日本オランダ徒手療法協会    

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筋筋膜リリースの効果を上げる方法

2019.04.04

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

新しい年号は『令和』です。

 

数日前の話ですけど、この光景を見るのはこれで2度目になります。

 

2回目ですが、年号が発表された瞬間ってなんか「ポカン」としてしまうのは私だけでしょうか?

 

この年号は来月5月からの始まるみたいですね。

 

それに伴い、元年に入籍する人が多いらしく、ゴールデンウィークにも関わらず、開ける役所もあるみたいです。

 

『令和ベイビー』みたいな特集もあるでしょうね。

 

先日、嫁の妹に念願の赤ちゃんが生まれたんですよ。

 

生後2ヶ月目の赤ちゃんを家族で見に行ったんです。

 

行くと、顔が風船のようにまんまるの赤子がいるじゃないですか。

 

もう、生まれた姿に嫌なこととか全て忘れさせて、いつも眉間にしわを寄せている自分の顔も緩みっぱなし。

 

お乳を飲ませるとミルクと一緒に空気も飲み込んじゃうんですけど、赤子は自分でその食うウキをゲップで出すことができないんですよね。

 

だから、母親が背中をポンポンして、ゲップを出してあげないといけないんですが、

 

中にはその行為をしてもなかなかでない子がいるんです。

 

そうすると、お腹が膨れちゃうことがあって、苦しそうになるんです。

 

実際、この赤ちゃんもそうだったんです。

 

赤子の母親「スギちゃんどうにかできないかな?」

杉山「う〜ん、どうにかしてみようか?少し見ていい?」

赤子の母親「いいよ」

 

するとかなり腹部に張りがあって、背部の筋緊張も上がってたんです。

とは言っても赤ちゃんレベルだから、普段診る患者さんよりは全然柔らかい。

 

それで、ある手技をやってみたんです。(オランダ徒手で習ったやつ)

 

赤ちゃんなんで、詳しい話はしません

真似して、体調を崩してされても責任が取れないんで(すんませんm(_ _)m)

 

その手技をかなり繊細な力加減で行ったんです。

 

すると、次の瞬間

 

赤ちゃん「ゲッ!」

 

ゲップが出たんです。しかも、腹部の緊張が風船がパンパンだったのが、ふわふわのシフォンケーキみたいになったんです。

 

大成功!!

 

ものすごく、赤子のお母さんから喜ばれました。

赤ちゃんもスヤスヤと眠りについてましたよ。

 

やっぱり人間の体なんだな〜と思いました。

 

でも力加減を間違えたり、狙いを定めてそのポイントを攻めないと体にはいろんな変調がおきることもあるんです。

 

先日の遠征先でのこんなことがあったんで、紹介します。

 

パフォーマンスが低下した選手

以前ブログでケアをやりすぎて、次の日の試合のパフォーマンスが低下してしまったというブログを紹介しました。

 

今回はその失敗を無駄にせず、パフォーマンスが落ちないようなケアをして成功したことを紹介しますね。

 

選手「今日の試合でかなり腰の負担が来て、動きにくかったんです。明日この状態で行くと動きづらいんでどうにかしてもらいませんか?」

 

杉山「いいよ。前回の施術後の試合はどうだった?」

 

選手「動きやすかったんですけど、後半になると背中の反りが出なくて、ギリギリのボールが取れない感じだったんです。」

 

杉山「OK!、今日は少しせめてやってみるね」

 

まずはこの選手の紹介を少し

 

この選手はゴールキーパー何ですが、以前から腰痛の訴えがあって、練習や試合終了後にケアを継続して来たんです。

 

  • 腰痛
  • 背部の緊張が高い
  • 臀部からハムストリングの緊張高い
  • 上記部位にも圧痛がある
  • 腰痛になって半年以上
  • 不眠が続く
  • 腰椎の前弯がかなり強い
  • 胸椎の可動性は乏しい

 

こんな感じで

 

仮説を立てると

不眠と痛みで腰部の循環機能がかなり悪くなっており、酸素と栄養が行き渡らない状態になっている。しかも、腰椎の狭窄があり、末梢神経を圧迫させて、L4〜S2レベルの広範囲の筋肉の緊張も高くなっている。

 

このような仮説を持ってやるんだけど、

 

  • マニュピレーション
  • リリース
  • モビライゼーション
  • ストレッチ

 

これを初期の頃重点的にやったんだ。

 

すると、痛みも取れて、患部やL5〜S2レベルの筋肉も緊張がダウン

 

本人もかなり喜んでいた。

 

しかし、次の日に試合に臨むとパフォーマンスがかなり落ちていたんだよね。

 

そこから、試合に臨むためにどのよう最高のパフォーマンスで選手を持って行くかを考えたんだ。

 

それはある力加減が重要だってことに気づいたんだよね。

 

施術の力加減を考える

ここで重要なのは、普通の手技を普段通りにやったってこと

 

これが、最大のミスだったんだよね。

 

いつもの力で筋肉や筋膜や関節や関節包を緩めてしまうとこの選手はパフォーマンスが低下するってことなんだ。

 

だから、この遠征までにどうにかして、この選手のパフォーマンスの低下しない、さらに言えば向上する施術方法と力加減を探す作業をしていったんだ。

 

力加減っていうと何だかアバウトな感じかもしれないけど、自分は筋肉を動かした距離や関節をずらす距離で力加減を決めていったんだ。

 

そこから、選手の体とパフォーマンスをすり合わせる。

 

施術内容は同じだけど、

 

軟部組織をズラす距離を変えて、選手と話しながら遠征まで試行錯誤しながらやっていったんだよね。

 

すると、この選手の場合、マニュピレーションと下肢筋肉のリリースやストレッチは通常通りの力でやってもいいが、腰回りの筋肉は緩めすぎるとパフォーマンスが落ちることがわかったんだ。

 

どんなことが起きるかというと、体の固定がうまくいかず、反応する一歩目の足が出づらくなることがわかった。

 

だから、リリースをやるときにズラす距離を通常の力でやるときの半分でやるとパフォーマンスが落ちず、しかも向上した状態でできるようになったんだ。

 

つまり、パフォーマンスを下げずに施術するときには一回の施術ではどうなるかわからない。だから、何度も選手と試行錯誤を重ねて、選手が動きやすくて痛みが出ない施術の力加減を模索する必要があるんだよね。

 

大変だけど、これをやるのとやらないとでは選手の信頼関係がかなり違うから、もし施術後のにパフォーマンスが低下してしまうことを経験している先生方がいたら試してください。

 

PS

試合後に選手が真っ先に自分のところに来て、ハイタッチを求めて来たとき、やって来てよかった〜と思う。

 

PSS

赤ちゃんの施術をやっている最中にお腹が緩んで楽になったのか、思いっきり顔におしっこ浴びました。(笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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