日本オランダ徒手療法協会    

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『怪我=アイシング』が消える日

2019.02.05

from 杉山貴規 自宅デスク

「プハァ〜、キンキンに冷えたコーラー最高!!」

 

焼肉、カレー、ステーキ、ハンバーグ、マック、、、

味の濃い食事になんで、こんなにもキンキンに冷えたコーラが合うのか?

 

いつも、考えつつもごくごく飲んじゃっています。

この真冬でも飲んじゃっているんですけどね。

 

皆さんもありません。

冷たい飲み物を飲んで、美味しい〜って思う瞬間

 

  • 銭湯や温泉の後のコーヒー牛乳
  • 運動後のアクエリやポカリ

 

でも、まーこのぐらいですかね(笑)

 

先日も、運動した後にポカリを飲んだらもう最高で。

運動後だったんで、何杯も飲んだですよね。

 

何か止まらない感じになって、1ℓのペットボトル一気飲みでした。

 

そのあとも、氷をガリガリ口の中に放り込んで、、、

 

うまいっすよね。

 

でも、そのあと運動してリフレッシュして体がスッキリして最高だったはずが、

徐々に何か体が重くなり始めて、

 

最後にはぐったり。。。

疲れとかじゃなくて、体の内側から重くなる感じ。

 

もう、疲労感がひどくて、帰りの電車で『あしたのジョー』の状態

(知らない人は検索してね)

 

なんでだーいつもはこんなにならないのに、、、

 

「あっ、氷ガリガリだ」

 

体が冷えすぎて、循環悪くなって、重くなったんだ〜

やっちまった〜

 

氷のパワー半端ないですね。

もうやめよう氷食べるの。。。

 

氷といえば自分が散々このブログでも言っているアイシングの話。

 

ここ最近、アイシングの話でお伝えしたいことがあるんで、お伝えします。

チームに変革?革命?がついに起きたんです!!!

 

俺、もうアイシングやめました

選手「すぎさん!アイシングは必要ないですよね。」

 

杉山「おー、いらないよ。いつも通り、風呂入って、温まってから寝な!」

 

選手「了解です!!お先に失礼します!!」

 

チームのトレーナーになって、早5年。

選手のアイシングに対する考えはかなり変化したんだよね。

 

自分がこのチームに入った時って、何かにつけて氷は重要な要素を占めていたんだ。

 

打撲、捻挫、肉離れなどなど

 

怪我といったらすぐにアイシングを選手が自ら自分のところに来て、ビニール袋要求してアイシングを作っていた。

その都度、アイシングはしなくていいって言ってたんだけど。

 

選手自身、怪我=アイシングの固定観念が拭えないのか、新米トレーナーの言うことは信じないのか、

色々な要素はあったと思うけど、選手やチームにとってアイシングは重要なものだったんだ。

 

それが、この数年で氷を使う回数、量は本当に激減して来ている。

 

それは、自分が口すっぱく、アイシングをすることでのデメリットやエビデンスや海外の論文を引き合いに怪我をした選手に言って来たからだと思う。

 

他にも要因があるんだよね。

 

それは、Aチームの選手が怪我をしてもアイシングをしなかったりする様子を現場レベルで後輩が見ていることで、チーム全体にその感じが伝わったことも一つかな。

 

5年かけてだけど、ようやく自分の見ているチームに怪我=アイシングっていう方程式はなくなって来た。

アイシングが不要な3つの話

このブログでもこの話は数回にわたって話をしているよね。

 

アイシングに対する考え方は本当に日本では根強くて、自分自身もその不要論はこの媒体だけだけど訴えている。

 

じゃ、なんでこのことを強く訴えるのか?

