日本オランダ徒手療法協会    

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108歳お婆ちゃんから伝授されたリハの極意

2019.02.22

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

昨日かな、フェイスブックで自分の大好きなブロガーの記事を読んでいたんだ。

 

内容は「書けない時の4つの特効薬」

 

まさに、自分にとっては切実な問題なんだよね。

 

だから、すぐに飛びついたんだ。

 

なになに???

 

書けないのには理由がある

 

疲れているから

上手く書こうとしているから

考えをまとめていない

書こうとしない

 

これだけ??

 

でも確かにそうかもしれない。

 

じゃー、このことを肝に命じて書けなかった時には実践してみようって。。。

 

でだ、それがまさか今日この時に起こるなんて思いもしなかった。。。

 

読んだ次の日、なんで書けないんだ〜

 

何も降ってこないんですよね。

 

全然降ってこない、、、

 

え〜と、そうだ昨日のブログの4つの特効薬試してみよう。

 

風呂入って、疲れとる

格好つけていい文章書かないように

書こうとして、ひたすらキーボードを打つ

考えをまとめようと。。。

 

考えをまとめようと。。。

あ〜これがいつもネックなんだよ〜〜〜。

 

書く内容なんだよ。毎回引っかかるのは

何について書こうか、膝?腰?股関節?痛み?アイシング?

 

どれもこれもやったやん!!

腰なんか黒田先生の独占だし、スポーツ疾患や病院のことは長島先生や橘田先生がほぼ網羅しまくっている。

じゃ、今回自分が何書くのか?

 

そう、これやっているうちにどんどん書けているんです。

 

そして、書く内容で5分前まで奮闘してたんですが、急に降ってきたんです。

 

やっぱり書けばできるんですね〜

やらないが一番良くないです〜

 

でも、時々へこたれますけど…

 

病院中が騒然!!股関節頸部骨折

今回は、自分が見てきた中でとても印象に残った患者さん。結果もそうだけど、年齢という面でもすごかった人。

 

当時僕は理学療法士2年目で大腿骨頸部骨折プレート術後の患者さんのリハビリを担当したんだ。

 

年齢はなんと108歳!!!

 

すご〜

病院中噂になって、いろんな人が病室に見学に来ていた。

 

この患者さん、病院に来る前は銀座まで一人でバスと電車を使って銀座まで銀ブラしていたほどの行動力の方。

 

それが家で転倒して骨折しちゃったんだよね。

 

紹介はここまでにして。

 

この方の目標はもちろん「銀座まで一人で行くこと」

 

ドクターからは骨の強度はかなりいいから、初日からどんどん荷重をOKとの指示。

 

それでも、108歳

 

徐々に、少しずつ、負荷は軽めに

 

みたいな気持ちでリハビリを進めていったんだよね。

 

それが、痛みもそこまで強くないし、どんどん荷重がかけられて、70歳代で同じ疾患と同じような治癒速度で事が進んでいったんだ。

 

だから、当初思っていた

「徐々に、少しずつ、負荷を軽めに…」がいつの間にかなくなって

 

普通の方がリハビリをやる強度をやっていたんだ。

 

セラバンドで股関節の外転トレーニングをしてたんだけど、

黄色→グリーン→ブルー→ブラック

 

へっ!!!

 

すごいですよね。ブラックのセラバンドで股関節のトレーニングができるようになってたんです。

 

立ち上がり、1時間以上座っていることができ、

 

最終的には一本杖で30mほどの自立歩行ができるまでになっていたんです。

 

だから、家族の付き添いがあったものの、自分の脚で誰にも頼らず退院していったんです。

 

その後、週1回のフォローを1年間続けて、自宅内と家族の見守りで自宅周囲の散歩のところができてリハビリ終了したんです。

 

でも残念ながら一人で銀ブラは達成できなかったんです。

 

最終的に目標を達成できなかった。

 

フラットな目線で見る勇気

今、自分の考えや知識があれば、セラバンドのブラックでびっくりしてたことなんてきっとそこまでの驚きはなかったと思う。

 

できる人は年齢が108歳でも200歳でもできるんですよ。

 

大げさではないんです。

フルマラソン(42.195km)を92歳の女性が7時間24分36秒で完走している事実があるんです。

だから、骨を折った108歳の高齢の方は大事にしないと気をつけないといけないという固定観念をすべて取り外す必要があるんです。

 

そう考えると当時自分が怠った最大のミスは高齢者だからきつい負荷はかけられないという固定観念と銀ブラを達成するための移動距離、歩数、段差の数、階段の段差の高さ、それに必要な筋の強度、股関節の角度や荷物の重さなど様々な情報が必要だったかということなんですよね。

つまり、銀ブラをするために何がその方に必要だったのか?筋力なのか?可動域なのか?持久力なのか?感覚的な問題なのか?これらすべての能力なのか?

 

そのためのリサーチとリサーチであげた明確な数値をあげてリハビリ生かすことが本当に重要。

 

リハビリのためのリハビリではなく、目標に直結するリハビリをどの負荷でも動作でも考えて作ることが重要なんですよね。

 

これが分かっていれば、患者さんの状態にもよるけどそれに向けたリハビリの強度を設定して、少しでも近づく努力をしていたと思う。

 

そして、銀ブラが達成できてたのかなぁ〜

 

その当時の自分にあったら、このことを伝えてあげたい…

 

これが自分がとても印象に残っている患者さんの一人です。

 

すごい方だった。

今でもその方の写真とその時にもらった自作の名刺は大切にとっている。。。

 

PS

やはり、書いてたらかけるもんですね(笑)

 

固定観念は捨てなければ!!!

 


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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