日本オランダ徒手療法協会    

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猫背改善法〜肩甲骨編〜

2019.03.22

from 黒田雄太  自宅デスクより

 

最近外出時にはマスクが欠かせない黒田です(汗)そうです、花粉症です(涙)

 

僕は仕事はバス通勤なので、バスに乗っている時とかバスを待っている時なんかは時間がちょっとだけあるんですね。

 

その空いた時間で大体はYouTubeで配信されているオンライン講座を聞いたり、気分によってはその時に気に入っている音楽を聞いたりするんです。

 

3月になり仕事帰りもだいぶん明るくなってきたので、帰りのバスを待っている時にはよく読書もするんです。

 

最近読んだのは「7つの習慣に学ぶ心配ぐせをなおす術」という本。

 

もう読み終わったのですが、結構面白かったですよ!「7つの習慣」というのは自己啓発系のバイブルと言っても良い大ベストセラーの1つですよね!(僕は読んだことないのですが苦笑)

 

その「7つの習慣」の内容をもとに心配事に対してどのように対処するのかを実際のケースを通して紹介してありました。

 

色々書いてあったのですが、本を読み終わった後に自分の中で印象に残るのは大体一つか二つでその他のことはあまり覚えていなかったりするんですよね(苦笑)。でも、多分その時自分が求めていることなんでしょうから学ぶことは多いんです。

 

今回の本で僕が一番印象深かったのは時間の使い方。色々なことに心配事が向かってしまうのは自分の時間が充実していないことも一つの理由とのこと。

 

なので、自分の生活を充実させるために「重要だけど、緊急性が低い事」を行えるように時間の使い方を調整しなさいと書いてありました。確かに「重要だけど、緊急性が引く事」は後回しにしてしまいがちですからね。

 

これを意識してまだ1~2週間なんですけど、やっぱりワクワクすることを考える時間が増えてとても楽しいですね!

 

それにしても一つのことを意識するだけでこんなにも生活が変わるなんで自分でも驚きです!!

 

あっ、そう言えば患者さんをみていたときにも同じような事があったなぁ〜(ワザとらしい笑)

 

という事で今回はある部分にアプローチする事で一気に変化が生まれた患者さんのことを紹介したいと思います。

 

猫背って治るの?

僕も以前色々な講習で猫背の治し方を学びましたが、本当に治るの?とあんまり信じていませんでした(汗)

 

今回はいつも紹介する腰痛や膝痛などの整形疾患の患者さんではないんです。

 

70代男性でパーキンソン病の患者さん。パーキンソン病とは中枢神経疾患の一つで身体の筋肉が硬くなって姿勢が悪くなったりする病気です。

 

身体が硬くなる関係で姿勢保持が出来なかったり、姿勢が崩れたときにそれを戻す姿勢反射と呼ばれる反応が乏しくなります。

 

さらに歩くときに足がなかなか出ない「すくみ足」や小刻みにしか足を出せない「小刻み歩行」も出てきます。なので、転倒の危険性が高くなるんですよね。

 

この患者さんもパーキンソン病の進行に伴いそのような症状が出ていました。そして姿勢もかなりの猫背になってしまっていたんです。

 

猫背を改善する時って、結構たくさんアプローチしないといけませんよね。

 

部位でいうと

 

・頚椎

・胸椎

・胸郭

・肩甲骨など

 

組織的にいうと

 

・筋肉

・筋膜

・関節包

・靱帯など

 

とかなり多いです。

 

その中でもこの患者さんは肩甲骨が硬い!硬い!

 

ガチガチで全然動かないんですよね(汗)

 

肩甲骨は胸郭と筋肉で繋がっているので、主に筋肉が動きを制限しますよね。

 

なので、

・肩甲骨自体を動かすモビライゼーション

・僧帽筋、菱形筋、前鋸筋、広背筋などのリリースやストレッチ

 

をしてみたんですけど、なかなか動きが出てこない!

 

あんまり肩甲骨を動かす事に対して多くの手技があるわけではないから、ほぐれるまで繰り返しリリースやストレッチをするしかないかなぁ…そう思っていたんです。

 

そんな時にちょっと初心に立ち戻って試しにある部位にアプローチしてみたんです。

 

すると…一気に肩甲骨が動くようになってきたんです!!!

 

おー凄い!、こんなにも変わる?と自分でもビックリでした!

 

冷静に考えるとアプローチすべき部位なんですけど、つい見落としていたんですね。

 

小さな部位でも大きな影響

肩鎖関節にアプローチしてみたんです!!すると肩甲骨の動きが大幅に良くなりました!

 

解剖学や運動学的にみると、肩甲骨と胸郭は主には筋肉で連結しています。でもちゃんと確認すると肩甲骨は「関節性」には鎖骨を介して胸郭と連結しています。肩鎖関節と胸鎖関節ですね!

 

当然っちゃ当然なんですけど、あまりにも小さな部位だったのでそれほど影響ないだろうと思ってアプローチしていなかったんですね(苦笑)。

 

だけど、あまりにも肩甲骨の動きが硬かったのでその小さな「肩鎖関節」に試しにアプローチしてみると大きな変化が生まれたという訳なんです。

 

「肩鎖関節」に対しては肩甲骨を固定し、鎖骨を動かすというモビライゼーションが多く用いられますよね。

 

僕もモビライゼーションはよく使うのですが、今回はマニュプレーションを使いました。

 

マニュプレーションはただ単に関節の動きが良くなるだけではなくて、その関節周囲の筋肉や筋膜の緊張を緩和させてくれるんです。

 

なので、肩鎖関節のマニュプレーションによって肩鎖関節の可動域が上がったのに加えて、周囲の僧帽筋などの緊張が低下したことも考えられますね。

 

それによって、肩甲骨の動きが大幅に良くなった!そう僕の中では解釈しています。

 

今回はいつもとちょっと変わった患者さんをご紹介しました。ただ疾患は違えど猫背を改善する機会は臨床ではとても多いですよね。頭痛や肩こり、肩関節障害、腰痛…。

 

実は自分が思ってもみなかった部位に主な原因があるときがあります。

 

自分の経験を当てにするだけでなく、しっかりと目の前の患者さんの真の原因を追求できる治療家で在りたいと思いましたね!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

使える時間を増やすことは出来ないけれど、何に使うかは選択できる!時は金なり!昔の人はいい事言うなぁ〜。僕の座右の銘になりました!(笑)

 


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。

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