日本オランダ徒手療法協会

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どこの組織損傷か特定できない!

2018.09.19

from 杉山貴規 広尾オフィス

レゴって知ってます?

こんなやつです。

これ、この間子供と一緒に作ったやつなんですけどね。

 

すごくないですか?

 

ほとんど自分で作りました。笑

 

 

色がめちゃくちゃじゃんって思うでしょ!

 

なんでこうなったかっていうと、うちにはこのレゴが大量にあるわけで、

 

くじ引き形式で出てきた色をどんどん積み上げていったんです。

 

そうしたらこうなりました。

 

でも、まーなかなかのものでしょ!!

 

このレゴなんですが、最近すごいことになっていて、大人でも遊べるように様々な種類のものが出ている。

 

クリエイターシリーズってやつなんですけど

バッキンガム宮殿、タージ・マハルやワーゲンのバン(車ね)など。。。

 

極め付けはレゴで使った実寸大のスポーツカー

 

これは実際に人が乗って動いちゃうんですけどね。

興味がある人はネットで検索してみてください。

 

そこまでのクオリティーは実際一般家庭では無理ですがね(笑)

 

何かを作る作業って本当に面白いですよね。

今回は何も考えないで作ったんで、そこまでの達成感は実際ないんですが、子供が喜んでくれたんで良しなんですけど。

 

自分たちの職業も似たようなところがあるんですよね。

 

患者さんの思い描いている目標まで、一緒にスクラムを組んで作っていくようなものだと思うんです。

 

でも、それって人の人生がかかっているからよく考えて行動しないと危険にさらすこともあるし、かといってのんびりやっていたらいけない事もあるし、様々なことを考えながら作っていく、妥協してはいけないものなんですよね。

困った!痛みでどこの組織損傷か特定できない。

堅い話はさておき、

 

今回は、母趾の痛みを抱えた選手の話なんですけどね。

 

足の親指が急に痛くなったらしいんです。

 

レギュラー外されるのが嫌で我慢して1週間頑張ってたらしいんですが、痛みが強くなって如何にもこうにもできなくなって、自分のところに来たんですよね。

 

見ると大きく腫れ上がってたんですね。

 

体重をかけても、歩いても、親指を曲げても痛いっていうです。

 

歩き方は親指に負担をかけないようにしてるんです。

 

最初、骨折かなって思ったんですね。でも、打診痛はなくて、鋭利な痛みはないんですよ。

レントゲンも撮って異常はなしとも言われてたんですけどね。曲げると痛くて、痛みは受傷した日から変化がないっていうですよね。

 

悩みましたね。

 

もしかしたら、骨挫傷?靭帯損傷?筋断裂??

 

???

 

どれもこれも、捨てきれなかったんですね。

よしっ!今日は診ません。

そこで、思い切って帰ってもらったんです。

「今日は見ません!オーバーワークで痛みが出ていて治癒過程がよくわからないからね」

 

選手はびっくりしてました。

 

それはそうですよね。

 

頼んだのにみてくれないんですから。

 

でも、これをやらないとはっきりしなかったんです。

 

組織の損傷の部位を特定しないと大変なことになると思ったんでね。

 

で2日後にみることになったんです。

 

すると

腫れが引いて

打診痛がない

屈伸での他動・自動で動かしても痛くない

痛みも2日前より引いている

圧痛が外側にある

 

そこで、趾節間靭帯損傷だなって判断したんです。

 

靭帯の治癒期間は短くて1〜2週間なので、この期間過負荷にしないで負担をかけない程度に安静にしてもらったんです。

 

しかし、痛みは残ったままだったんですよね。

 

しかも、親指全体だったんで、親指の循環を良くするためにリンパの流れを良くして、その後に自動運動を何回もやったんです。そうしたら痛みは消失したんですよね。

 

そのあとに歩行訓練を順序立てて行ったんです。

 

最初は親指を固めて、少し体重をかける感じで、そのあとに徐々に体重をかけて、次に親指で地面を蹴るようにして、直線を歩いてもらって。。。

次にカーブを歩いて、直角に曲がってもらって。。。

 

これを痛みを見ながら繰り返したんです。

 

そうしたら全然痛みなく歩けるようになったんです。

 

すごくびっくりした様子でしたよ。

自分のところに来て30分後には痛みもなく歩けるわけですからね。

何を目標にしてリハをしているのか?

で、安静にしておかないといけないのではという疑問がありますよね。

 

そうなんです。

 

でも、彼が痛みが出てたのはサッカーの競技で痛みが出てたんですよね。すなわちオーバーワークが原因なんです。

 

であれば、そこまで強度をあげない程度であれば、動いてもらった方が、靭帯の強度も極端に脆弱化しないし、動くことで循環が良くなることで、栄養も行き渡るわけなんで、靭帯の治癒も促進される。

 

サッカー復帰を考えなければ、安静にしておいてもらった方がいいのですが、そこは限界ギリギリを攻めながら行わないと復帰はかなり遅くなりますからね。

 

ここまで考えて、リハビリを行うことができると何でもかんでも安静なんてことはなくなるんでよね。

 

今も彼のリハビリは継続中です。

 

今では直線であればマックスで走れるまでに回復しています。ここまで来るのに10日程度かかってますけど。

 

本人も納得の上で楽しくリハビリを継続しています。

 

ここまで考えて、リハビリできると楽しいですよね。

 

また、この話の続きはしますね。

 

PS

レゴの話なんですが、

レゴは今も破壊されずに済んでいます。

でも、子供はすぐに改造したくなるものなんで。。。(泣)


この記事を書いた人

杉山 貴規

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、年間70回以上の試合帯同もこなす一児の父。

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