日本オランダ徒手療法協会

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痛い治療反対派のあなたへ

2018.10.22

From:長島 将太

 

@秘密のカフェより

 

「トォォォオ!!」

 

「エーエィィィ!」

 

「ルパンエーーーーックス!!」

 

休日の7時半からテンションマックスの息子。

 

私としては、もう少し暖かいベッドで寝ていたいんだけど

息子はそれを許してはくれない(泣)

 

それもその筈…

 

なんたって毎週日曜日は、

憧れの仮面ライダー&戦隊シリーズのTVがある日なんですから(笑)

 

私も子供時代はそうでした!!

ちなみに私が息子と同年の時に見ていた番組は、、、

 

「恐竜戦隊ジュウレンジャー」です!!(いや、知らん 笑)

 

この戦隊シリーズで有名どこと言えば、やはり「ゴレンジャー」ではないですかね?

ダウンタウンもパロディーとして「ガキ使」でもやってましたよね。

 

昔は割と設定が分かりやすかったんですよね。

正義のヒーローの「ゴレンジャー」がいて、悪役の「ショッカー」がいるみたいな感じで。

 

でも、最近の戦隊モノって凄く複雑なんですね。

 

何が複雑って、もうタイトルからして複雑。

そのタイトルがこちら、、、

 

「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」

 

もう訳分からんでしょ。

悪役どこいったん?って感じでしょ(笑)

 

もう戦隊同士で死闘を繰り広げる訳です。

 

今までは、、、

善=戦隊

悪=ショッカー

 

これからは、、、

善=警察?快盗?敵?

悪=快盗?警察?敵?

 

まさに「昼顔」並みの三角関係です(笑)

 

このように私達の治療において「善」か「悪」かの議論になるような事ってありませんか?

 

例えば、、

「〇〇アプローチは優れているけど、〇〇法はちょっとねー」みたいな事とか

「痛みを伴う治療はちょっとねー」とか。

 

私も以前は痛みを伴う治療は避けていたんですよね。

どちらかというと痛み治療は「ナシ」だったセラピストでした。

 

理由は色々あると思うんですけど

単純に「痛みを出してはいけない」と思い込んでいたんですね。

 

教えられたものではなく、なんとなく「やってはいけいないこと」だと…

 

# 痛みを伴う治療は「善」か「悪」か?

「痛み」を伴う治療って患者さんも、セラピストも本当はしたくないですよね。

もっと言えば、気持ちいい刺激だけで良くなるに越した事はありません!

 

それより、痛い治療をして何も変化なかったら患者さんに申し訳ないですし、最悪信頼を失うなんて事もありますからね。

 

でも、それって「痛みを伴う治療を避ける理由」にはならいないと思うんですね。

 

それよりも「なぜ、痛みを伴う治療が必要なのか?」がしっかり明確に出来ていないから不安だし、避けているんだと思うんです。

 

勿論、ケースバイケースですが

個人的には、やるべき理由があれば「必要」だと感じています。

 

では、どんな時に必要になるのか?

それは、組織の治癒過程を阻害してしまうような「局所循環が悪い場合」です。

 

# 循環不良は痛みを感じやすい

術後や、受傷後は関節周りは腫れると思うんですね。

 

そして、シーネやギプス固定で患部を安静にするので患部は「不動状態」になりますよね。

その為、関節周りは固定によって、徐々に循環不良になっていく。

 

関節だけならまだしも、周囲の皮膚や筋肉など様々な軟部組織の不動が起こっていく。

その結果、痛みを感じる物質が関節周囲に貯留するんですよね。

 

だから、よくシーネ取った後に患部やその周辺に触ると過敏だったり、すぐに痛みを訴えたりしますよね。

 

術後数週間はそれで良いと思うんです。

でも、数カ月経ってもそんなに触ってもないのに痛みを訴えるケースは、恐らく状態が良くないと思います。

(勿論、きちんとCRPSとか、癒合不全などイレギュラーな状態はなしの前提です)

 

どちらかと言うと、セラピスト側が作ってしまった状態かもしれません(汗)

 

# 目には目を、痛みには痛みを!

本来は治癒過程に沿って患部へ「適度な刺激」と「適度な栄養」「適度な休息」がいく為、当たり前に症状は落ち着くし、痛みも正常化していく。

 

ですが、無駄に不動状態を長期化させてしまうと関節が硬くなるだけじゃなくて

「痛みを感じやすい状態」になってしまうんですね。

 

つまり「痛み閾値が下がった状態」(少しの刺激でも痛く感じてしまう)なんですね。

 

痛み閾値が下がると、痛みを感じやすいだけでなく、筋肉が緊張しやすくなったり、柔軟性が出にくくなったり、硬結が出来たりと負の連鎖に陥ってしまうんですね。

 

だから、出来れば早い段階で痛みを元の状態に戻したい(正常化)ですよね。

そのためには「痛み閾値の限界ギリギリの刺激量」が必要になるんです。

 

もっと分かりやすく言うと「痛みに耐えうる限界ギリギリの強度でリリースをやる」とかです。

 

この条件には理由があって、自律神経が関係するのですが、ヒントは「首と腰」です。この説明をするとあと5千字必要なので、また別の機会にしますね。(笑)

 

今回のようにただ痛み治療を避けるのではなく、明確な理由の元に「痛みを伴う治療」と「優しい治療」を選択できる治療家/セラピストになりたいものです。

 

常に「やる勇気」「やらない勇気」を持って…

PS

息子はメインの「ルパンレッド」ではなく、敵か味方か分からない

怪しげな「ルパンエックス」が一番大好きです。しかも「快盗」の方です。


この記事を書いた人

長島 将太

長島 将太

理学療法士。JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。

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