日本オランダ徒手療法協会

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中殿筋痛の原因は腰椎!?

2018.12.03

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

ピピって知っています?

 

なんかの動物?ペットの名前?

 

いやいや違うんです。

 

中井卓大 選手の愛称なんです。

 

知っている人は知っていると思うんですけど、

 

レアルの下部組織に在籍していて、16,17歳のAチームに所属している。

 

所属するだけでも大変で、しかもAチームすごいじゃないですか。。。

 

しかも、試合では時々キャプテンマークをつけているから、監督、チームメイトからの信頼も厚いことがわかりますよね。

 

その彼のプレーを見たいと思って、youtubeで検索したら、

かなり多くの試合があるんです。

もし興味がある人はみてください。

 

もう、他のレアルの選手から「ピピッ」って、試合中に声かけられていますから。

 

にしても、うまいし、強いし。

 

あれだけのスピードで、屈強な外国人選手の中でやっても変な転倒や接触をしていない。

 

怪我のリスクはあるけれども、心身ともに海外の環境が肉体を育てているのかなって自分なり解釈しちゃってます。

中殿筋のあたりが痛いです!!

怪我といえば昨日なんですけど、

 

お尻の辺りを痛めて選手が来たんです。

 

選手「杉さん、今日診てもらうことできますか?」

 

自分「いいよ。」

 

あまり自分から痛みの訴えをする選手からだった。

 

聞くと、急にお尻の横が痛くなったとのことだった。

 

お尻の横というか、中殿筋のあたり。

 

サッカーをやっているから、接触プレーで痛くなったとか?

プレーの中で痛くなったとか聞いてみると。

 

特に思い当たらないとのこと。

 

痛みの周囲を見ると

 

炎症症状(熱感・発赤・腫脹・機能障害)はない、ただ痛みがある

 

自分「どこらへんが痛いのピンポイントでわかる?」

 

選手「いや、ここら辺全体なんですよね。」

 

なるほどね。

 

ここである程度痛みの原因が見えてきたんだ。

痛みの正体は脳の誤認!?

それは、、、

 

関連痛。。。

 

ただ、少し不安が残る。

 

もし関連痛であるときは、もちろん脊柱に問題があるからそこを診るのだが、

腰痛の急性疾患によるものであるならば、

 

腰痛のトリアージュ、分別が必要になってくる。

 

その時には、腰の精査をしっかりとしないといけないからだ。

 

急性なら腰に関する細かい評価が必要

慢性的になっているのであれば大きなリスクはなく、いきなりホームエクササイズで今回の案件が片付くからだ。

 

その分別をするのに重要になってくるのが、既往歴

 

何かしらの既往歴があれば、ホームエクササイズもしくは軽いリリースや可動域訓練で治すことが可能になるだよね。

 

で、今までの既往歴を聞いたんだ。

 

すると、

2年前に右腰椎3〜5番の腰痛

3週間前に右膝の骨挫傷(軽度でドクターより試合復帰の了解は得ている)

 

それぞれの神経支配を見たんだよね。

 

腰に関しては腰椎3〜5番

膝に関しては腰椎3、4番

 

中臀筋の支配神経腰椎4番から仙椎1番

デルマトーム 3〜4番

スクレロトーム 3〜4番

 

なるほどね。

 

腰椎の3番4番の関連痛の恐れがあるなって、確信したんだよね。

 

で、腰椎1、2、3、4、5番の左側に圧をかけると、全然痛みがなくて、

 

選手「すぎさん、気持ちいです」

 

次に、右側の腰椎に順に圧をかけて行ったんだ

 

すると腰椎3、4番で

 

選手「すぎさん、、、痛いっす!」

 

次に5番を押すと

 

選手「痛くないっす」

 

そこでもう確信したよね。

 

そこから、腰椎3番4番の周囲のリリース、腰椎モビライゼーション、マニュピレーションを実施

 

腰椎の痛みは消失。

で、最初に選手が訴えてきた問題の中臀筋の痛みは。。。

 

自分「どう?」

 

選手「えっ??痛くないっす。」

 

痛みが取れたんだよね。

 

本人には腰椎周囲をテニスボールでマッサージすることと、腰椎の動きを出すための自主練を実施したんだ。

 

それから、本人からの訴えは何もなく、練習にも試合にも出場している。

 

痛みの訴えで、患部をしっかり評価するのはとても重要。

 

でも、ここで重要なのはピンポイントの痛みなのか?広範囲の痛みなのか?

 

この判断がしっかりできたからこそ、腰椎が原因の関連痛だってわかったんだ。

 

もし、自分の見ている患者さんで広範囲の痛みを訴えたら、関連痛を疑うのも疼痛を緩和させる一つの考えかもしれないですよ。

 

広範囲痛の原因は関連痛の他にも実はまだまだあるんですけどね。

 

それはまた今度。。。

 

PS

このピピって愛称

 

彼が小さい頃よくないていたから、お母さんがつけたらしい。

 

今ではそれがワールドワイドのネーミングに。。。

 

すごいっすね。

 

誰か俺にもつけてくれないかな(笑)

 

だいたい俺は『おすぎ』って言われることが多いけどね。

 

まっ、これはこれで有名か(笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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