒して、今度は左の足首を骨折したんです」

 

ス「そこで、またリハビリをお願いしたんです。今度は転倒の予防で筋力訓練や体操をお願いしたいんですよ」

 

杉「う〜〜〜〜ん」

 

このようなことって、あなたの周りでもあるんではないでしょうか?

 

転倒を繰り返す、患者さんやお客さん、施設のスタッフや家族から転倒予防のために筋力運動や体操を頼まれるケース

 

おそらく、3年以上前なら二つ返事で「了解しました」って言ったと思うんです。

 

しかし、上記の会話文からお察しのように自分は少し悩んだんです。

 

なぜなら、なんでこの人転倒したんだろうって、しかも同じ場所で2回、他のところでも数回転倒している。

 

しかも、このかた別の知的な障害を持っていて、こちらの指示を守ることができない方なんです。だから、ドクターも足首のヒビ程度だったから、今回はU字装具を処方して、あとは独歩を許可したんです。

 

だから、日常生活は通常通り過ごしており、階段昇降も許可が出ているんです。

 

このことに関して、家族も了承しているから、生活は何も変わらないんです。

 

そんな状況下で、自分のところでリハビリをして、転倒しない体を作って欲しいって依頼が来たんです。

 

リハビリに難色を示した自分

スタッフさんが来て、おそらく、自分が二つ返事でOKしてくれると思ったんだと思います。しかし、難色を示したから、少し機嫌が悪くなったんです。

 

それはそうですよね。

 

だって、骨折や転倒を繰り返している方になんで手を差しのばさないのか?

 

なんか間違ったことを自分は言っているのか?

 

ってね。

 

リハビリを拒否したんじゃないんです。

『筋力訓練や体操だけでこの人、本当に転倒しないようになるのかって??』

 

この疑問がすごい自分の頭の中にあったんです。

 

だって、転倒する前は普通に生活して、どのスタッフから聞いても転倒するようなふらつきや危ない場面を見たことがないって話なんです。もちろん、階段昇降でもです。

 

自分から見ても危ないシーンは見たことがない

 

それにもかかわらず、1年間で5回程度転倒して、そのうち3回は骨折や捻挫を繰り返していたんです。

 

そこで、スタッフさんに頼んで、今まで転倒した時の詳細の情報とこのかたの詳しい情報を見せて欲しいって話したんです。

 

これが問題だった!!

それで、情報を見せてもらったんです。

 

転倒した時の情報から共通するのは『階段や段差や下りで』に関わるもの、昼間夜間の差はなく、受傷前後で変わった行動や様子もない

 

ここからわかったのは段差・階段・下りの時

 

それ以外、これが問題かもしれないって言うものがあったんです。

(全てを書くと情報漏洩になっちゃうんで2つほどあげさせてもらいます。)

 

・糖尿病

・白内障

 

これだったって思ったんです。

 

糖尿病って聞くとなんとなく、太った人が持っている病気のイメージがありますが、実はこの糖尿病とても怖い症状がたくさんあるんです。

 

糖尿病の症状に関してはここでは説明しませんが、

 

そのうち引っかかるのが、神経障害と網膜症関係だったんです。

 

このかたもしかしたら、視力が悪い可能性があるのと、足底面の感覚が鈍く、踏み込む感覚が乏しい可能性があるって考えたんです。

 

つまりです。

 

平面であれば、前に進むだけなので、今の状態でも歩行は可能。

 

実際にできているしね。

 

しかし、段差の場合は、片足に体重がもろにかかる、それで感覚が鈍磨していればぐらつく可能性はかなり高い。

 

視力の関係も捨てきれない、視力が悪く段差の状態が見えにくい場合は踏み外すことも考えられる。

 

まだある。

 

糖尿病は四肢の筋力低下著しく起こる可能性があるので、段差であれば片足立ちで自分の全体重を支えないといけない。歩行よりも片足になる時間は長いのだから、階段で転倒する可能性は大いにあるわけだ。

 

ということを情報からリサーチ、仮説を立てた。

 

チームで取り組む

このことをスタッフさんに伝えた。

 

すると、

「体操や筋力訓練だけではダメなんですね。病院との連携をとったほうがいいかもしれないですね。先生が頷かない理由もわかりました。ありがとうございます。」

 

それから、どうしたかというとスタッフさんと連携を取り、ドクターに診てもらうようにして情報の提供を待っている。

 

自分にできるのは『筋力』と『感覚』のところ

 

だから、足底の感覚を戻すためのリハビリと施術を行う方針でプログラムを立案したんだ。

 

スタッフさんも了承してくれた。

 

情報を深掘りするのはとても大切、体操や筋トレはすぐにできるが、なんでその人がこのようなことを繰り返しているのか?

それを考えることがとても重要。

問診ができないような人がいる場合は、紙面の情報や家族やスタッフさんなどからリサーチして推測から仮説を立てることもある。

 

だから、いきなりリハビリする前にリサーチがとても重要なんだよね。

 

PPS

実は、まだこのかたのリハビリは始まっていない。(え〜って聞こえそう)

 

このブログを書いているこの日の出来事なんでね。(笑)

 

また、このかたの経過をブログでお伝えするね。

 

PS

今回は一人だけだったが、これからどんどんいろんな友達連れて来るんだろうなぁ

 

彼女を連れてきたらいったいどれほど、自分は驚いってしまうのか??(笑)

 

息子の成長が楽しみ(親バカです笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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