それって、単にアイシングが良くないとか短絡的なことじゃないんだよね。

アイシングをしないことで、循環が良好に保って組織の治癒を阻害しないこと、患部の損傷組織のコラーゲンの変性なるだけ抑えることで、後々動きやすい環境や復帰を早めるためにやっているんだ。

 

もちろん、自分自身もアイシングをするときはあるんだ。

 

「えっ!」って思う人もいると思うけど、結局これも使い分けなんだよね。

 

アイシングを使う時と使わない時を自分の中で決めているんだよね。

 

だから、絶対反対派ではない。

 

自分はアイシングを使う時って、外傷の場合は重症な時にしかやらない。

 

骨折、靭帯断裂、重度の筋損傷、、、

 

もう試合にも出れない、重症な人にしかやらなんだ。

 

その目的は「痛みの沈静化」これだけなんだよね。

 

色々な論文や様々な仮説が日本にでも多くあるけど。

これに尽きる。

じゃなんで、日本の論文の内容を採用しないのか?

 

それは、ある海外の論文、日本の医療系の雑誌、オランダ徒手の理論この3つの考え方で怪我=アイシングではないと確信したんだよね。

 

海外の論文と日本の医療雑誌である方こんな話をしていたんだ。

 

Gade Markin,MD,March 2014

このRICEの生みの親といわれるDR. Gade Markin氏は現在では「何十年にわたって私の RICEという言葉・ガイドラインがコーチの間で使われてきた。しかし、REST+ICEはおそらく治療を助けるのではなく遅らせる、私は間違っていた」と最近になって伝えている。具体的には「RESTだけでは異常なコラーゲン組織の再生につながる」、「ICEは組織の再生を遅らせる」と再提言をしている。

 

10 reasons-long injuries is wrong

登板後のアイシングを避ける大きな根拠は次の考え方による。「炎症はダメージを受けた組織の再構築への最初の生理的プロセスである。」ダメージを受けた組織の再生、再構築は炎症なしに起き得ない。アイシングはダメージ受けた組織への血行・血液循環を悪くする。アイシングによって、締め付けられた血管は数時間は元のように開かない。結果として血液によって本来運ばれるべき炎症細胞(炎症を起こす細胞)がダメージを受けた組織へ届くのを遅らせる。炎症をダメージのある組織で起こさなければ組織の再構築は始まらない。

 

オランダ徒手の考え

オランダ徒手の考えには怪我の治癒促進のためには好循環が不可欠。それを達成するためには末梢神経から伸びる栄養血管の狭窄はあってはならない。ここが阻害されれば、各組織の治癒速度の遅延、組織の強度の低下が起こる。それは、損傷部位の治癒を遅らせるだけではなくて、パフォーマンスや生活復帰が大幅に遅れ、再発のリスクを孕んでいる

 

この3つの知見や考え方で、アイシングっていらなんじゃないかなって、闇雲なアイシングはいらないってなったんだよね。

 

大きかったのは、日本にアイシングとRICEを提唱したドクターが間違っていたってはっきりと言っているんだよ。

 

これは、大きいよね。

 

だから、アイシング=怪我は僕の中では絶対じゃない

それも、この3つの有益な考えや知見があって自信を持って言える。

たった3つだけでアイシング=怪我を否定するんですかって言われそうだけど。

 

そうかもしれない。

 

でも、この5年間このチームで自分が言い続けてきて、

けが人にアイシングをしなくなって、怪我が悪化したとか復帰が大幅に遅れたとかパフォーマンスが大きく落ちたとかは全くない。

 

逆に復帰時期が早くなっているし、復帰してからの再発もかなり少なくなってきている。

 

それは、上の知見や考え方があっている証拠だとこの5年間が証明してくれている。

 

だから、自信を持って

怪我=アイシングは絶対ではないって言えるんだ。

 

それでもね。

やっぱり、アイシングしないと不安がつきまとうって言う先生方もいるとは思うけど、少しづつ試していただけたら幸いかな。

 

自分の5年間のエビデンスははっきりとした数値や根拠はないけど。

この考えを元に実践してきた答えはこの5年で明確になって、チームに浸透して、特に不都合なく回っているよ。

 

PS

最近は運動後の水分補給は常温のアクエリにしている。

 

ただ、甘ったるくて(笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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