日本オランダ徒手療法協会    

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手首の慢性痛は頚椎を評価しよう

2019.01.17

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

明けましておめでとうございます。

 

今年もよろしくお願いします。

 

って、もう何日経ってるんですかって言われそうですが、

 

皆さんはどのような新年を迎えましたか?

 

初日の出を見に行ったり、初詣に行ったり、家でゆっくり寝正月だったり、仕事だったり…

 

色々な過ごし方をしたと思います。

 

自分はもう寝正月で、起きてもおせち料理と子供と一緒に羽子板やってました。

 

羽子板って知ってますよね。

 

子供に話したら知らないっていうから、一緒に家でやったんですよ。

 

杉山「行くぞー、そらっ」

 

(カンッ)

 

息子「えいっ!!」

 

(コンッ)

 

息子「このお盆打ちにくい、お父さんのフライパンと交換して」

 

杉山「しょうがないな〜」

 

・・・

 

そうなんです。

 

羽子板がなくて、お盆とフライパンで撃ち合ってたんです。

 

息子に日本の伝統的な正月遊びの羽子板を教えるつもりだったんですが、少し間違ったものを教えてしまいました。。。

 

それにしても、ラケットのようなもので打ち合う競技は自分は苦手。羽子板もしかりなんですが、バトミントンやテニスといった類はやってもすぐに疲れて嫌になってしまう。

 

自分は陸上競技をやっていたんで、縦横無尽に走り回るこのような競技は使う筋肉が全然違う。最近ではこの手の競技で日本は世界で快進撃を続けて、世界ランクが1位や2位の人も出てきているくらい日本人は強くなっている。

 

今年も新年早々に錦織圭選手がブリスベン国際で優勝している。

 

しかも、怪我をして3年ぶりのツアー優勝!!

 

すごいですよね。

 

で、錦織圭選手がどんな怪我をしたかというとこんな怪我

 

2017年8月に尺側手根伸筋腱の損傷

 

そこから地道なリハビリとトレーニングで今年ツアー優勝!!

 

すごいですよね。

 

何がすごいか?

 

半年間ほどしっかりと休養とリハビリに専念したこと。

しかも、ツアー優勝させるところまで復活したところですよね。

 

自分も見習いたい。

サポーターをつけた美容師さん

さて、自分は年始に知り合いの美容師さんのリハビリを少し見たんだけどね。

手には黒色のサポーターを巻いている。

 

その方も手首で

 

橈骨遠異端骨折の術後(コーレス骨折)

 

  • 掌背屈と回外制限の可動域制限
  • 疼痛
  • しびれ

 

が残存している状態

 

もう術後3、4ヶ月経ってるけど一向に良くならない。

 

リハビリはどうしてたかっていうと、入院中は少しやったらしいけど、退院してからはドクターから積極的に手を動かしてくださいとの指示で、専門的なリハビリはやっていなかったんだ。

 

そういうのもあって、上記の状態が続いている。

 

それでも、炎症反応もなくて、骨折部位はしっかりしていているから、痛みや痺れも本当だったら、ないはずなんだけどね。

 

可動域制限、痛みと痺れなんだけど。

 

痛みの範囲が手首だけじゃなくて手から肘にかけて広範囲にあったからこれって関連痛の可能性があるなって思ったんだとね。

そこで。。。

デルマトームとスクレロトーム

痛みのある箇所のデルマトームと骨に関わるスクレロトームを見ると

 

頚椎の6〜8番なんだよね。

 

それでその周辺の筋の硬さ、可動域制限の有無、痛みの有無などを調べたら

 

筋の緊張は高く、痛みもあり、頚椎の可動域制限があったんだ。

 

そこから、

これはやはり、頚椎6〜8番の関連痛が原因で痛みが手に出現。

痺れは頚椎が硬いことや動く範囲が狭いことで神経を狭窄していたこと、神経の狭窄により循環が悪くなっていたことで症状が出現していたって考えたんだ。

 

そこで、

  • 頚椎のマニュピレーション
  • 頚椎付近の筋筋膜リリース
  • 関節モビライゼーション
  • 神経ストレッチ

 

すると痛みと痺れがほぼ消失したんだよね。

 

可動域に関してなんだけど。

 

そこは手首の局所の治療が重要で

手首周囲の皮膚と筋膜と筋のリリースを時間をかけて実施。

 

動かしていないことや循環が悪かったせいもあって、かなり癒着が進んでいて、

リリース時にはかなり疼痛が出現したんだ。

それでもやる必要性があったし、閾値もかなりおかしくなっていたからそこの状態も正常に戻すことも疼痛や痺れの状態を緩和する要因にもなったんだ。

 

何回かやることで、正常可動域までは改善しないものの一回の介入で可動域が向上したんだよね。

 

手首の骨折って意外と安易に取られやすい問題なんだよね。

可動域訓練して痛みの管理して終わりみたいなところは多い。

 

これがうまくいかないと、慢性化の痛みと痺れが残存じて、日常生活に大きく影響するんだ。

 

特に、橈骨遠異端骨折は指の可動域制限が2次的な症状として起こりうる場合があるから本当に厄介。

 

神経生理学的な観点から、このような慢性化した疾患を見ることが本当に大切。

 

もし、手首の疾患で困っている患者さんがいたら是非試してください。

 

PS

この治療で使った神経ストレッチはこれ↓

 

PPS

将来、羽子板はお盆とフライパンでやるものだと他人に教えないように来年は羽子板買ってきてやります!!

 

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