日本オランダ徒手療法協会

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靭帯損傷を最短で復帰させる方法

2018.11.20

from杉山貴規 広尾オフィス

 

息子「ご飯食べに行こう〜」

 

私「どこ行こうか?」

 

息子「串屋さんに行きたい!」

 

家の近くに、食べ放題の串屋さんがあるんで、そこに行ってきたんです。

 

そこって、自分で好きな串を選んできて卓上にあるフライヤーで揚げてセルフで食べる形式なんです。

 

色々あって、

 

豚肉、牛肉、海鮮物、野菜、チーズ、たこ焼き、たい焼き、、、

 

本当に様々な食材を選んで食べれるんです。

 

それを自分でパン粉をつけてフライヤーに投入するんです。

 

串には少量の具材しか刺さっていないから、どんどん食べれちゃうし、子供もその揚げる行為が楽しいから、

 

何度も上げていくんです。

 

楽しく食べて、もうお腹いっぱいになりかけたとき

 

『パンッ!!!』

 

息子「いた〜、痛いよ〜」

 

油が顔面に直撃

 

少量とはいえ、かなり痛かったらしく。

 

泣きそうになっていたんです。

 

すると子供がおもむろに、氷の入ったグラスで顔面を冷やし始めたんです。

 

その瞬間、

 

(おっ、アイシングか)

 

と冷静に思ってしまった自分。

 

その後も痛がって、20分くらい氷を当ててたんですね。

 

お腹いっぱいになっていたこともそうだったんですが、そのあとは気持ちもかなりダウンしてしまい。

 

気分が駄々下がりだったんです。

 

そのあと、店にを後にして、近くのCDショップで大好きな洋楽を買ったら、もう痛みはどこ吹く風。

 

そのあとは痛みにことは全然言わなくなった。

 

不思議ですよね。

 

で、火傷にも分類があるじゃないですか。

ここでいうと、Ⅰ度の分類に当たるんでよね。真皮までに行っていない浅いものだったです。

 

こういう分類って、各症状に色々ありますよね。

 

自分はトレーナーをやっているんで、この分類を使うことが多いんです。

 

この分類から、ある程度の予後予測と復帰時期の目安にするんですよね。

 

でも、これに頼りすぎも良くない、あくまでも基準なんでね。

 

じゃーどうやって、自分で復帰時期を決めていくのか?

 

今回はそんな話をしていこうかなって思います。

 

治癒期間とグレードと分類…

先日、サッカーの練習中に膝を痛めた選手が来たんです。

 

診ると足を引きずって歩いている状態、

 

どこが痛いのか聞くと膝の内側が痛いとのこと

腫れは少しあり、熱感もある状態

圧痛は内側側副靱帯にピンポイントにある状態

 

整形外科テストも陽性

 

急性炎症だったんで、氷を2個ほど患部に当てて、痛みの緩和だけしたんだ。

 

すると、数時間後には痛みは少しずつ緩和、本人にはもうアイシングはしないように説明

 

次の日

 

膝の状態は良好になっていた。

 

しかし、歩けるが違和感がある状態、ランニングはできない状態

 

病院に受診、MRIは撮らず、軽度と言われて、2週間安静を見て欲しいと言われたんだ。

 

それで、自分で膝の靭帯のグレード分類を見たんだよね。

 

1度 痛みのみで膝の左右への不安定性がない。

2度 痛みがあり、30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定である。

3度 痛みが強く、30度屈曲位と完全伸展位で不安定である。

 

グレードⅠ(20%断裂) 5~14日

グレードⅡ(20~75%断裂)…14~30日

グレードⅢ(75%~完全断裂)…数ヶ月 となっています。

 

すると、1度

ドクターが言う通りだったんです。

でも、5〜14日って幅がありすぎる。

 

彼は主力選手だったから、1日でも早く復帰することが監督からの要望だったんです。

 

もし、14日安静にしていたら、そこから明日リハなど入れたら、全体で3週間かかってしまう。

 

もちろん必要であればその通りに行うんだけどね。

 

で、自分はこれはあくまでも、基準として考えたんだ。

 

だから、本人の治療を行うのは当然なんだけど、

 

受傷してから、次の日からアスリハをしながら治癒期間を見定めることにしたんだ。

 

最短で安全な復帰を目指して

なにをしたのか?

 

自分で評価基準を作成

  • 痛み
  • 違和感
  • 膝の揺れ

 

これを基準に

 

次の動作を入れていったんだ

  • 基本的な立ち上がり
  • スクワット
  • 片足立ち
  • 歩き
  • 早歩き
  • ジグザク歩き
  • 直径2メートルの円の周りを歩く
  • 急ストップ
  • 急発進

 

これをやっていったんだ。

この中でジグザク歩行以外は大丈夫だったから、

 

重りもたせたり、距離を長くしたりして靭帯に刺激を入れながら上記の動作を行っていったんだよね。

 

すると、5日後には70%ランニングが可能になったんだ。

 

そのあとは違和感のあったジグザグ歩行やジャンプやケンケン、、、

ダッシュ、、、

 

などなど

兎に角サッカーに関わる動作を入れていったんだ

 

徐々に、靭帯に負荷をかけつつ、靭帯の治癒を待ちながら同時に強くするようにリハビリを実施。

 

それから1週間後にはボールを蹴る以外の動作をフルパワーで行っても大丈夫になったんだよね。

 

10日後には全体練習に復帰して、試合にも復帰したんだ。

 

もちろん、そのあとはケアをしながら、様子を見守っている最中。

 

靭帯のグレードや治癒期間を大事にして安静にすることはいいと思う。

 

これが一般の人で安静期間を十二分にとってもいい人ならゆっくり、リハビリをやっていたと思う。もちろん、本人の了承を得てね。

 

でも、特別な事情を持っている人

この場合、レギュラークラスですぐに試合に出ないといけないとか、監督からの要望があった場合はギリギリのところを見極めながら、靭帯の治癒過程を邪魔しない程度にリハビリをやっていかないといけないんだよね。

 

だから、グレードや治癒期間はあくまでも基準なんだよね。

 

今は次の公式戦に向けて、全力で全体練習ができている状態。怪我をしてすぐに復帰できているし、前よりも動きが良くなっているから本人も安心して頑張っている。

 

これも、徐々に負荷量を増やしたり、急にランニングやダッシュなどを入れないで、細かい動作を間に入れてアスリハを実施した結果なんだよね。

 

この見極め選手とのコミュニケーションと自分の評価基準が重要、これを間違うと逆に復帰が遅くなる。

 

皆さんも注意してくださいね。

 

PS

息子がかったCDはアリアナグランデ。

火傷のことはどこ吹く風

車の中でノリノリで聴いてた(笑)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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