日本オランダ徒手療法協会

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順番が大事!腰痛トリアージその2

2018.09.18

from 黒田雄太 長崎の自宅デスクより

 

東京から長崎に帰るときの羽田空港での話

 

筑波大でのオランダ徒手の研修と

広尾オフィスでの仕事を終えて

 

充実の時間を過ごした

東京滞在の最終日

 

その日はちょっといつもと違い

僕は慌てていました

 

だいたい18時前の飛行機に乗るんですけど

その日は少し遅く17時過ぎぐらいに着いたんです

 

あー、やばい、やばい

 

何とか間に合いはするけど

ゆっくりは出来ないなぁ…

 

と思いつつ

晩ごはんのお弁当を買い

飛行機に乗る前に食べていました

 

そうこうしているうちに

搭乗の時間となり

アナウンスが始まります

 

またもや

 

あー、やばい、やばい

トイレ行っとこうと

 

トイレにダッシュ!!

 

そこである事件が起こります

 

、、、

 

そう

女子トイレに入ってしまう、、、

 

というありえないような事が

 

顔から火が噴き出すというのは

こういうことか!

 

と思う暇はもちろんなく(笑)

 

入り口付近で幸いにも気づいて

赤面して男子トイレへ再びダッシュ!(汗)

 

動揺を隠しきれないまま

長崎へフライト!!

 

一睡もできず

長崎に到着です(涙)

 

、、、

 

さて、前置きはこれぐらいにしましょう(苦笑)

 

気を取り直して

今回は前回に続き

腰痛トリアージ第2弾です!

 

簡単に前回のおさらいをしますが

 

腰痛トリアージをする意義は2つありました

 

①レッドフラッグをはじめに除外する

②治療可能な腰痛をさらに分類する

 

まずは

我々治療家が絶対に治療してはいけない腰痛

レッドフラッグを除外する事でしたね!

 

おぼえていましたか?

 

しかも順番が大事で

一番“はじめに”というのが重要です

 

ここを押さえていれば

ほとんど問題なく治療を開始していいのですが

 

今回ご紹介する

「治療可能な腰痛をさらに分類する」

 

というステップを踏むことにより

さらに腰痛治療で

結果を出すことができます!

 

さぁ皆さん

今回もしっかりと読んでいただいて

結果の出せる治療家にどんどん近づいていきましょう!

 

腰痛を2グループに分類

レッドフラッグを除外したあとに

腰痛トリアージでは

 

さらに

 

・神経根症状

 

・メカニカルペイン(非特異的腰痛ともいわれます)

 

の2グループに腰痛を分類します

 

神経根症状は

全腰痛の約15%ほどです

 

残りのメカニカルペインは

1%未満のレッドフラッグと約15%の神経根症状を除く

 

約85%で一番多い腰痛です

 

そのため割合から考えると

ほとんどがメカニカルペインということになります

 

しかし、腰痛の原因は多岐にわたるので

治療開始の前にきちんと分類する必要があります

 

例えるならば

分かれ道に遭遇した時に

本当は左に行かなければならないのに右に行ってしまう…

 

しかもしっかりと根拠があり

右に行くのを選んでいればいいですが

 

よっしゃ!右だー!おれの直観に任せとけー!

みたいな山勘では困ります(汗)

 

そこで

臨床で山勘に頼らないでいいように

神経根症状とメカニカルペインの特徴をしっかり知りましょう!

 

そうすれば

腰痛迷子(笑)にならずに済みますよ!

 

それぞれの特徴をおさえる!

神経根症状とメカニカルペイン…

 

どのような違いがあるのでしょうか?

 

それぞれの特徴の中で

大きな違いは

 

「腰部に痛みがあるのか?ないのか?」

 

という点です

 

腰痛なのに腰部に痛みがない???

 

もう少し詳しく解説すると

「腰痛よりも片側または片側優位の下肢痛がある」

 

これが神経根症状の特徴です

 

その他にも

 

・放散する痛み

・しびれや知覚異常

・筋力低下

・腱反射異常…

 

などの症状があります。

 

なので

神経根症状かどうかを検証するときには

 

・腰痛よりも片側または片側優位の下肢痛があるのか?

 

・放散する痛みがあるのか?

 

・しびれや知覚異常があるのか?…などを

 

問診で情報集めをし

 

その後に

・筋力検査

 

・感覚検査

 

・反射検査

 

などを行い神経根症状かどうかを判断すればよいのです

 

もし神経根症状であれば

 

筋力・感覚・反射ともに

同一の髄節レベルに障害がみられるはずです

 

もし

腰痛トリアージで

 

レッドフラッグでもない

 

神経根症状でもない

 

となれば

残るは全腰痛の約85%を占める

メカニカルペインとなります

 

メカニカルペインは

俗にいう「○○性腰痛」なども含まれていますが

 

特徴は

 

「姿勢/動作」

 

に痛みが関連しているということです

 

例えば

・腰を曲げる

 

・腰を伸ばす

 

・ずっと座っていたら…

 

などの場面で腰痛が出ます

 

このメカニカルペインについても

いつか詳しくご紹介したいと思いますので

今回はこれくらいで!

 

2回にわたり

腰痛治療で一番大事な

腰痛トリアージについてご紹介しました

 

腰痛の原因は様々で非常に複雑です

 

そのため

腰痛治療に困っている治療家は非常に多いと思います

 

しかし

この腰痛トリアージを行うことにより

 

我々の治療適応外の

レッドフラッグも除外でき

 

さらに

治療可能な腰痛についても

大まかではあるものの

分類することができます

 

、、、

 

最近は

一発で痛みをとる!

 

みたいな

即効性を求めるテクニックが

たくさんありますが

 

そのようなテクニックに走る前に

 

腰痛トリアージのような

腰痛治療の全体像を捉えることができる知識を

身につけることが非常に大事だと思います

 

即効性があるテクニックは

型にはまれば良いですが

外れた場合には全く効果が出ません

 

次は何をしよう…

 

と思考停止してしまいます

 

しかし

腰痛治療の全体像を把握していると

ある治療が外れても次の一手を出すことができます

 

そんなスキルを持っていると

コンスタントに治療で結果を出すことができると思います

 

これからも

腰痛治療で皆さんが困っていることを

解決できる内容を出していきたいと思いますので

ぜひご期待ください!!

 

P.S.

羽田空港は男子トイレと女子トイレが隣り合わせになっています

まさに二つの分かれ道のような形です(笑)

ただ、いろんな意味でちゃんと後戻りできて本当に良かったです(苦笑)

 


この記事を書いた人

黒田雄太

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。

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