日本オランダ徒手療法協会

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腰痛の感覚チェックを皮膚じゃなくて骨でみる!

2018.11.22

from 黒田雄太 自宅デスクより

 

最近長崎人なのにトルコライスにハマりはじめている黒田です(笑)

 

「断捨離」

皆さんも聞いたことありますよね?芸能人の散らかってる部屋を片づけるようなテレビ番組があるじゃないですか?その時によく断捨離!断捨離!って言いますよね!

 

不要なものはきれいに片づけてしまって家の中もスッキリするし、それに合わせて自分の心もスッキリするしみたいな意味で使われてますよね

 

実はこの「断捨離」Wikipediaによると

ヨーガの行法である「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」というものを応用してるらしいです。

入ってくるいらないものを断ち、家にあるいらないものを捨て、物への執着から離れるという意味みたいですね

調べてみると奥が深いんだなぁ~と感心しました!上から目線(苦笑)

そんなわけで、僕もちょっとだけ「断捨離」してみました。

家の中を見てみると結構無駄が多いですねー(汗)いらないもの、使わないものだらけです。こんなものにお金を使っていたのかと泣きたくなりましたよ。

 

そんな感情を抱きつつ(笑)、作業を進めているとこんな懐かしいものが出てきたんです!

 

「実習レポート」

楽しい、つらい、きつい、眠たい…なんだかネガティブな感情ばかりがよみがえってきましたが、まだとってたんだー!と自分でもちょっと感動!!

 

こういうときってつい見入ってしまうんですよね!思い出のアルバムとかもそうじゃないですか?大掃除あるあるみたいなね!

 

もう、10年前ぐらいのものなんですけどレポートを開けてみるとその時の実習の思い出がふとおもいだされるんですねー

 

眠たい、眠たい、眠たい…みたいな(苦笑)

 

そんな思い出とともに、中身がぺっらぺら過ぎて逆に驚きましたよ(汗)専門学生の時ってこんなもんだったのかと⁉

 

そこで、目に留まったのが感覚の検査だったんです。

書いていることは立派なんですけどね、そこから何が考えられるのかが書かれてないのが実習レポートなんですよ。

 

今だったらこんな風に検査するのになぁ~と思うことばかりです。なので、今回はよく皆さんも行う感覚検査について、ちょっと新しいエッセンスを入れた臨床に使える情報をシェアしたいと思います。

 

症例:20代 男性 左臀部痛

治療の前に腰痛を3つのグループに分類するというトリアージに従うと、レッドフラッグはなく、神経根症状か一般的な腰痛で姿勢と動作に痛みが関連するメカニカルペインのどちらかのような症例。

 

座ると臀部が痛み出して、なんともいえない鈍痛のような痛み方。

痛み以外でもっとも特徴的な所見は「筋力低下」

 

主にL5が支配する中殿筋や長母趾伸筋の筋力低下が著明。徒手抵抗に耐えられないほど筋力低下が起こり、MMTは2~3ぐらい。

SLRは陰性だったので、急性炎症は起こっていないが、神経根症状がかなり有力。

 

明らかな外傷はなく、ハッキリとしたきっかけはわからない。

でも、心当たりがあるのはめったに降らない地域で大雪が降ったこと。その人の家は高台で雪が降るとバスが通わない。なので、2日連続で慣れない雪道を歩いて下ったそう。

 

ゆっくり、ゆっくり、いつもと全く違った歩き方でね。

そのあとからこんな症状が出たみたい。

 

こんな神経根症状が疑われるような状態であれば、おそらく筋力だけじゃなくて、感覚もおかしくなっていそうですよね?

 

でも、感覚は問題なかったんです。問題なかったのか、問題はあったけど見つけられなかったのか?…

 

その時にチェックしたのは皮膚の感覚で触覚や痛覚なんかを診ました。

でも、ノープロブレム…どうしたものか?

 

感覚を感じるのは皮膚だけじゃない⁉

この時に感覚のチェックをしたのは皮膚の感覚でした。

いわゆる、「デルマトーム」っていうやつ。

 

教科書でよく見る図ですよね!あれ覚えるの苦労したなー、学生時代(苦笑)

 

でも、感覚を感じるのは皮膚だけですか?

そうじゃないですよね??

 

ここで、新たなエッセンスとして皆さんに紹介したいのは、骨膜の感覚である

「スクレロトーム」なんです!!

 

 

これを利用するといつも皆さんが使っている感覚検査にさらにバリエーションが出ますよ!

 

例えば、今回神経根症状が出ていると思われるL5を見てみましょう!

デルマトームと違って、結構、いろんなところにありませんか?

 

骨盤や大転子、腓骨、足根部…などいろいろありますよね!

このような部位で、いつもと同じように感覚をチェックすればいいわけです。

 

ただ、部位によっては筋肉や他の組織が被っているところもあるので、出来れば骨突出部なんかがいいんじゃないでしょうか!

 

僕も大転子や腓骨、足根部ではよく確認しますね。押して痛覚を確認してみたり、少し叩打するような感じで刺激を与えると痛覚も反応しますし、振動なんかの深部感覚も診れるかもしれません。音叉を使うと確実かな?

 

さっきの症例はこのような「スクレロトーム」を使った感覚のチェックをしていないんですよね。なので、もしかしてこれをやってたら引っかかってたかもしれないな~と思うんです。

 

ちょっと、デルマトームで引っかからない感覚障害は「スクレロトーム」も診てみることをおススメします!!!

 

そんな感じでめでたしめでたし…って終わらないですけどね(苦笑)

 

症例のその後気になりませんか?

そうですね…中殿筋の筋力はまだ左右差あるけどMMT4ぐらいにはなりましたね!長母趾伸筋はMMT3にはなりました!まだ抵抗には弱いですが…

痛みはもちろんありません!今はKONMIでトレーニング中です!!!

 

KONAMI…??

あれっ、KONAMIということは?

僕のメルマガを長く見て下さっている方はお分かりかもしれませんが、

この症例、実は僕なんですーーーー!(苦笑)

 

僕はL5の神経根症状だったんです。

筋力低下した時にはほんともう戻らないのかも(涙)と思ってメチャクチャビビりましたよ!

 

今は随分よくなったので、ある意味自分のカラダを実験台にしていろいろと試しています!

まぁ、その余裕が出てきたということです。

 

僕の話はさておき、今回の感覚検査のバリエーションはかなり使えると思うので、試してみてくださいねー!他のところではあまり言われてないと思うので今回これを見た方はお得ですよ。(メルマガはタダですけどね苦笑)

 

【グッバイ!腰痛!】

そんな日がいつか来ますように

 

P.S.

「断捨離」はだいたいうまく進んだんですけど、この「実習レポート」は捨てられなかったですね〜(汗)、捨てれないって事はなんだかんだでいい思い出になってるんでしょうね!

 


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。

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