日本オランダ徒手療法協会    

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頭痛と不眠症を”ある”もので一発撃退!

2019.03.07

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

俳優「あーそこそこ、気持ちいい〜」

俳優「そこが効くんだよね〜」

施術者「ここがツボなんです。」

司会者「肩こりなのに、頭や胸をほぐすと治っちゃうんですね〜いや〜人間の体不思議だらけですね〜」

 

テレビの中の一幕である。

 

この業界に入るまでは、人間の体が不思議でテレビの中のことを鵜呑みにしていた

 

だから、肩こりは肩を揉まずに、鎖骨下の胸の筋肉をほぐしていた。

 

だって、やると本当に肩こりが取れるんですからね(笑)

 

それから、この医療業界に入り、同じような番組がやっていて、その司会者や芸人にテレビに向かってものすごい勢いて突っ込んでいた。

 

杉山「そんなのは当たり前だろ!

杉山「体の運動連鎖や肩甲骨の位置関係が悪いんだから。肩がこるのは当たり前!!!」

 

そんな時でも、こんな疑問が出てきた

 

(なんで姿勢が悪くなると肩がこるんだ?)

 

病院で俺よりも姿勢が悪くて、肩甲骨の位置なんかものすごく変な位置にある人が

肩がこるような訴えはないよな?なぜ????

 

なぜ?なぜ?

を繰り返していたんだけど、ある時その患者さんに質問してみたんだ。

 

杉山「なんで、〇〇さんは肩がこらないんですか?」

患者さん「本当だね。昔はよく凝ったけど、ここの病院に通ってからなくなったわね。」

 

(リハビリのおかげ嬉しい笑)

 

でも、この患者さんって俺がここに就職する前から来てるはず、、、

 

特にしていることは。毎日、物療で肩らへんを照射しているくらい。

 

そこで答えはなんとなくわかったんだ。

その答え後で。。。

 

頭痛で寝れないんだよ!!

先日、自分のところに頭痛持った患者さんが来たんだ。

 

患者さん「先生どうにかしてくれ!頭が痛くてしょうがないんだ。」

杉山「そうなんですね。みますよ。これいつからですか?」

患者さん「もう何年も前からだよ。」

患者さん「頭痛があって、ねれなくて、すぐに起きちまう!寝ても2時間おきだ!」

 

かなり苦しそう。

 

医者の診断ではストレートネック、頸肩腕症候群と書いてある。

 

そうなんだ。

 

でもこれは横に置いて置いちゃいます!

リスク管理には使うけど。

 

診断では患者さんの真の病態は出てこないからね。

 

  • 首が痛い
  • 頭全体が痛い
  • 歩いても、じっとしてても、寝てても、座っていても痛い
  • 風呂に入ったら少し楽になる
  • 手先の痺れなどはない
  • 一日中同じ痛み
  • 年単位前
  • タバコを吸う
  • 食欲もあまりない
  • 運送業をやっていた

などなど

 

この患者さんはこんな思いだった。

「頭痛をとって、ゆっくり朝まで寝たい」

「頭痛のことを忘れて生活したい

 

これを達成させなければいけない。

 

  • 痛みは頭部広範囲
  • 炎症症状はない
  • 痺れもない
  • 風呂に入ると楽になる

 

このキーワードからこれは関連痛による痛みだと考えた。

 

おそらく、頸部にアプローチすれば症状の改善はできると考え、モビライゼーション、頸部周囲の筋肉のリリース、頭部の痛みがデルマトームで見るとC2だったので、C1、2、3のマニュピレーションを行なった。

 

すると、痛みはすんなりと取れた。

 

杉山「どうですか?」

患者さん「おっ、痛くない。先生ありがとう」

患者さん「じゃ、またな」

杉山「え〜、まだ伝えることがあったのに」

 

数日後、再び来た時は暗い顔で、何かこちらを睨みつけるような表情だった。

 

頭痛解消のカギは枕

実はこの人の目標って、痛みを取ることもあるんだけど、

もっと、重要で切実な悩みだったのが寝れないことだったんだよね。

 

実は、この患者さんにはきっと寝る姿勢に問題があると考えていたんだ。

なぜか?風呂に入ると楽になるがヒントだったんだ。

つまり、温まることで筋肉って、血行が良くなって緩むじゃないですか。

 

そう、寝ている筋肉が緩めばいいなと思ったんだ。

 

それで、首に何かしらストレスがあれば、頭痛との関連痛がより確信に近く。

 

で。いつも寝ている姿勢を取ってもらったんだ。

 

すると、後頭部は枕にの買っているけど、あごが上がっていて、頭部は伸展方向。

首と布団の間には15cm以上の空間が頸部全体にあるような状態。

 

これは、頭痛になるよって思った。

 

それで、この人専用の枕を作ることにしたんだよね。

 

バスタオルを使って首の空間を埋めて生理的前弯を作り、あごが上がらないところで、本人が気持ちいい高さを作ってあげた。

 

「それで2、3日過ごしてみて。」

 

「わかった。。。」

 

半信半疑の状態。

 

数日後、来院時

 

もう満面の笑みで、

患者さん「先生!もうスッキリだよ。痛みもなくて、6時間ブッ通しで寝れたよ。」

患者さん「頭痛もなくなったよ。いや〜楽だよね。」

患者さん「ありがとう!!!」

 

自分もその結果には驚いたよね。

 

だって、そんなに変わるかなって、あまりないからね。

 

ただ、その患者さんのストレートネックは無くなっていない。

 

面白いですよね。疾患名でもしこの方を治療介入していたら、このストレートネックや頸肩腕症候群を治そうとしてたんだろうね。

 

目標を達成するためにはどうしたらいいのかで考えれば、自ずとその人の生活動作や症状そして疾患を直していたことになる。

 

つまり、僕たちが見るのは疾患、症状ではなく、その人の目標を達成することなんだよね。

 

それからその患者さんは、俺の顔を見るたびにニヤニヤしながら、「ありがとう」って言ってくれる。

治療者にとっては、最高の勲章だよね。

もっとこの勲章を増やしていきたいね。

 

PS

肩こりのの原因は循環不良で起こっていることが多い。

だから、姿勢を直すことで頚椎の間隔を広げて、神経血管の狭窄を防げば、循環不良にならず、筋肉は柔らかい状態になる。

でも、この方の場合は、物療の温熱で肩を温めることで循環が良くなって痛みが減弱して言ったんだろう

 

姿勢だけじゃなくてもっと幅を広げて物事は見ないとね(笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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