日本オランダ徒手療法協会

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慢性の膝・腰痛の原因はこれ↑です。

2018.11.09

from杉山 貴規 自宅オフィス

 

先日、みかんを箱買いしたんです。

 

そのみかんって、お高いやつでハウスみかんなんですけど。

 

雨水を一切当たらない=ものすごく甘い

 

が売りのやつ。

 

開けて見るとガチャガチャのカプセルくらいの大きさ

 

かなり小さいですよね。

 

でも、食べると甘いんです。

 

酸っぱさがなくて、とにかく糖度が高い

 

しかも美味しいから何個も食べちゃうんです。

 

そうそう

 

みかんの思い出があるんです。

 

2年くらい前に訪問リハビリをやっていたことがあって、一人くらしの利用者の方のところに行ってたんです。

 

そこに行くとなんかしらお土産みたいなものをいただくんですね。(これは本当はダメ!!)

 

利用者「杉山さん、これを持って帰って」

私「いやいや、お構いなく、っていうか。本当に大丈夫ですよ」

利用者「このみかん美味しいから、みんなで食べて、はい、これね」

私(えっ!!なにこれ)

 

ハンドボールサイズの黄色い物体

 

私「これみかんなんですか?」

 

利用者「そうよ。美味しいからね。でも、剥くのは大変だけど、皮が5mmくらいあるからね」

 

それもそうなんです。このかた、手足の指は変形がひどいリウマチを患っていたんです。

 

リウマチがあって、美味しいこのみかんの皮を手で剥いているんです

心の中で、

 

(変形がひどくなっちゃうよ〜やめなよ〜)

 

って思ってたんですが、美味しいものには勝てないんですね。

話をこの患者さんに戻します。

半径2メートルが生活拠点

このかた、腰痛と膝痛がすごくて、ベッドから起きることがなかなかできなかったんです。

だから、ベッドの上とその半径2メートル以内が生活の拠点だったんです。

 

トイレはベッド横にあって、ベッド周りにはたくさんの物で溢れかえってたんです。

薬、財布、印鑑、おせんべい、そしてみかんなどなど

 

ありとあらゆるものが混在してたんです。

 

一人で自宅にあるトイレにはいけないほど痛みが強かったんです。

 

本人もしょうがないって思って、生活してたんです。

だから、リハビリは意欲的ではなく、人が来ることにすごく楽しみして、お土産を渡したりってことをしていたんです。

 

ケアマネージャーや家族からは症状の緩和と現状維持が目標でリハビリをお願いしますって依頼だったんです。

 

でも、本人と色々と話していると、やはり今の状態には満足していなくて、外に出て散歩にでも行きたいというところが本音だったんです。

 

でも、散歩なら別に車椅子に乗って、家族と一緒にできていたんです。

それを自分の足で成し遂げたいって。。。

 

でも、なんで散歩をそこまでしたいのかな〜って思ったんです。

 

すると、意外な事実がわかったんです。

 

それは、、、

本当にしたいこと(潜在的目標)

もう何年も行っていない、御墓参りに行きたいということなんです。

でもこれも、車椅子でいければっと思ったんですが、

本人はそうではなく自分の足でご主人に会いに行きたいということだったんです。

 

それで、自分発信でケアマネジャーや家族や福祉機器の方々と相談して、この目標を目指すことを話したんです。もちろん反対もあったんですが、この目標でケアプランを立ててもらいました。

 

本人のなぜ?

散歩したいかが、こんな想いがあることはすごく意外でした。

でも、これを達成するという目標があるとないとではリハビリに打ち込むパワーが違うと感じたんです。

 

この目標が決まって、自分の提示したリハビリプログラムをわかりやすく段階的に説明したんです。

すると本人にの意識も変わり、

 

まずは、ベッドから半径2メートルからの生活を脱却していこうという風に、生活やリハビリに対する意欲が変わり始めたんです。

 

でも、この目標を達成するにはまずは症状緩和が必要なんですが、

闇雲にひざ、腰の患部のリハビリをやっても変わらなかったんです。

 

問診からの再検証

で、もう一度精査しました。

 

膝の痛み、腰の痛み

 

これをもう一度診てみると

 

両方とも炎症所見がなく、ぼんやり痛い。

もちろん、骨折もない

 

寝ているのは痛みがない、座っているのも痛くないけど長時間になると痛くなる。

そして立つのは数分で痛くなる。

 

心理的なものは何かないのか探ると、寝不足、食欲不振、尿・便が出にくい、、、

 

そこでここに注目したんです。

 

  • 自律神経系の問題・・・寝不足や食欲不振
  • 関連痛の問題・・・炎症がない、ぼんやり痛い
  • 不動による筋肉の使わなすぎ・・・ベッドでの生活周辺での生活

 

これが問題だと考えたんです。

 

で、自分がやったことは自律神経って胸椎にあるんですね。なので、湯たんぽを持って行って背中に当てながら胸椎周辺の自律神経系の循環を良好にさせつつ、膝の可動域訓練や筋力トレーニングを実施。

 

そして、腰痛や膝痛はずっとベッド上で寝ていたことによって、腰部を圧迫していたことによって末梢神経の循環が悪くなって膝、腰の循環不良が痛みの原因だと考えたんです。だからさらに、ここのモビライゼーションやリリースなどを実施して、循環を良好にして行ったんです。

 

あとは、筋力がないために、自分の体重を支えるだけの筋力や関節の軟部組織が耐えられない状態にあったために、姿勢を変えると痛みの強さが変わったのかなと考えたんです。

それで、座位時間、立位時間を延長したり、重錘を肩に背負わせて、軟部組織にわざと圧をかけて、各姿勢を取ってもらったり、時には5kgお米の袋を背負ってもらってりして、軟部組織の抵抗力をつけていったんです。

 

すると、少しずつ痛みが緩和して、動ける時間が多くなって行ったんです。

 

ここから、徐々に負荷量を変えたんです。。。

 

すると、家の中を自由に動けるようになって、一緒に散歩まで行けるようになったんです。

 

自分は、そこで担当の変更があって、お墓まいりまで行くところはリハビリできなかったんですけど、変わった担当者が自分のプログラムを継続してくれて、ご主人のお墓参りまで行くことができたんです。

 

自分のリハビリの内容は横に置いておいて、やっぱりそこまで行かせたのは本人の強い気持ちとそれを引き出すための問診の技術や、プログラムの立案、それを提示して周り人を動かすことができたことが今回の目標達成につながったのかなって思ってます。

 

訪問リハって、かなりの確率で現状維持が多いのも実情。そこをどうにかして打破するためにも、問診での情報収集は本当に大事だと実感した経験でした。

実際、問診って時間を費やすから、大変な作業なんですけど、時間があれば是非やって診てくださいね。何かがきっと変わると思いますよ〜

 

PS

このかたからもらったみかんは甘夏

 

だからみかんや甘夏をを見るとこの時のことを今でも思い出しちゃうんです。

 

でも、みかんはハウスみかんが美味しい

皮もむきやすいからね(笑)

 


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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